OpenTelemetry Collector レシーバー
Prometheus レシーバー
Prometheus のレシーバーも、もちろんあります。Prometheus は OpenTelemetry Collector で使われているオープンソースのツールキットです。このレシーバーは、OpenTelemetry Collector 自身からメトリクスをスクレイピングするためにも使われます。これらのメトリクスは、コレクタの健全性をモニタリングするために使用できる。
ここでは、prometheus レシーバーを変更して、コレクター自身からメトリクスを収集できるようにしてみます。レシーバーの名前を prometheus から prometheus/internal に変更して、レシーバーが何をしているのかをより明確しましょう。設定ファイルを以下のように更新します:
prometheus/internal:
config:
scrape_configs:
- job_name: 'otel-collector'
scrape_interval: 10s
static_configs:
- targets: ['0.0.0.0:8888']
上記の設定では、OpenTelemetry Collector 自身が公開している Prometheus エンドポイントをスクレイピングしています。どのような情報が得られるか、curl
コマンドで試すことができます:
curl http://localhost:8888/metrics
レシーバー、プロセッサー、エクスポーター、パイプラインなどのコンポーネントは、 otlp
や otlp/2
のように、 type[/name]
形式に従った識別子によって定義されます。識別子が一意である限り、与えられたタイプのコンポーネントを複数回定義することができるようになります。
ここでは prometheus/internal
という識別子でこのコンポーネントを特定できるようにしたので、別の prometheus
レシーバーを追加して、監視対象インスタンスの Prometheus エンドポイントをスクレイピングさせることもできます。
ダッシュボード例 - Prometheus メトリクス
このスクリーンショットは、 prometheus/internal
レシーバーが OpenTelemetry Collector から収集したメトリクスの、spmeのダッシュボードの例です。ここではスパン・メトリクス・ログの、それぞれの受信および送信の様子を見ることができます。
このダッシュボードはSplunk Observability Cloud にある組み込みダッシュボードで、Splunk OpenTelemetry Collector のインストールの状況を簡単にモニタリングできます。