ディテクターを利用する

10 分
  • チャートからディテクターを作成する
  • アラート条件を設定する
  • プリフライトチェックを実行する
  • ミューティングルールを設定する

1. はじめに

Splunk Observability Cloud では、ディテクター(検出器)、イベント、アラート、通知を使用して、特定の条件が満たされたときに情報を提供することができます。たとえば、CPU使用率が95%に達したときや、同時ユーザー数が制限値に近づいてAWSインスタンスを追加で立ち上げなければならない可能性があるときに、Slack チャンネルや Ops チームのメールアドレスにメッセージを送信したいと考えるでしょう。

これらの条件は1つまたは複数のルールとして表現され、ルール内の条件が満たされたときにアラートが発生します。ディテクターに含まれる個々のルールは、重要度に応じてラベル付けされています。Info、Warning、Minor、Major、Criticalとなっています。

2. ディテクターの作成

Dashboards で、前のモジュールで作成した Custom Dashboard Group をクリックし、ダッシュボードの名前をクリックします。

Custom Dashboard Group Custom Dashboard Group

このチャートから、新しいディテクターを作成していきます。Latency vs Load チャート上のベルのアイコンをクリックし、 New Detector From Chart をクリックします。

New Detector New Detector

Detector Name の横にあるテキストフィールドで、提案されたディテクター名の最初に、あなたのイニシャル を追加してください。

ディテクターの名前を決める

提案されたディテクター名の前に自分のイニシャルを追加することをお忘れなく。

次のような名前にしてください: XY’s Latency Chart Detector

Click on Create Alert Rule

Create Alert Rule Create Alert Rule

Detector ウィンドウの Alert signal の中で、アラートするシグナルは Alert on 欄に青のベルが表示されています。このベルは、どのシグナルがアラートの生成に使用されているかを示しています。

Click on Proceed to Alert Condition

Alert Signal Alert Signal

3. アラート条件の設定

Alert condition で、Static Threshold をクリックし、Proceed to Alert Settings をクリックしてください。

Alert Condition Alert Condition

Alert Settings で、 Threshold フィールドに値 290 を入力します。同じウィンドウで、右上の Time を過去1日(-1d)に変更します。

4. プリフライトチェックの警告

5秒後にプリフライトチェックが行われます。Estimated alert count に、アラート回数の目安が表示されます。現在のアラート設定では、1日に受信するアラート量は 3 となります。

Alert Threshold Alert Threshold

プリフライトチェックについて

アラート条件を設定すると、UIは現在の設定に基づいて、右上に設定された時間枠(ここでは過去1日)の中で、どのくらいのアラートが発生するかを予測します。

すぐに、プラットフォームは現在の設定でシグナルの分析を開始し、「プリフライトチェック」と呼ばれる作業を行います。これにより、プラットフォーム内の過去のデータを使用してアラート条件をテストし、設定が妥当であり、誤って大量のアラートを発生させないようにすることができます。Splunk Observability Cloud を使用してのみ利用できるシンプルかつ非常に強力な方法で、アラートの設定から推測作業を取り除くことができます。

ディテクターのプレビューについての詳細は、こちらのリンクをご覧ください。 Preview detector alerts

Proceed to Alert Message をクリックし、次に進みます。

5. アラートメッセージ

Alert messageSeverityMajor を選択します。

Alert Message Alert Message

Proceed to Alert Recipients をクリックします。

Add Recipient(受信者の追加)をクリックし、最初の選択肢として表示されているメールアドレスをクリックします。

Add Recipient Add Recipient

通知サービス

これは、そのメールアドレスを入力したときと同じです。または、E-mail… をクリックして別のメールアドレスを入力することもできます。

これは、予め用意されている多くの Notification Services の一例です。全てを確認するには、トップメニューの Integrations タブに移動し、Notification Services を参照してください。

6. アラートの有効化

Proceed to Alert Activation をクリックします。

Activivate…Activate Alert Rule をクリックします。

Activate Alert Activate Alert

アラートをより早く取得したい場合は、Alert Settings をクリックして、値を 290 から 280 に下げてみてください。

Time-1h に変更すると、過去1時間のメトリクスに基づいて、選択した閾値でどれだけのアラートを取得できるかを確認できます。

ナビバーにある alerts and detectors button alerts and detectors button ボタンをクリックして、その後 Detectors をクリックすると、ディテクターの一覧が表示されます。あなたのイニシャルでフィルタして、作成したディテクターを確認しましょう。表示されない場合は、ブラウザをリロードしてみてください。

Detector List Detector List

おめでとうございます! 最初のディテクターが作成され、有効化されました。

Last Modified 2023/02/27

ディテクターを利用するのサブセクション

ミューティングルールを利用する

  • ミューティングルールを設定する
  • 通知を再開する

1. ミューティングルールの設定

特定の通知をミュートする必要がある場合があります。例えば、サーバーやサーバー群のメンテナンスのためにダウンタイムを設定したい場合や、新しいコードや設定をテストしている場合などがあります。このような場合には、Splunk Observability Cloud でミューティングルールを使用できます。それでは作成してみましょう。

ナビバーにある alerts and detectors alerts and detectors ボタンをクリックし、Detectors を選択します。現在設定されているディテクターの一覧が表示されます。フィルタを使ってディテクターを探すこともできます。

detectors list detectors list

Creating a Detector でディテクターを作成した場合は、右端の3つの点 ... をクリックすると、そのディテクターが表示されます。

ドロップダウンから Create Muting Rule… をクリックします。

Create Muting Rule Create Muting Rule

Muting Rule ウィンドウで、 Mute Indefinitely をチェックし、理由を入力します。

Important

この操作をすると、ここに戻ってきてこのボックスのチェックを外すか、このディテクターの通知を再開するまで、通知が永久的にミュートされます。

Mute Indefinitely Mute Indefinitely

Next をクリックして、新しいモーダルウィンドウでミュートルールの設定を確認します。

Confirm Rule Confirm Rule

Mute Indefinitely をクリックして、設定を確定させます。

List muted rule List muted rule

これで、通知を再開するまで、ディテクターからのEメール通知は受け取ることがなくなりました。では、再開する方法を見てみましょう。


2. 通知を再開する

Muting Rules をクリックして、Detector の見出しの下に、通知をミュートしたディテクターの名前が表示されます。

右端にあるドット ... を開いて、Resume Notifications をクリックします。

Resume Resume

Resume をクリックして、このディテクターの通知を確認し、再開します。

Resume Resume

おめでとうございます! これでアラート通知が再開されました。