マニュアル計装
1. 依存ライブラリを追加する
前のセクション足したような、プロセス全体に渡る属性は便利なのですが、ときにはさらに、リクエストの内容に応じた状況を知りたくなるかもしれません。 心配ありません、OpenTelemetryのAPIを通じてそれらを計装し、データを送り、Splunk Observabilityで分析できるようになります。
最初に、JavaアプリケーションがOpenTelemetryのAPIを使えるように、ライブラリの依存を追加していきます。 もちろん、vimなどのお好みのエディタをお使い頂いても大丈夫です!
アプリケーションが起動中であれば、一旦停止しましょう。ターミナルで Ctrl-c を押すと、停止することができます。
そして、<dependencies> セクションの中(33行目)に↓を追加してください。
ファイル修正後、 ctrl-O のあとに Enter で、ファイルを保存します。次に ctrl-X で、nanoを終了します。
念のため、コンパイルできるか確かめてみましょう:
Tips: nanoの使い方と壊れたファイルの直し方
nanoはLinux環境でよく使われる、シンプルなエディタの一つです。
Alt-Uで、アンドゥができます。Macの場合はEscキーを押したあとにUを押してください!ctrl-_のあとに数字を入力すると、指定した行数にジャンプします。ctrl-OのあとにEnterで、ファイルを保存します。ctrl-Xで、nanoを終了します。
もしファイルをどうしようもなく壊してしまって元に戻したい場合は、gitを使って次のようにするとよいでしょう。
これで、JavaのアプリケーションでOpenTelemetryのAPIが使う準備ができました。
2. Javaのコードにマニュアル計装を追加する
では、アプリケーションコードをちょっと変更して、リクエストのコンテキストのデータをスパン属性に追加してみましょう。
ここでは Pet Clinic アプリケーションの中で Find Owners が使われたときに、どのような検索文字列が指定されたのかを調査できるようにしていきます。
検索条件によってパフォーマンスが劣化してしまうケース、よくありませんか?そんなときは OwnerController に計装を追加していきましょう!
このコードを 変更するのは2箇所 です。
まず、import jakarta.validation.Valid; の下、37行目付近に↓を足します:
次に、 // find owners by last name のコメントがある箇所(おそらく95行目付近にあります)の下に、次のコードを足していきましょう:
このコードで、Last Nameとして指定された検索条件が、スパン属性 lastName としてSplunk Observabilityに伝えるようになりました。
アプリケーションをコンパイルし直ししますが、Javaコードを多少汚してしまったかもしれません。 spring-javaformat:apply を指定しながらコンパイルしてみましょう。
アプリケーションを起動します。せっかくなので、バージョンを一つあげて version=0.315 としましょう。
http://<VM_IP_ADDRESS>:8083 にアクセスして、オーナー検索をいくつか試してましょう。そしてSplunk APM UIからExploreを開き、アプリケーションのトレースを見ていきます。
さらなる情報: マニュアル計装について
マニュアル計装で何ができるか、他の言語でのやり方などは、OpenTelemetryの公式ウェブサイトにある Instrumentation ページをご覧ください。
検証が完了したら、ターミナルで Ctrl-c を押すと、アプリケーションを停止することができます。
次のセクションでは、RUMを使ってブラウザ上のパフォーマンスデータを収集してみましょう。