Syntheticsの概要

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Splunk Synthetic Monitoring は、URL、API、および重要な Web サービス全体に対する可視性を提供しており、問題の解決をより迅速に行うことができるようになります。IT 運用およびエンジニアリングチームは、簡単に問題を検出してアラートを発報したり、問題を優先順位づけすることができます。複数のステップから構成されるユーザージャーニーをシミュレーションしたり、新しいコードのデプロイがビジネスにどのような影響を与えるか測定したり、Web のパフォーマンスを最適化することも可能です。ステップバイステップのガイドにより、より良いデジタルエクスペリエンスを担保することにもつながります。

可用性の確認: ブラウザテストによって、ユーザーエクスペリエンスを構成する多段階のワークフローをシミュレートすることができます。これにより、重要なサービス、URL、および API のヘルスステータスや可用性を監視、アラートすることができます。

パフォーマンス指標の改善: Core Web Vitals およびモダンなパフォーマンスメトリクスを活用することで、すべてのパフォーマンスに関する問題点を1つの画面上で確認することができます。ページパフォーマンスを改善するために必要となるページの読み込み、対話性、視覚的な安定性に関するメトリクスを測定・改善したり、JavaScript エラーを見つけて修正したりすることができます。

フロントエンドからバックエンドまで: Splunk APM、Infrastructure Monitoring、On-Call、および ITSI との統合により、チームはバックエンドサービスやこれを支えるインフラストラクチャの状況、インシデント対応状況を踏まえたエンドポイントの稼働状態を確認することができ、環境全体を横断的に捉えてトラブルシュートを行うことができます。

問題の検知とアラート: エンドユーザーエクスペリエンスを監視およびシミュレートすることで、顧客に影響を与える前に API やサービスエンドポイント、重要なビジネストランザクションに対する問題を検知、アラートし、解決することができます。

ビジネスパフォーマンス: 主要なビジネストランザクションのために多段階のユーザーフローを簡単に定め、レコーディングすることで、数分でクリティカルなユーザージャーニーに関するテストを開始することができます。アップタイムやパフォーマンスに関わる SLA および SLO をトラックし、通知してくれます。

表示画面の記録とビデオ再生: 録画した画面や操作の再生、スクリーンショットの取得を行うことが可能で、現代でよく用いられるパフォーマンススコア、比較用のベンチマーク指標、エンドユーザーの体感を数値化したメトリクスとともに確認することができます。ビジュアルコンテンツの配信速度を最適化し、ページの安定性や対話性を向上させることで、より良いデジタルエクスペリエンスを展開することができます

Synthetics overview Synthetics overview

Last Modified 2024/04/05

5. Syntheticsの概要のサブセクション

Syntheticsホームページ

Synthetics をメインメニューでクリックしてみましょう。Synthetics ホームページに移動したはずです。このページには、役立つ情報を確認したり、Synthetic テストを選択または作成する3つのセクションがあります。

Synthetic main Synthetic main

  1. オンボーディングパネル: Splunk Synthetics を始めるためのトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク。
  2. テストパネル: 設定されているすべてのテストのリスト(BrowserAPI、および Uptime
  3. Add new test: 新しい Synthetic テストを作成するためのドロップダウン。
Info

ワークショップの一環として、実行中のアプリケーションに対するブラウザーテストを用意しています。テストパネル(2)で見つけることができるはずです。テストの名前は Workshop Browser Test for のあとにワークショップの名前を続けたものとなります(講師が名前をご連絡いたします)。

ツアーを続けましょう。ワークショップ用の Browser Test の結果を見てみます。

Exercise
  • テストパネルで、ワークショップの名前が含まれている行をクリックします。以下のように表示されるはずです。

Synthetics-overview Synthetics-overview

  • Synthetic Tests ページでは、最後の1日、8日、および30日の間にサイトのパフォーマンスが表示されます。上のスクリーンショットに示されているように、テストがその期間より前に開始されていれば、対応するチャートにデータが表示されます。テストが作成された時点によっては、一部のデータが表示されない場合があります。
  • Performance KPI のドロップダウンで、デフォルトの last 4 hours から last 1 hour に時間を変更してください。

テストはどれくらいの頻度で実行され、どこから実行されていますか?

テストはフランクフルト、ロンドン、およびパリから、1分間隔のラウンドロビンで実行されます

Additional Exercise

テスト結果に基づいて問題調査を行ったり、監視設定を行う方法は、8. Splunk Synthetics で取り組んでいただくことが可能です。

実行したテストの詳細をもうすこし確認してみましょう。

  • 画面下部に、Recent run results という欄があるはずです。Failed になっている最新のテストをクリックしましょう
  • テスト結果の詳細画面が表示されます。

Synthetics-detail Synthetics-detail

  • 画面最上部に赤くエラーが表示されていることを確認しましょう

Synthetics-error Synthetics-error

  • 1秒間隔のスクリーンショットが横並びに表示されています。Every 1s というプルダウンを変えると、スクリーンショットの表示間隔を変更できます
  • また、その右側には、録画再生ウィンドウがあるはずです。再生してみましょう
  • 録画再生ウィンドウの下部には、この処理に関するパフォーマンス情報が表示されます。Web Vitalなどに基づいてパフォーマンスが可視化されています
  • Business Transaction は、テストで確認したい処理をグループ化して定義したものです。また、Pages は、テストの中で開かれた Web ページの URL を示しています
  • それぞれクリックしてみると、それに該当する処理が画面下部に表示されます。どのような処理が順番に実施されたか、処理状況が示されています。
  • APM というリンクが表示されているはずです
    • バックエンドアプリケーションを APM で計装している場合、Synthetic テストと APM のトレースを紐づけることができます

このテストはなぜ Failed と判断されましたか

Place Order 処理の後に “Order Confirmation ID” が表示されるまでに時間がかかり、タイムアウトしてしまった

次に、Splunk Infrastructure Monitoring (IM) を使用してアプリケーションが実行されているインフラストラクチャを調査しましょう。