管理機能

10分
  • 組織におけるObservability Cloudの利用状況を把握する
  • Subscription Usage(サブスクリプション使用量)インターフェースを使って、使用量を追跡する
  • チームを作成する
  • チームへの通知ルールを管理する
  • 使用量をコントロールする

1. 利用状況を把握する

組織内のObservability Cloudのエンゲージメントを完全に把握するには、左下 » を開き、Settings → Organization Overview を選択すると、Observability Cloud の組織がどのように使用されているかを示す以下のダッシュボードが表示されます。

Organization overview Organization overview

左側のメニューには、メンバーのリストが表示され、右側には、ユーザー数、チーム数、チャート数、ダッシュボード数、ダッシュボードグループの作成数、様々な成長傾向を示すチャートが表示されます。

現在お使いのワークショップ組織では、ワークショップごとにデータが消去されるため、作業できるデータが少ないかもしれません。

このワークショップインスタンスの Organization Overview にある様々なチャートをじっくりとご覧ください。

2. Subscription Usage

契約に対する使用量を確認したい場合は、 Subscription Usage を選択します。

Left pane Left pane

この画面では、使用量を計算して取り込むため、読み込みに数秒かかることがあります。

3. 使用量を理解する

下図のような画面が表示され、現在の使用量、平均使用量、およびホスト、コンテナ、カスタムメトリクス、高解像度メトリクスの各カテゴリごとの権利の概要が表示されます。

これらのカテゴリの詳細については、Monitor Splunk Infrastructure Monitoring subscription usage を参照してください。

Billing and Usage Billing and Usage


4. 使用状況を詳しく調べる

一番上のチャートには、カテゴリーごとの現在のサブスクリプションレベルが表示されます(下のスクリーンショットでは、上部の赤い矢印で表示されています)。

また、4つのカテゴリーの現在の使用状況も表示されます(チャート下部の赤い線で示されています)。

この例では、「ホスト」が25個、「コンテナ」が0個、「カスタムメトリクス」が100個、「高解像度メトリクス」が0個であることがわかります。

Billing and Usage-top Billing and Usage-top

下のグラフでは、現在の期間のカテゴリごとの使用量が表示されています(グラフの右上のドロップダウンボックスに表示されています)。

Average Usage と書かれた青い線は、Observability Cloudが現在のサブスクリプション期間の平均使用量を計算するために使用するものを示しています。

Billing and Usage-Bottom Billing and Usage-Bottom

Info

スクリーンショットからわかるように、Observability Cloudはコスト計算には最大値や95パーセンタイル値ではなく、実際の平均時間使用量を使用しています。これにより、超過料金のリスクなしに、パフォーマンステストやBlue/Greenスタイルのデプロイメントなどを行うことができます。

オプションを確認するには、左の Usage Metric ドロップダウンから異なるオプションを選択して表示するメトリックを変更するか、右のドロップダウンで Billing Period を変更します。

また、右側のドロップダウンでサブスクリプション期間を変更することもできます。

最後に、右側のペインには、お客様のサブスクリプションに関する情報が表示されます。

Billing and Usage-Pane Billing and Usage-Pane

Last Modified 2023/02/15

6 管理機能のサブセクション

チーム

  • チームの管理
  • チームの作成とメンバーの追加

1. チームの管理

Observability Cloudを使用する際に、ユーザーに関連するダッシュボードやアラートが表示されるようにするために、ほとんどの組織ではObservability Cloudのチーム機能を使用して、メンバーを1つまたは複数のチームに割り当てます。

これは、仕事に関連した役割と一致するのが理想的で、たとえば、DevOpsグループやプロダクトマネジメントグループのメンバーは、Observability Cloudの対応するチームに割り当てられます。

ユーザーがObservability Cloudにログインすると、どのチームダッシュボードをホームページにするかを選択することができ、通常は自分の主な役割に応じたページを選択します。

以下の例では、ユーザーは開発、運用、プロダクトマネジメントの各チームのメンバーであり、現在は運用チームのダッシュボードを表示しています。

このダッシュボードには、NGINX、Infra、K8s用の特定のダッシュボード・グループが割り当てられていますが、どのダッシュボード・グループもチーム・ダッシュボードにリンクすることができます。

左上のメニューを使って割り当てられたチーム間を素早く移動したり、右側の ALL TEAMS ドロップダウンを使って特定のチームのダッシュボードを選択したり、隣のリンクを使って ALL Dashboards に素早くアクセスしたりすることができます。

Teams Teams

アラートを特定のチームにリンクすることで、チームは関心のあるアラートだけをモニターすることができます。上記の例では、現在1つのアクティブなクリティカルアラートがあります。

チームダッシュボードの説明文はカスタマイズ可能で、チーム固有のリソースへのリンクを含むことができます(Markdownを使用します)。

2. 新しいチームの作成

Splunk のチーム UI を使用するには、左下の » を開き、 Settings → Teams を選択します。

Team を選択すると、現在のチームのリストが表示されます。

新しいチームを追加するには、Create New Team ボタンをクリックします。これにより、Create New Team ダイアログが表示されます。

Add Team Add Team

独自のチームを作ってみましょう。チーム名を [あなたのイニシャル]-Team のように入力し、あなた自身のユーザー選んで、Add リンクからチームに追加してみましょう。上手くいくと、次のような表示になるはずです。

Add Team complete Add Team complete

選択したユーザーを削除するには、Remove または x を押します。

自分のイニシャルでグループを作成し、自分がメンバーとして追加されていることを確認して、Done をクリックします。

これでチームリストに戻り、自分のチームと他の人が作成したチームが表示されます。

Note

自分がメンバーになっているチームには、グレーの Member アイコンが前に表示されています。

自分のチームにメンバーが割り当てられていない場合は、メンバー数の代わりに青い Add Members のリンクが表示されます。このリンクをクリックすると、Edit Team ダイアログが表示され、自分を追加することができます。

自分のチームの行末にある3つのドット を押しても、Edit Team と同じダイアログが表示されます。

メニューでは、チームの編集、参加、離脱、削除を行うことができます(離脱と参加は、あなたが現在メンバーであるかどうかによって異なります)。

3. 通知ルールの追加

チームごとに特定の通知ルールを設定することができます。Notification Policy タブをクリックすると、通知編集メニューが表示されます。

Base notification menu Base notification menu

デフォルトでは、システムはチームの一般的な通知ルールを設定する機能を提供します。

Note

Email all team members オプションは、アラートの種類に関わらず、このチームのすべてのメンバーにアラート情報のメールが送信されることを意味します。

3.1 受信者の追加

Add Recipient をクリックすると、他の受信者を追加することができます。これらの受信者は Observability Cloud のユーザーである必要はありません。

Configure separate notification tiers for different severity alerts をクリックすると、各アラートレベルを個別に設定できます。

Multiple Notifications Multiple Notifications

上の画像のように、異なるアラートレベルに対して異なるアラートルールを設定することができます。

Critical と Major は Splunk On-Call インシデント管理ソリューションを使用しています。Minor のアラートはチームの Slack チャンネルに送信し、Warning と Info はメールで送信する、という管理もできるようになります。

3.2 通知機能の統合

Observability Cloud では、アラート通知をメールで送信するだけでなく、以下のようなサービスにアラート通知を送信するように設定することができます。

Notifications options Notifications options

チームの事情に合わせて、通知ルールを作成してください。

Last Modified 2023/04/27

使用量を管理する

  • 個別のアクセストークンを作成し、制限を設けることで利用を制限する方法を紹介します

1. アクセストークン

ホスト、コンテナ、カスタムメトリクス、高解像度メトリクスの使用量をコントロールしたい場合は、複数のアクセストークンを作成し、組織内の異なる部分に割り当てることができます。

左下の » を開いて、General Settings 配下の Settings → Access Tokens を選択します。

Access Tokens インターフェースでは、生成されたアクセストークンのリストで概要が表示されます。すべての組織では、最初のセットアップ時に Default のトークンが生成され、その他のトークンを追加・削除できるようになっています。

各トークンは一意であり、消費できるホスト、コンテナ、カスタムメトリクス、高解像度メトリクスの量に制限を設けることができます。

Usage Status 欄は、トークンが割り当てられた制限値を上回っているか下回っているかを素早く表示します。

New token New token

2. 新しいトークンの作成

New Token ボタンをクリックして、新しいトークンを作成しましょう。Name Your Access Token ダイアログが表示されます。

ここでは、Ingest TokenAPI Token の両方のチェックボックスにチェックを入れてください。

Name Your token Name Your token

OK を押すと、Access Token のUIに戻ります。ここでは、既存のトークンの中に、あなたの新しいトークンが表示されているはずです。

full tokenlist full tokenlist

名前を間違えたり、トークンを無効/有効にしたり、トークンの制限を設定したい場合は、トークンの制限の後ろにある省略記号()のメニューボタンをクリックして、トークンの管理メニューを開きます。

Show Menu Show Menu

タイプミスがあった場合は、Rename Token オプションを使用して、トークンの名前を修正することができます。

3. トークンの無効化

トークンがメトリクスの送信に使用できないようにする必要がある場合は、トークンを無効にすることができます。

Disable ボタンを押すことで、トークンを無効化できます。これにより、トークンがSplunk Observability Cloudへのデータ送信に使用できなくなります。

以下のスクリーンショットのように、トークンの行がグレーになり、無効化されたことを示しています。

Token disabled Token disabled

省略記号()のメニューボタンをクリックして、トークンの無効化と有効化を行ってください。

4. トークンの使用制限の管理

メニューの Manage Token Limit をクリックして、使用量を制限してみましょう。

トークン制限管理ダイアログが表示されます。

Set Limits on token Set Limits on token

このダイアログでは、カテゴリごとに制限を設定することができます。

先に進み、各使用指標に対して以下のように制限を指定してください。

リミット
ホストの制限5
コンテナ制限15
カスタムメトリクスの制限20
高解像度メトリックの制限0

また、上の表に示すように、ダイアログボックスに正しい数字が表示されていることを再確認してください。

トークンリミットは、5分間の使用量がリミットの90%を超えたときに、1人または複数の受信者に通知するアラートのトリガーとして使用されます。

受信者を指定するには、Add Recipient をクリックして、使用する受信者または通知方法を選択します(受信者の指定は任意ですが、強くお勧めします)。

トークンアラートの重要度は常に「Critical」です。

Update をクリックすると、アクセストークンの制限とアラートの設定が保存されます。

Note: トークンの上限を超えると、何が起こるのか

トークンが使用カテゴリの上限に達したとき、または上限を超えたとき、その使用カテゴリの新しいメトリクスはObservability Cloudに保存されず、処理されません。これにより、チームが無制限にデータを送信することによる予期せぬコストが発生しないようになります。

Note: 高度なアラート通知

90%に達する前にアラートを取得したい場合は、必要な値を使用して追加のディテクターを作成できます。これらのディテクターは、特定のアクセストークンを消費しているチームをターゲットにすることができ、管理者が関与する必要がある前に行動を起こすことができます。

これらの新しいアクセストークンを様々なチームに配布し、Observability Cloudに送信できる情報やデータの量をコントロールできるようになります。

これにより、Observability Cloudの使用量を調整することができ、過剰な使用を防ぐことができます。

おめでとうございます! これで、管理機能のモジュールは終わりです!