Splunk Synthetics

15分
ペルソナ

あなたは SRE の帽子をかぶり、Online Boutique のモニタリングを設定するように求められました。アプリケーションが24時間365日利用可能で、パフォーマンスが良好であることを確認する必要があります。

アプリケーションのモニタリングを24時間365日行い、問題が発生したときにアラートを受け取ることができたら素晴らしいですよね?それが Synthetics の役割です。ここでは、Online Boutique での典型的なユーザージャーニーが問題なく、良好なパフォーマンスで利用できることを確認する、1分おきに実行されるシンプルなテストをご紹介します。

Last Modified 2024/02/15

8. Splunk Syntheticsのサブセクション

1. Synthetics Dashboard

Splunk Observability Cloud のメインメニューから Synthetics をクリックします。All または Browser tests をクリックして、アクティブなテストの一覧を表示します。

RUM セクションでの調査中、Place Order トランザクションに問題があることを見つけました。Synthetics テストでもこれを確認できるかどうか見てみましょう。テストの4番目のページ、つまり Place Order ステップのメトリック First byte time を使用します。

Exercise
  • Search ボックスに [WORKSHOP NAME] を入力し、ワークショップに対応するテストを選択します(インストラクターから指示します)。
  • Performance KPIs の下部にある時間枠を -30m に設定し、Enter キーを押します。
  • Location と表示されている箇所をクリックし、ドロップダウンから Page を選択します。隣の Filter 欄にはテストに含まれるページが表示されます。
  • Duration と表示されている箇所をクリックして Duration の選択を解除し、First byte time を選択します。 Transaction Filter Transaction Filter
  • 凡例を確認し、First byte time - Page 4 の色に着目しましょう。
  • First byte time - Page 4 の値が最も大きくなるデータポイントを選択します。
  • 右から新しいペインが表示されます。ペインの上部にある所要時間を確認してください。リスト内でこの所要時間が表示されている行を見つけ、クリックします。最も時間がかかったテスト結果を見つけられました。 Multiple Runs Multiple Runs

この特定のテスト実行に関して、Run results に移動して見てみましょう。

Last Modified 2024/02/15

2. Synthetics Test Detail

現在、ある1つの Synthetic Browser Test の結果を見ています。このテストは Business Transactions として分けられています。これは、1つまたは複数の論理的に関連する操作の集合であり、ビジネスクリティカルなユーザーフローを表すものと考えてください。

Info

以下のスクリーンショットにはエラーが含まれていませんが、みなさんのテスト結果にはエラーが含まれている場合があります。テスト実行は時折失敗する場合があるため、これは想定通りの挙動であり、ワークショップにも影響ありません。

waterfall waterfall

  1. Filmstrip: サイトのパフォーマンスを一連のスクリーンショットで表示し、ページのリアルタイムな応答を確認できます。
  2. Video: テスト実行元デバイスや地理的な場所からテスト対象のサイトを読み込むユーザーがどのような体験をするかを確認できます。
  3. Browser test metrics: ウェブサイトのパフォーマンスの概要を確認することができます。
  4. Synthetic transactions: ユーザーとサイト間での通信や操作からなる Synthetic トランザクションをリスト表示しています。
  5. Waterfall chart: テスト実行元とテスト対象サイト間での通信や操作に関する一連の様子を視覚的に表現しています。

デフォルトでは、Splunk Syntheticsはテストのスクリーンショットとビデオのキャプチャを提供します。これは問題のデバッグに役立ちます。たとえば、大きな画像の遅い読み込み、ページの遅い描画などが確認できます。

Exercise
  • マウスを使ってフィルムストリップを左右にスクロールし、テスト実行中、どのようにサイトが表示されていたかを確認します。
  • ビデオペインでは、再生ボタン を押して録画を再生できます。再生画面右下の をクリックすると、再生速度を変更したり、Picture in Picture で表示したり、ビデオを Download したりできます。
  • Synthetic Transaction ペインで、Business Transactions のヘッダーの下に表示されている最初のボタン Home をクリックします。
  • 以下のウォーターフォールでは、ページを構成するオブジェクトがすべて表示されます。最初の行は HTML ページそのものです。次の行はページを構成するオブジェクト(HTML、CSS、JavaScript、画像、フォントなど)です。
  • ウォーターフォールで GET splunk-otel-web.js の行を見つけます。
  • > ボタンをクリックして、メタデータセクションを開き、リクエスト/レスポンスヘッダー情報を確認します。
  • Synthetic Transaction ペインで、2番目の Business Transaction Shop をクリックします。フィルムストリップが調整され、新しいトランザクションの先頭に移動します。
  • 他のトランザクションについても同様に繰り返し、最後に PlaceOrder トランザクションを選択します。
Last Modified 2024/02/15

3. Synthetics to APM

さきほどの演習を通じて、以下のような画面が表示されているはずです。

Place Order Place Order

Exercise
  • ウォーターフォールの中から POST checkout で始まるエントリを見つけます。
  • その前にある > ボタンをクリックして、メタデータセクションを展開します。収集されているメタデータを観察してみてください。また、Server-Timing ヘッダーに着目してみましょう。このヘッダーにより、テスト実行の情報とバックエンドのトレースを関連付けることができます。
  • ウォーターフォールの中の POST checkout 行の前にある青い APM リンクをクリックします。

APM trace APM trace

Exercise
  • paymentservice に1つ以上のエラーが表示されることを確認してください(1)。
  • 同じエラーであることを確認するには、Logs の Related Contents をクリックします(2)。
  • 以前の演習と同様に、エラーのみに絞り込むための手順を繰り返します。
  • エラーログを表示して、無効なトークンによって支払い処理が失敗したことを検証しましょう。
Last Modified 2024/02/15

4. Synthetics Detector

これらのテストは24時間365日実行できます。そのため、テストが失敗したり所定のSLAよりも処理時間がかかるようになりつつある場合に早期に警告を受けることができる理想的なツールです。ソーシャルメディアやウェブサイトの稼働チェックサイトなどから状態を通知されるような事態を防ぐことができます。

Social media Social media

それでは、テストが1.1分以上かかる場合にエラーを検出しましょう。

Exercise
  • 左のメニューから Synthetics のホームページに戻ります。

  • ワークショップのテストをもう一度選択し、ページの上部の Create Detector ボタンをクリックします。 synth detector synth detector

  • New Synthetics Detector (1) と表示されているテキストを編集し、<受講者のイニシャル> - [WORKSHOPNAME] に置き換えます。

  • 次に、Run durationStatic threshold が選択されていることを確認します。

  • Trigger threshold2)を 65,000 から 68,000 程度に設定し、Enter キーを押してグラフを更新します。上記のように、しきい値を超えるスパイクが複数あることを確認してください(実際の処理時間に合わせてしきい値を調整する必要があるかもしれません)。

  • それ以外はデフォルトのままにします。

  • これで、スパイクの下に赤と白の三角形の列が表示されるようになります(3)。赤い三角形は、テストが指定されたしきい値を超過したことを示し、白い三角形は指定されたしきい値以下に戻ったことを示します。赤い三角形ごとにアラートがトリガーされます。

  • アラートの重大度(4)やアラートの方法を変更できます。 アラート受信者は追加しないでください。大量のアラート通知にさらされる可能性があります!

  • Detector を有効化するために、Activate をクリックします。

  • 作成した Detector を表示するには、Edit Test ボタンをクリックします。

  • ページの一番下にアクティブな Detector のリストがあります。

    list of detectors list of detectors

  • 自分のものが見つからない場合は、New Synthetic Detector という名前のものが表示され、名前が正しく保存されていない可能性があります。New Synthetic Detector リンクをクリックして、名前を再度変更してください。

  • 編集モードを終了するには Close ボタンをクリックします。