Splunk Observability Workshops

Splunk Observabilityワークショップへようこそ

Splunk Observability Cloud の監視、分析、対応ツールを使用して、アプリケーションとインフラストラクチャをリアルタイムで把握することができます。

このワークショップでは、メトリクス、トレース、ログを取り込み、監視し、可視化し、分析するためのクラス最高のオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォームについて説明します。

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OpenTelemetry

このワークショップでOpenTelemetryをアプリケーションやインフラの分析に役立つテレメトリデータ(メトリクス、トレース、ログ)の計装、生成、収集、エクスポートに使用します。

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このドキュメントには、issue や pull request で 貢献 することができます。より良いワークショップにするために、是非ご協力ください。

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SplunkのTwitterチャンネルでは、アップデート情報や興味深い読み物を紹介しています。

Splunk4Rookies - Observability Cloud

2分 著者Robert Castley & Pieter Hagen

このワークショップでは、Splunk Observability Cloud が提供する、フロントエンドアプリケーションからバックエンドサービスまで、ユーザーエクスペリエンスを即時に可視化する能力について紹介します。これを通じて、Splunk Observability Cloud の最も魅力的な製品機能と差別化要因のいくつかを体験できます。

  • インフラ監視(Infrastructure Monitoring)
  • 完全で忠実な Real User Monitoring(RUM)
  • Application Performance Monitoring(APM)による End to End の NoSample で完全忠実なトレースの可視性
  • コード入力を必要としないログクエリ
  • 外形監視・合成監視(Synthetic Monitoring)
  • タグ分析とエラースタックを使用した根本原因の特定
  • Related Contents(関連する機能や製品に関するテレメトリーデータへのコンテンツへのリンク)

Splunk Observability Cloud が最も重視しているのは、テレメトリデータを統合することで、エンドユーザーエクスペリエンスとあなたのアプリケーションスタックとを1つの画面で完全に理解できるようにすることです。

このワークショップでは、AWS EC2 インスタンスに展開されたマイクロサービスベースのアプリケーションを使用します。このアプリケーションは、ユーザーが製品を閲覧し、カートに追加し、チェックアウトすることができるシンプルなeコマースアプリケーションです。このアプリケーションは OpenTelemetry で計装されています。


OpenTelemetry は、テレメトリデータ(メトリクス、トレース、およびログ)を計装・生成・収集・エクスポートするためのツール、API、およびソフトウェア開発キット(SDK)のコレクションです。これにより、ソフトウェアのパフォーマンスと動作を分析できます。

OpenTelemetry コミュニティは成長を続けています。Splunk、Google、Microsoft、Amazonなど多くの組織が協力したプロジェクトで、現在、Kubernetes の次に多くの貢献者を有するプロジェクトとなっています。

Full Stack Full Stack

Splunk IM

オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウドのいずれにおいても、Splunk はリアルタイムの監視とトラブルシューティングを提供し、完全な可視化によってインフラのパフォーマンスを最大化することを支援します。

Splunk APM

Splunk APM は、クラウドネイティブ、マイクロサービスベースのアプリケーションのための NoSample Full-fidelity アプリケーションパフォーマンス監視およびトラブルシューティングソリューションです。

Splunk RUM

エンド・ツー・エンドの可視化により、Webブラウザやネイティブモバイルアプリからバックエンドサービスに至るまで、顧客に影響を与える問題をピンポイントで特定することができます。

Ninja Workshops

Pet Clinic Java ワークショップ

JavaアプリケーションをつかったSplunk Oservabilityのワークショップです

OpenTelemetry Collector

OpenTelemetry Collectorのコンセプトを学び、Splunk Observability Cloudにデータを送信する方法を理解しましょう。

その他のリソース

よくある質問とその回答

オブザーバビリティ、DevOps、インシデント対応、Splunk On-Callに関連する一般的な質問とその回答を集めました。

ディメンション、プロパティ、タグ

ディメンションとプロパティの比較で、どちらかを使うべきかというのはよく議論されます。

OpenTelemetryでのタグ付け

大規模な組織で OpenTelemetry を展開する際には、タグ付けのための標準化された命名規則を定義し、規則が遵守されるようにガバナンスプロセスを確立することが重要です。

Last Modified 2023/02/15

Splunk Observability Workshopsのサブセクション

Splunk4Rookies - Observability Cloud

2分 著者Robert Castley & Pieter Hagen

このワークショップでは、Splunk Observability Cloud が提供する、フロントエンドアプリケーションからバックエンドサービスまで、ユーザーエクスペリエンスを即時に可視化する能力について紹介します。これを通じて、Splunk Observability Cloud の最も魅力的な製品機能と差別化要因のいくつかを体験できます。

  • インフラ監視(Infrastructure Monitoring)
  • 完全で忠実な Real User Monitoring(RUM)
  • Application Performance Monitoring(APM)による End to End の NoSample で完全忠実なトレースの可視性
  • コード入力を必要としないログクエリ
  • 外形監視・合成監視(Synthetic Monitoring)
  • タグ分析とエラースタックを使用した根本原因の特定
  • Related Contents(関連する機能や製品に関するテレメトリーデータへのコンテンツへのリンク)

Splunk Observability Cloud が最も重視しているのは、テレメトリデータを統合することで、エンドユーザーエクスペリエンスとあなたのアプリケーションスタックとを1つの画面で完全に理解できるようにすることです。

このワークショップでは、AWS EC2 インスタンスに展開されたマイクロサービスベースのアプリケーションを使用します。このアプリケーションは、ユーザーが製品を閲覧し、カートに追加し、チェックアウトすることができるシンプルなeコマースアプリケーションです。このアプリケーションは OpenTelemetry で計装されています。


OpenTelemetry は、テレメトリデータ(メトリクス、トレース、およびログ)を計装・生成・収集・エクスポートするためのツール、API、およびソフトウェア開発キット(SDK)のコレクションです。これにより、ソフトウェアのパフォーマンスと動作を分析できます。

OpenTelemetry コミュニティは成長を続けています。Splunk、Google、Microsoft、Amazonなど多くの組織が協力したプロジェクトで、現在、Kubernetes の次に多くの貢献者を有するプロジェクトとなっています。

Full Stack Full Stack

Last Modified 2024/11/20

Splunk4Rookies - Observability Cloudのサブセクション

ワークショップの概要

2分

イントロダクション

このワークショップのゴールは、ある問題を体験し、Splunk Observability Cloud を使用してトラブルシューティングを行い、根本原因を特定することです。これを実現するために、私たちは Kubernetes で動作する完全なマイクロサービスベースのアプリケーションを提供し、それが Splunk Observability Cloud にメトリクス、トレース、ログを送信するように計装しています。

参加対象者は?

Splunk Observability をハンズオンの環境で理解したいと考えている方。このワークショップは、ほとんど、または、まったく Splunk Observability の経験がない人向けに設計されています。

必要なものは何ですか?

皆様自身の参加と、パソコン、外部のウェブサイトにアクセスできるブラウザがあれば十分です。私たちはこれらのワークショップを対面、または、Zoom で実施しています。あなたのデバイスに Zoom クライアントがない場合でも、ウェブブラウザを通じてワークショップ環境にアクセスすることができます。

このワークショップで何がカバーされていますか?

この3時間のセッションでは、ハンズオンの環境でストリーミング分析NoSample で完全忠実な分散トレーシングを備えた唯一の可観測性プラットフォームである Splunk Observability の基本を学びます。

OpenTelemetry

なぜ OpenTelemetry が必要なのか、そして、それが可観測性にとってなぜ重要なのかについて簡単に紹介します。

Splunk Observability ユーザーインターフェースのツアー

Splunk Observability Cloud のさまざまなコンポーネントを渡り歩きながら、5つの主要なコンポーネント(APM、RUM、Log Observer、Synthetics、Infrastructure)を操作する方法を紹介します。

リアルユーザーデータの生成

オンラインブティックというウェブサイトを使用してお買い物を楽しみます。ブラウザ、モバイル、タブレットを使用し、架空の通貨で買い物を行っていただきます。これを通じて、 メトリクス(問題があるのか?)トレース(問題はどこにあるのか?)ログ(問題は何か?) を送信します。

Splunk Real User Monitoring (RUM)

すべての参加者のブラウザセッションから受信するテレメトリーデータに基づいて実際のユーザーのデータを調査します。ここでのゴールは、パフォーマンスが悪かったブラウザ、モバイル、タブレットのセッションを見つけて、トラブルシューティングのプロセスを開始することです。

Splunk Application Performance Monitoring (APM)

RUM トレース(フロントエンド)から APM トレース(バックエンド)へとジャンプすることで、End to End 全体を可視化する能力を理解しましょう。すべてのサービスはテレメトリー(トレースとスパン)を送信しており、Splunk Observability Cloud はそれを可視化・分析し、異常やエラーを検出するために使用することができます。

Splunk Log Observer (LO)

Related Content の強力な機能を使うと、あるコンポーネントから別のコンポーネントにジャンプすることが可能になります。ここでは、私たちは APM トレースから、そのトレースに関連するログにジャンプします。

Splunk Synthetics

私たちのアプリケーションを24時間365日で監視し、問題が発生したときにアラートを受け取ることができたら素晴らしいことではないでしょうか? これが Synthetics の役割です。オンラインブティックサイトでの典型的なユーザージャーニーのパフォーマンスと可用性を1分ごとにチェックするシンプルなテストをご紹介します。

Last Modified 2024/11/20

OpenTelemetry とは何か、なぜ注目するべきなのか?

2分

OpenTelemetry

クラウドコンピューティングやマイクロサービスアーキテクチャ、更に、ますます複雑になりつつあるビジネス要件の台頭により、可観測性へのニーズはこれまで以上に高まっています。可観測性とは、システムの内部状態をその出力を調べることで理解する能力のことです。ソフトウェアの文脈では、メトリクストレース、およびログを含むテレメトリーデータに基づいてシステムの内部状態を理解する能力を意味します。

システムを観測可能にするためには、計装が必要です。つまり、コードはトレース、メトリクス、およびログを出力する必要があります。その上で、計装によって出力されたデータが、Splunk Observability Cloud などの可観測性バックエンドに送信される必要があります。

メトリクストレースログ
問題があるのか?問題はどこにあるのか?問題は何か?

OpenTelemetry は2つの重要な側面を持ちます。

  • プロプライエタリなデータ形式やツールに縛られることなく、自分が生成するデータを自分のものとすることを可能にします。
  • 単一の API と規約を学ぶことを可能にします

この2つが組み合わさることで、チームや組織は今日の現代的なコンピューティングの世界で必要な柔軟性を得ることができます。

可観測性に取りかかるときに考慮すべきことはたくさんありますが、その中でも重要な質問は 「どのようにして可観測性ツールにデータを取り込むのか?」 というものです。OpenTelemetry の業界全体での採用により、これまで以上に簡単に、この質問に答えることができるようになっています。

なぜ注目するべきなのか?

OpenTelemetry は完全にオープンソースで、無料で使用することができます。過去には、監視および可観測性ツールはプロプライエタリなエージェントに大きく依存していました。つまり、追加のツールを設定・変更するために、インフラストラクチャレベルからアプリケーションレベルに至るまで、システム全体で大量の変更が必要になってしまうということです。

OpenTelemetry はベンダーニュートラルであり、可観測性に関わる多くの業界のリーダーによってサポートされています。そのため、利用者はいつでも、わずかな計装に対する変更だけで、サポートされている可観測性ツールを切り替えることができます。これは、どの OpenTelemetry のディストリビューションが使用されているかを問わず真実です。Linux と同様に、さまざまなディストリビューションがあり、設定とアドオンがバンドルされていますが、根本的に、これらはすべてコミュニティ主導の OpenTelemetry プロジェクトに基づいているものなのです。

Splunk は OpenTelemetry に完全にコミットしています。これにより、お客様は、いかなるタイプ、いかなるアーキテクチャ、いかなるソース、いかなる規模感であっても、すべてのデータをリアルタイムに収集し活用することができます。OpenTelemetry は監視のありかたを根本的に変えつつあり、IT チームと DevOps チームがあらゆる疑問やあらゆるアクションに対してデータを活用することを可能にしています。このワークショップ中に、こういった特徴について体験することができるはずです。

OpenTelemetryのロゴ OpenTelemetryのロゴ

Last Modified 2024/04/05

UI - クイックツアー 🚌

まずは、Splunk Observability Cloud のさまざまなコンポーネントをウォークスルーしていきましょう。UI に慣れてもらうことが目的です。

  1. Splunk Observability Cloud へのサインイン
  2. リアルユーザーモニタリング (RUM)
  3. アプリケーションパフォーマンスモニタリング (APM)
  4. Log Observer
  5. Synthetics
  6. Infrastructure Monitoring
Tip

このワークショップでは、以下の方法で簡単に操作できます

  • このページの右上にある左矢印(< | >
  • キーボードの左(◀️)および右(▶️)のカーソルキー
Last Modified 2024/04/05

3. UI - クイックツアーのサブセクション

はじめに

2分

1. Splunk Observability Cloud にサインインする

Splunk からワークショップの組織への招待メールが届くはずです。下のスクリーンショットのようなメールです。もし見つけられない場合は、スパム/ごみ箱フォルダを確認するか、講師に知らせてください。また、ログイン - よくある質問で他の解決策を確認いただくことも可能です。

Join Now ボタンをクリックするか、メールに記載されているリンクをクリックして、次に進んでください。

すでに登録プロセスを完了している場合は、残りをスキップして直接 Splunk Observability Cloud に進み、ログインすることができます。

email email

Splunk Observability Cloud を初めて使用する場合は、登録フォームが表示されます。あなたのフルネームと希望のパスワードを入力してください。パスワードの要件は以下の通りです

  • 必須 8文字から32文字の間でなければなりません
  • 必須 少なくとも1つの大文字を含む必要があります
  • 必須 少なくとも1つの数字を含む必要があります
  • 必須 少なくとも1つの記号を含む必要があります(例:!@#$%^&*()_+)

利用規約に同意するためのチェックボックスをクリックし、SIGN IN NOW ボタンをクリックしてください。

User-Setup User-Setup

Last Modified 2024/04/05

1. はじめにのサブセクション

ホームページ

5分

Splunk Observability Cloud に登録しログインすると、ホーム画面であるランディングページに移動します。ここでは、使用開始にあたって役に立つ機能を確認できます。

ホームページ ホームページ

  1. “Explorer your data” : 有効になっているインテグレーションを表示しています。管理者であればさらにインテグレーションを追加できます。
  2. “Documentation” : Splunk Observability Cloud に取り組み始める際に利用できるトレーニングビデオやドキュメンテーションへのリンクです。
  3. “Recents” : 最近作成・使用したダッシュボードや Detector にすぐにアクセスすることができます。
  4. メインメニュー: Splunk Observability Cloud の各機能に移動できます。
  5. 組織(Org)切り替え: 組織間を簡単に切り替えることができます(複数の組織のメンバーである場合)。
  6. メインメニューの展開/縮小: 画面サイズに応じて、メインメニューを展開 » / 縮小 « できます。

最初の Exercise に取り組んでみましょう。

Exercise
  • メインメニューを展開し、Settings をクリックします。
  • 組織切り替えで、複数の組織にアクセスできるかどうかを確認します。
Hint

これまでに Splunk Observability を使用したことがある場合、以前使用した組織のページを開いている可能性があります。正しいワークショップの組織にいることを確認してください。複数の組織にアクセスできる場合は、講師に確認してください。

Exercise
  • Onboarding Guidance をクリックします(ここでは、オンボーディングパネルの表示を切り替えることができます。これは、製品を十分に理解していて、より多くの情報を表示できるようにスペースを使用したい場合に便利です)。
  • Home Page のオンボーディングコンテンツを非表示にします。
  • メニューの下部で、好みの外観を選択します。LightDark、または Auto モードが選択できます。
  • Sign Out ボタンが表示されていることに気付きましたか? でも、押さないでくださいね!😊
  • メインメニューに戻るために < をクリックします。

次に、Splunk Real User Monitoring (RUM) をチェックしましょう。

Last Modified 2024/04/05

RUMの概要

5分

Splunk RUM は業界唯一の End to End の, NoSample RUM ソリューションです。すべての Web およびモバイルセッションに関するユーザーエクスペリエンス全体を可視化し、フロントエンドの全てのトレースをバックエンドのメトリクス、トレース、ログと一意に組み合わせることができます。IT 運用チームとエンジニアリングチームは、迅速にエラー範囲の特定、対処の優先度付け、他の問題との切り分け、実際のユーザーに対する影響の測定を行うことができます。また、すべてのユーザー操作をビデオでリプレイしながらパフォーマンス指標と相関させることでエンドユーザー体験を最適化することができます。

全てのユーザーセッションを分析する: ストリーミング分析によって、シングルページおよびマルチページアプリまで、全てのユーザーセッションをキャプチャし、すべてのリソース、画像、ルート変更、API 呼び出しが与える顧客への影響を測定します。

問題をより迅速に関連付ける: 無限のカーディナリティと完全なトランザクション分析により、複雑な分散システム全体で問題をより迅速に特定し、相関付けることができます。

遅延とエラーを特定する: それぞれのコード変更やデプロイに対して遅延、エラー、パフォーマンスが悪い状態を簡単に特定します。コンテンツ、画像、およびサードパーティの依存関係が顧客にどのような影響を与えるかを測定します。

ページパフォーマンスを取得し改善する: Core Web Vitals を活用してページロード体験、対話性、視覚的安定性を測定し、改善します。影響を及ぼす JavaScript エラーを見つけて修正し、最初に改善すべきページを簡単に理解できます。

意味のあるメトリクスを探索する: 特定のワークフロー、カスタムタグ、およびインデックス化されていないタグに関する自動提案に基づいたメトリクスによって、顧客への影響を即座に視覚化し、問題の根本原因を迅速に特定します。

エンドユーザー体験を最適化する: すべてのユーザーインタラクションをビデオリプレイで確認しながらパフォーマンスメトリクスと関連付け、エンドユーザー体験を最適化することができます。

アーキテクチャの概要 アーキテクチャの概要

Last Modified 2024/11/20

2. RUMの概要のサブセクション

RUM ホームページ

メインメニューで RUM をクリックすると、RUM のメインとなるホーム画面、ランディングページに移動します。このページでは、選択したすべての RUM アプリケーション全体のステータスを一目で確認できることに主眼が置かれています。フルサイズ、あるいは、コンパクトビューのいずれかの形式で表示することができます。

ステータスダッシュボードの表示タイプがいずれの場合でも、RUM ホームページは3つのセクションで構成されています。

RUM ページ RUM ページ

  1. オンボーディングパネル: Splunk RUM を始めるためのトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク(画面のスペースが必要な場合は、このパネルを非表示にできます)
  2. フィルターパネル: 時間枠、環境、アプリケーション、ソースタイプでフィルタリングすることができます
  3. アプリケーションサマリーパネル: RUM データを送信するすべてのアプリケーションのサマリーが表示されます
RUM における 環境(Environment),アプリケーション(App),ソースタイプ(Source)
  • Splunk Observability は、RUM トレースの一部として送信される Environment タグを使用して、“Production” や “Development” などの異なる環境からのデータを区分します。
  • さらに App タグによる区分も可能です。これにより、同じ環境で動作する別々のブラウザ/モバイルアプリケーションを区別することができます。
  • Splunk RUM はブラウザとモバイルアプリケーションの両方で利用可能であり、Source を使用してそれらを区別することができます。このワークショップでは、ブラウザベースの RUM のみを使用します。
Exercise
  • 時間枠が -15m に設定されていることを確認してください
  • ドロップダウンボックスからワークショップの Environment を選択してください。命名規則は [ワークショップの名前]-workshop です(これを選択すると、ワークショップの RUM アプリケーションが表示されるはずです)
  • App を選択します。命名規則は [ワークショップの名前]-store です。SourceAll に設定したままにしてください。
  • JavaScript Errors タイルで Cannot read properties of undefined (reading ‘Prcie’) と表示される TypeError エントリをクリックし、詳細を確認してください。エラーが発生したウェブサイトのどの部分か、すぐに見つけることができるはずです。これにより迅速に問題を修正することができます。
  • パネルを閉じます。
  • 3列目のタイルには Web Vitals が表示されています。これはユーザーエクスペリエンスの3つの重要な側面であるページのローディング対話性、および視覚的安定性に焦点を当てたメトリックです。

Web Vitals メトリクスに基づいて、現在のウェブサイトのパフォーマンスをどのように評価しますか?

Web Vitals メトリクスによれば、サイトの初期ロードはOKで、良好 と評価できます

  • 最後のタイル、Most recent detectors タイルは、アプリケーションでトリガーされたアラートがあるかどうかを表示します。
  • アプリケーション名の前の下向き 矢印をクリックして、ビューをコンパクトスタイルに切り替えます。このビューでも主要な情報がすべて利用可能です。コンパクトビューの任意の場所をクリックしてフルビューに戻ります。
Additional Exercise

RUM ホームページではフロントエンドの概要をシンプルに確認することができますが、詳細なステータス確認や問題調査が必要になるケースもあるはずです。

フロントエンドの問題特定・原因調査を行う方法は、5. Splunk RUM を見てみましょう。

お時間がある方は、更にいくつかの機能を確認してみましょう。

  • [ワークショップの名前]-store をクリックします。詳細なダッシュボードビューが表示されます。
  • UX Metrics, Front-end Health, Back-end Health, Custom Events というメニュータブをそれぞれ開いてみましょう。
    • それぞれのページで、どんなメトリクスが表示されているか確認してみてください
  • Custom Events をクリックします。
    • Custom Events は、特定の操作(例:カートに商品を追加するボタンを押す、商品詳細ページを開く、など)をイベントとして記録し、集計したものです。

RUM Dashboard RUM Dashboard

Custom Events として記録された処理で、1分あたりのリクエスト回数が最も多い処理は何ですか?

AddToCartです

  • Custom Event Requests のすぐ下の see all をクリックします
  • Tag Spotlight というビューが表示されたはずです
    • Tag Spotlight は取得したテレメトリーデータに含まれるタグ情報ごとの傾向を表示・分析する機能です

RUM Tag Spotlight RUM Tag Spotlight

  • Custom Event Name というタイルの中で AddToCart という項目を探します。みつけたらクリックして Add to filter をクリックしてください
    • これにより、AddToCart 処理だけに注目をして、分析を行うことができます。RUM Tag Filtering RUM Tag Filtering

このアプリケーションに対してアクセス元として最も多い国はどこですか? またそれはどのタイルから分かりますか?

アメリカ (US) です。Countryタイルから分かります

  • User Sessions をクリックします
  • Duration をクリックして、処理時間が長い順に並べ替えます
    • AddToCart に該当する処理を実施したユーザーのセッションを確認することができます
  • 最も処理時間が長いユーザーセッションの Session ID をクリックします RUM User Sessions RUM User Sessions
  • 画面右上にある Replay ボタンを押してみたり、各処理の時間やタグ情報を確認したり、APM というリンクにカーソルを当ててみたりしましょう RUM Waterfall RUM Waterfall

次に、Splunk Application Performance Monitoring (APM) をチェックしましょう。

Last Modified 2024/04/05

APMの概要

5分

Splunk APM は、NoSample で End to End ですべてのアプリケーションやその依存性に関する可視性を提供し、モノリシックアプリ、マイクロサービスの両方で問題をより迅速に解決することに寄与します。チームは新しいアプリケーションをデプロイした際にもすぐに問題に気づくことができます。また、問題の発生源を絞り込み、切り分けることでトラブルシューティングに自信を持って取り組むことができます。バックエンドサービスがエンドユーザーとビジネスワークフローに与える影響を理解することを通じて、サービスのパフォーマンスを最適化することができます。

リアルタイムモニタリングとアラート: Splunk は、すぐに利用可能なサービスダッシュボードを提供します。急激な変化があると RED メトリクス(処理量、エラー、遅延)に基づいて自動的に問題を検出・アラートを発します。

動的なテレメトリーマップ: モダンなプロダクション環境でのサービスパフォーマンスをリアルタイムで簡単に視覚化します。インフラストラクチャ、アプリケーション、エンドユーザー、およびすべての依存関係からサービスパフォーマンスをエンドツーエンドで可視化することで、新しい問題を迅速に絞り込み、より効果的にトラブルシューティングを行うことができるようになります。

インテリジェントなタグ付けと分析: ビジネス、インフラストラクチャ、アプリケーションからのすべてのタグを一か所で表示し、特定のタグに対して遅延やエラーに関する新しい傾向を簡単に比較・理解することができます。

AI を活用したトラブルシューティングによる最も影響の大きい問題を特定: 個々のダッシュボードを手間をかけて掘り下げる必要はありません。問題をより効率的に切り分けることができます。サービスと顧客に最も影響を与える異常とエラーの原因を自動的に特定します。

すべてのトランザクションに対する完全な分散トレーシング分析: クラウドネイティブ環境の問題をより効果的に特定します。Splunk の分散トレーシングは、インフラストラクチャ、ビジネスワークフロー、アプリケーションの特徴を踏まえた上で、バックエンドとフロントエンドからのすべてのトランザクションを視覚化し、その関係性を明らかにします。

フルスタックでの相関性の可視化: Splunk Observability 内で、APM はトレース、メトリクス、ログ、プロファイリングをすべてリンクさせ、スタック全体における各コンポーネントの依存関係やパフォーマンスを簡単に理解できるようにします。

データベースクエリパフォーマンスの監視: SQL および NoSQL データベースからの遅いクエリや高頻度に実行されるクエリが、サービス、エンドポイント、およびビジネスワークフローにどのような影響を与えるかを簡単に特定できるようにします。計装は必要ありません。

アーキテクチャの概要 アーキテクチャの概要

Last Modified 2024/11/20

3. APMの概要のサブセクション

APM ホームページ

メインメニューで APM をクリックすると、APM ホームページが表示されます。このページは3つのセクションで構成されています。

APMページ APMページ

  1. オンボーディングパネル: Splunk APM を始める際に参考になるトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク
  2. APM Overview: 最もエラー率やレイテンシーが高いサービスとビジネスワークフローのリアルタイムメトリクス
  3. 機能パネル: サービス、タグ、トレース、データベースクエリパフォーマンス、コードプロファイリングの詳細分析を行う際に使用するリンク

APM Overview パネルは、アプリケーションのヘルスステータスに関する概要を示します。これにはアプリケーションのサービス、レイテンシー、エラーのサマリーが含まれています。また、エラーレートが最も高いサービスとビジネスワークフローのリストも含まれています(ビジネスワークフローは、特定の活動やトランザクションに関連する一連のトレースの集合で、エンドツーエンドの KPI を監視し、根本原因とボトルネック特定することができるようになります)。

環境(Environment)について

複数のアプリケーションを簡単に区別するために、Splunk は Environment を使用します。ワークショップ環境の命名規則は [ワークショップの名前]-workshop です。インストラクターが正しい名前を案内します。

Exercise
  • 表示されている画面上の時間枠が過去15分(-15m)に設定されていることを確認してください。
  • ドロップダウンボックスからワークショップの Environment を選択してください。そのワークショップ環境名のみが選択されていることを確認してください。

エラーレートが最も高いサービスに関するチャートから、どんなことが分かりますか?

paymentservice が高いエラーレートを持っています

概要ページを下にスクロールすると、一部のサービスに Inferred Service が表示されることに気づくでしょう。

Splunk APM は、リモートサービスを呼び出すスパンに含まれる情報から、存在が推論されるサービス、つまり、Inferred Service を検出することができます。Inferred Service として検出されるサービスの例としては、データベース、HTTPエンドポイント、メッセージキューなどがあります。Inferred Service は計装されていませんが、サービスマップとサービスリストに表示されます。

Additional Exercise

もうすこし詳細に確認してみましょう。

バックエンドアプリケーションでの問題特定・原因調査を行う方法は、6. Splunk APM で取り組んでいただくことが可能です。

お時間がある方は、更にいくつかの機能を確認してみましょう。

  • Service Map をクリックします。
  • あわせて Show Legend を開いてみましょう。この Service Map に表示されている内容の凡例です。
    • Service Map は、アプリケーションの相関性を表すマップです。APM エージェントを利用すると、アプリケーション間での連携やリクエストから自動的に生成されます。
    • 点線の四角や丸のオブジェクトは、Inferred Service です。これらは計装されていませんが、計装済みのアプリケーションが連携先として利用していると推定されたため、サービスマップ上にも表示されています。

APM Service Map APM Service Map

  1. エラー率が高いと、サービスマップ上ではどのように表示されますか?
  2. このシステムでは、どのようなDBを使用していますか?
    • ヒント: DBは Inferred Service として、四角のオブジェクトで表示されます
  1. アプリケーションが赤くハイライトされます
  2. MySQLとRedisを使用しています
  • Legend を開いている場合は閉じてください。
  • エラーが頻発している paymentservice をクリックしてみましょう。
  • 画面右側のメニューの表示が少し変わったはずです。paymentservice に関するメトリクスやメニューが表示されるようになりました。
  • Breakdown をクリックし、version を探して、クリックしてみましょう。

APM Breakdown APM Breakdown

  • Service Map の表示が変わり、paymentservice がアプリケーションのバージョンごとに表示されるようになったはずです。
  • Splunk APM では、タグ情報に基づいてサービスマップ自体を変化させて分析することができます。非常に視覚的なので、このシステムに詳しくない人でも探索できそうですね!

APM Breakdown - Version APM Breakdown - Version

paymentservice を version ごとに分析すると、どういうことが分かりますか?

v350.10バージョンの方がエラー率が高いことが分かります

  • v350.10 をクリックして、メニューのTraceを開いてみましょう。
  • 画面右上に Switch to TraceAnalyzer というボタンがある場合は、これをクリックしてください。
    • アプリケーションに対するリクエストが、どのように処理されたかをトレースし、エラーやボトルネックを特定したり、その処理の詳細を分析することができます
    • この画面では、トレースの一覧が表示されます
  • Errors Only のトグルを有効化してください。また、Duration をクリックして処理時間が長い順に並べ替えてください。

APM Trace APM Trace

  • 最も処理時間が長いトレースの Trace ID をクリックします。
  • このトランザクションがどのように処理されたかを確認しましょう。

APM Trace Detail APM Trace Detail

  • 各行の処理を スパン(Span)、スパン全体を トレース(Trace) と呼びます。
  • 赤とピンクの ! マークアイコンを見つけられますか? これはそれぞれ、一連のトランザクションの中でエラーを発生させたスパン(Root Cause Error)と、その影響で発生したエラーになったスパンとを区別して表示しています。
    • 選択されたトレースによっては、ピンクの ! は表示されないかもしれません。
  • いずれかのスパンをクリックすると、そのスパンに関連するタグ情報を確認することができます。
  • 同じ処理が繰り返されている場合、スパンの左に x6 のように反復回数が表示されることがあります。
  1. 根本原因のエラーが発生しているサービスは何ですか?そのエラーメッセージは何ですか?
  2. このトレース処理に時間がかかっている原因として、どういったことが考えられますか?
  1. paymentserviceです。エラーメッセージは Invalid request を記録しています
  2. checkoutserviceとpaymentserviceでエラーが発生し、何度もリトライされていることで全体の処理時間が長くなっています
  • 画面の最下部には InfrastructureLogs というボタンが表示されているはずです。これらは、この処理と関連するシステムのコンポーネントやログの存在を教えてくれます。
  • Logs をクリックし、Logs for trace … から始まる箇所をクリックしてみましょう。

APM Related Log APM Related Log

  • Log Observer の画面が表示されます。この画面では、先ほどのトレースに関連するログのみを自動で抽出して提示してくれています。
  • Log Observer の使い方は、次のワークショップコースの中で扱います。

APM Log from Trace APM Log from Trace

次に、Splunk Log Observer (LO) をチェックしましょう。

Last Modified 2024/04/05

Log Observerの概要

5 minutes

Log Observer Connect は、Splunk Platform 上に取得されたログデータを直感的かつノーコードのインターフェースにシームレスに取り込むことが可能で、素早く問題を見つけて修正できるよう設計されています。ログベースの分析を簡単に実行でき、Splunk Infrastructure Monitoring のリアルタイムメトリクスや Splunk APM のトレースを1つの画面でシームレスに関連付けて確認することができます。

End to End の可視性: Splunk Platform の強力なログ機能を Splunk Observability Cloud のトレースとリアルタイムメトリクスと組み合わせることで、ハイブリッド環境のより深い洞察とコンテキストを提供します。

迅速かつ簡単なログベースの調査: Splunk Cloud Platform または Enterprise に既に取り込まれているログを Splunk Observability Cloud の簡素で直感的なインターフェースで再利用することができます。カスタマイズできて、すぐに使えるダッシュボードも活用できます(SPL の知識は不要です!)

大規模組織での利用が可能で、操作効率も向上: ログ管理をチームをまたいで一元化することで、データとチームの障壁を取り払い、システム全体に対するサポートを向上させます。

Logo graph Logo graph

Last Modified 2024/04/05

4. Log Observerの概要のサブセクション

Log Observer ホームページ

メインメニューで Log Observer をクリックしてみましょう。Log Observer ホームページは4つのセクションで構成されます。

Lo Page Lo Page

  1. オンボーディングパネル: Splunk Log Observer を始めるためのトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク。
  2. フィルターパネル: 時間枠、index、および Field に基づいてログをフィルタリングすることができます。また、事前に保存しておいたクエリを利用することもできます。
  3. Log table: 現在のフィルタ条件に一致するログエントリーのリスト。
  4. Fields: 現在選択されている index で使用可能なフィールドのリスト。
Splunk index

一般的に、Splunk では「index」はデータが保存される指定された場所を指します。これはデータを格納するフォルダまたはコンテナのようなものです。 Splunk index 内のデータは検索と分析が容易になるように整理され構造化されています。異なるインデックスを作成して特定のタイプのデータを格納することができます。たとえば、Web サーバーログ用に1つの index、アプリケーションログ用に別の index を作成しておくようなことが可能です。

Tip

これまでに Splunk Enterprise または Splunk Cloud を使用したことがある場合、おそらくログから調査を開始することに慣れているでしょう。このあとの Exercise でも同じように取り組むことは可能ですが、このワークショップでは調査にあたってすべての OpenTelemetry シグナルを使用していきます。

さて、簡単なログ検索の演習を行いましょう。

Exercise

まず、visa を使用した注文を検索してみます。

  • 時間枠を -15分 に設定してください

  • Filter で Add Filter をクリックし、次にダイアログで Fields をクリックしてください。

  • cardType と入力して選択してください

  • Top values の下にある visa をクリックし、その後 = をクリックしてフィルターに追加しましょう。

    logo search logo search

  • ログテーブル内のログエントリの1つをクリックして、そのエントリに cardType: "visa" が含まれていることを確認してください。

今度は出荷されたすべての注文を探してみましょう。

  • Filter で Clear All をクリックして前のフィルターを削除してください。
  • 再度 Filter で Add Filter をクリックし、次に Keyword を選択します。次に Enter Keyword… ボックスに order: と入力してエンターキーを押してください。
  • これで order: という単語を含むログ行しか表示されなくなります。まだ多くのログ行がありますので、さらにフィルタリングしていきましょう。
  • 別のフィルターを追加します。今度は Fields ボックスを選択し、Find a field… と表示されている検索ボックスに severity と入力して選択してください。 severity severity
  • ダイアログボックスの下部にある Exclude all logs with this fields をクリックしてください。注文ログ行には severity が割り当てられていないため、これにより不要なログ行を除外することができます。
  • 画面上部にオンボーディングコンテンツが表示されている場合は、Exclude all logs with this fields ボタンを押すためにページをスクロールする必要があるかもしれません。
  • これで過去15分間に販売された注文のリストが表示されたはずです。

次に、Splunk Synthetics を確認しましょう。

Last Modified 2024/04/05

Syntheticsの概要

5 minutes

Splunk Synthetic Monitoring は、URL、API、および重要な Web サービス全体に対する可視性を提供しており、問題の解決をより迅速に行うことができるようになります。IT 運用およびエンジニアリングチームは、簡単に問題を検出してアラートを発報したり、問題を優先順位づけすることができます。複数のステップから構成されるユーザージャーニーをシミュレーションしたり、新しいコードのデプロイがビジネスにどのような影響を与えるか測定したり、Web のパフォーマンスを最適化することも可能です。ステップバイステップのガイドにより、より良いデジタルエクスペリエンスを担保することにもつながります。

可用性の確認: ブラウザテストによって、ユーザーエクスペリエンスを構成する多段階のワークフローをシミュレートすることができます。これにより、重要なサービス、URL、および API のヘルスステータスや可用性を監視、アラートすることができます。

パフォーマンス指標の改善: Core Web Vitals およびモダンなパフォーマンスメトリクスを活用することで、すべてのパフォーマンスに関する問題点を1つの画面上で確認することができます。ページパフォーマンスを改善するために必要となるページの読み込み、対話性、視覚的な安定性に関するメトリクスを測定・改善したり、JavaScript エラーを見つけて修正したりすることができます。

フロントエンドからバックエンドまで: Splunk APM、Infrastructure Monitoring、On-Call、および ITSI との統合により、チームはバックエンドサービスやこれを支えるインフラストラクチャの状況、インシデント対応状況を踏まえたエンドポイントの稼働状態を確認することができ、環境全体を横断的に捉えてトラブルシュートを行うことができます。

問題の検知とアラート: エンドユーザーエクスペリエンスを監視およびシミュレートすることで、顧客に影響を与える前に API やサービスエンドポイント、重要なビジネストランザクションに対する問題を検知、アラートし、解決することができます。

ビジネスパフォーマンス: 主要なビジネストランザクションのために多段階のユーザーフローを簡単に定め、レコーディングすることで、数分でクリティカルなユーザージャーニーに関するテストを開始することができます。アップタイムやパフォーマンスに関わる SLA および SLO をトラックし、通知してくれます。

表示画面の記録とビデオ再生: 録画した画面や操作の再生、スクリーンショットの取得を行うことが可能で、現代でよく用いられるパフォーマンススコア、比較用のベンチマーク指標、エンドユーザーの体感を数値化したメトリクスとともに確認することができます。ビジュアルコンテンツの配信速度を最適化し、ページの安定性や対話性を向上させることで、より良いデジタルエクスペリエンスを展開することができます

Synthetics overview Synthetics overview

Last Modified 2024/04/05

5. Syntheticsの概要のサブセクション

Syntheticsホームページ

Synthetics をメインメニューでクリックしてみましょう。Synthetics ホームページに移動したはずです。このページには、役立つ情報を確認したり、Synthetic テストを選択または作成する3つのセクションがあります。

Synthetic main Synthetic main

  1. オンボーディングパネル: Splunk Synthetics を始めるためのトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク。
  2. テストパネル: 設定されているすべてのテストのリスト(BrowserAPI、および Uptime
  3. Add new test: 新しい Synthetic テストを作成するためのドロップダウン。
Info

ワークショップの一環として、実行中のアプリケーションに対するブラウザーテストを用意しています。テストパネル(2)で見つけることができるはずです。テストの名前は Workshop Browser Test for のあとにワークショップの名前を続けたものとなります(講師が名前をご連絡いたします)。

ツアーを続けましょう。ワークショップ用の Browser Test の結果を見てみます。

Exercise
  • テストパネルで、ワークショップの名前が含まれている行をクリックします。以下のように表示されるはずです。

Synthetics-overview Synthetics-overview

  • Synthetic Tests ページでは、最後の1日、8日、および30日の間にサイトのパフォーマンスが表示されます。上のスクリーンショットに示されているように、テストがその期間より前に開始されていれば、対応するチャートにデータが表示されます。テストが作成された時点によっては、一部のデータが表示されない場合があります。
  • Performance KPI のドロップダウンで、デフォルトの last 4 hours から last 1 hour に時間を変更してください。

テストはどれくらいの頻度で実行され、どこから実行されていますか?

テストはフランクフルト、ロンドン、およびパリから、1分間隔のラウンドロビンで実行されます

Additional Exercise

テスト結果に基づいて問題調査を行ったり、監視設定を行う方法は、8. Splunk Synthetics で取り組んでいただくことが可能です。

実行したテストの詳細をもうすこし確認してみましょう。

  • 画面下部に、Recent run results という欄があるはずです。Failed になっている最新のテストをクリックしましょう
  • テスト結果の詳細画面が表示されます。

Synthetics-detail Synthetics-detail

  • 画面最上部に赤くエラーが表示されていることを確認しましょう

Synthetics-error Synthetics-error

  • 1秒間隔のスクリーンショットが横並びに表示されています。Every 1s というプルダウンを変えると、スクリーンショットの表示間隔を変更できます
  • また、その右側には、録画再生ウィンドウがあるはずです。再生してみましょう
  • 録画再生ウィンドウの下部には、この処理に関するパフォーマンス情報が表示されます。Web Vitalなどに基づいてパフォーマンスが可視化されています
  • Business Transaction は、テストで確認したい処理をグループ化して定義したものです。また、Pages は、テストの中で開かれた Web ページの URL を示しています
  • それぞれクリックしてみると、それに該当する処理が画面下部に表示されます。どのような処理が順番に実施されたか、処理状況が示されています。
  • APM というリンクが表示されているはずです
    • バックエンドアプリケーションを APM で計装している場合、Synthetic テストと APM のトレースを紐づけることができます

このテストはなぜ Failed と判断されましたか

Place Order 処理の後に “Order Confirmation ID” が表示されるまでに時間がかかり、タイムアウトしてしまった

次に、Splunk Infrastructure Monitoring (IM) を使用してアプリケーションが実行されているインフラストラクチャを調査しましょう。

Last Modified 2024/04/05

Infrastructureの概要

5 minutes

Splunk Infrastructure Monitoring (IM) は、ハイブリッドクラウド環境向けモニタリングおよびオブザビリティサービスとして市場でも高い評価を得ています。Splunk IM は特許取得済みのストリーミングアーキテクチャに基づいて構成されており、従来のソリューションよりも短時間かつ高精度で、インフラストラクチャ、サービス、およびアプリケーションのパフォーマンスを視覚化・分析できるリアルタイムソリューションを提供しています。

OpenTelemetry 標準化: あなたのデータを完全にコントロールすることができます。ベンダーロックインから解放され、独自エージェントの導入が不要になります。

Splunk の OTel Collector: シームレスなインストールとダイナミックな構成が可能で、ほんのわずかな時間ですべてのスタックに対して自動検出を行うことができます。これによりクラウド、サービス、およびシステム全体を横断的に可視化することができます。

300 以上の簡単に使用できる OOTB コンテンツ: Navigator と Dashboard が事前に用意されており、あなたの環境全体をすぐに可視化できます。すべてのデータをリアルタイムに扱うことが可能です。

Kubernetes ナビゲータ: すぐに利用できるプリセットのビューによって、ノード、Pod、およびコンテナの状態を包括的かつ構造的に理解できます。わかりやすく、インタラクティブなクラスターマップによって、初心者でも簡単に Kubernetes を理解できるでしょう。

アラートの自動検出と Detector: メトリクス取得を行いはじめるとすぐに、重要なメトリクスを自動的に判別し、detector(アラート)の条件が生成されます。テレメトリデータが取り込まれた直後から正確なアラートを行うことができ、ほんのわずかな時間で重要なアラート通知をリアルタイムに受け取ることができます。

ダッシュボード内のログ参照: ログメッセージとリアルタイムメトリクスを 1 ページで組み合わせて表示することができます。共通のフィルタ条件や時間制御により、共通のコンテキストに基づいて迅速にトラブルシューティングを行うことができます。

メトリクスパイプラインの管理: データ取り込み時点でメトリクスのボリュームを制御することができます。Instrumentation(計装)を変更することなく、必要なデータのみを保存・分析できるようにデータ集約や破棄を設定できます。メトリクスのボリュームを削減し、オブザービリティに対する支出を最適化することができるはずです。

Infrastructure Overview Infrastructure Overview

Last Modified 2024/04/05

6. Infrastructureの概要のサブセクション

Infrastructure Navigators

Infrastructure をメインメニューでクリックします。Infrastructure ホームページは4つの異なるセクションで構成されています。

Infra main Infra main

  1. オンボーディングパネル: Splunk Infrastructure Monitoring を始める際に参照するトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク。
  2. 時間とフィルタパネル: 時間ウィンドウ(一覧画面上では設定変更できません)
  3. Integration パネル: Splunk Observability Cloud にメトリクスを送信しているすべてのテクノロジのリスト。
  4. タイルパネル: Integration によって監視されているサービスの合計数(Integration 別に表示)

Infrastructure パネルを使用して、興味のあるインフラストラクチャ/テクノロジーを選択できます。やってみましょう。

Exercise
  • Integration パネルの Containers セクション(3)にある、Kubernetes を調査対象のテクノロジーとして選択します。

  • K8s NodesK8s Workloads の2つのタイルが表示されるはずです。

  • 各タイルの下部には過去の推移を表すグラフがあり、上部には現在発生しているアラートの数が表示されます。これらの追加情報は全てのタイルに表示されており、インフラストラクチャの健全性を概要として確認するのに役立つはずです。

  • K8s Nodes タイルをクリックします。

  • Kubernetes クラスターが1つ以上の表示されます。

  • 次に Add filters ボタンをクリックします。 k8s.cluster.name と入力し、検索結果をクリックします。

  • リストから [WORKSHOPの名前]-k3s-cluster を選択し、Apply Filter ボタンをクリックします。

    cluster cluster

  • Kubernetes Navigator では、健全性を色で示します。ご覧の通り、2つの Pod またはサービスが健全ではなく、Failed 状態にあります(1)。残りは問題なく動いています。これは共用の Kubernetes 環境では一般的に発生することがあるもので、ワークショップではこれを再現しています。

  • サイドにあるタイルに注目してください。Nodes dependencies2)の下に、MySQL と Redis のタイルが表示されています。これらは我々のeコマースアプリケーションで使用されている2つのデータベースです。

Node Dependencies

OpenTelemetry Collector によるモニタリングが構成されている場合、選択したノードで実行されているサービスが UI 上に表示されます。

Exercise
  • Redis タイルをクリックすると、Redis instances ナビゲータに移動します。REDIS INSTANCE の下で redis-[WORKSHOPの名前] をクリックします。
  • これにより、Redis instance に移動します。このナビゲータは、我々のeコマースサイトのアクティブな Redis インスタンスからのメトリクスデータを含むチャートを表示します。 redis redis

このビューでの Instance dependencies タイルの名前を挙げられますか?

はい、Kubernetes に関するタイルです。

  • タイルをクリックすると、Redis サービスを実行する Pod が表示される Pod レベルでの Kubernetes Navigator に移動します。
  • クラスターレベルに戻るには、画面の上部にある Cluster1)のリンクをクリックします。

node node

これで Splunk Observability Cloud のツアーが完了しました。

さて、eコマースサイト「Online Boutique」にアクセスし、仮想のクレジット💶を使ってショッピングをしてみましょう。

Last Modified 2024/04/05

Let's go shopping 💶

5 分
ペルソナ

あなたは都会に暮らす、流行に敏感な人です。有名なオンラインブティックショップで次の新しいアイテムを買いたくてウズウズしています。オンラインブティックは、あらゆる流行の最先端を求める人のニーズを満たす場所であると聞いています。

この演習の目的は、オンラインブティックのウェブアプリケーションとやり取りすることです。これは Splunk Observability Cloud の機能をデモンストレーションするために使用されるサンプルアプリケーションで、アイテムを閲覧し、カートに追加してからチェックアウトすることができるシンプルなeコマースサイトです。

アプリケーションは既に展開されており、インストラクターからオンラインブティックのウェブサイトへのリンクが提供されます。

Exercise - ショッピングを始めましょう
  • オンラインブティックへのリンクが手に入ったら、いくつかのアイテムを見て、カートに追加して、最後にチェックアウトしてみてください。
  • この演習を数回繰り返し、可能であれば異なるブラウザ、モバイルデバイス、またはタブレットを使用してください。これにより、調査のために利用するより多くのデータを生成することができます。
Hint

ページの読み込みを待っている間に、マウスカーソルをページ上で動かしてください。これにより、後でこのワークショップで調査を行うためのさらに多くのデータが生成されます。

Exercise(続き)
  • チェックアウト処理で何か気づきませんか? 完了までに時間がかかったように見えましたが、最終的には完了しましたか? こういったことが発生した場合は、注文確認 ID (Order Confirmation ID) をコピーして、後で使用できるようにローカルに保存してください。
  • ショッピングに使用したブラウザセッションを閉じてください。

ユーザーエクスペリエンスが悪いと感じるかもしれません。これは顧客満足度に影響を与える潜在的な問題なので、これを解決するために手を打ってみましょう。

Online Boutique Online Boutique

では、Splunk RUM でデータがどのように見えるか、確認してみましょう。

Last Modified 2024/04/05

Splunk RUM

15 分
ペルソナ

あなたはフロントエンドエンジニアまたは SRE で、パフォーマンスの問題について最初のトリアージを実行するように指示されています。オンラインブティックアプリケーションに関する潜在的な顧客満足度の問題を調査するように求められています。

私たちは、すべての参加者のブラウザセッションから受信したテレメトリによって提供された実際のユーザーデータを調査します。目標は、パフォーマンスが低い可能性のあるブラウザ、モバイル、またはタブレットセッションを見つけ、トラブルシューティングプロセスを開始することです。

Last Modified 2024/02/05

5. Splunk RUMのサブセクション

1. RUM ダッシュボード

Splunk Observability Cloud のメインメニューから RUM をクリックします。RUM ホームページに移動しますが、このビューは以前の短い紹介で既に見たことがあるでしょう。

multiple apps multiple apps

Exercise
  • あなたのワークショップ環境が選択されていることを確かめるために、次のようにドロップダウンが設定/選択されていることを確認してください。
    • 時間枠-15m に設定されています。
    • Environment[NAME OF WORKSHOP]-workshop が選択されています。
    • App[NAME OF WORKSHOP]-store が選択されています。
    • SourceAll に設定されています。
  • 次に、Page Views / JavaScript Errors チャートの上にある [NAME OF WORKSHOP]-store をクリックします。
  • これにより、新しいダッシュボードビューが表示され、メトリクスが UX MetricsFront-end HealthBack-end HealthCustom Events に分解され、それらを過去のメトリクスと比較します(デフォルトでは1時間)。

RUM Dashboard RUM Dashboard

  • UX Metrics: ページビュー、ページ読み込み、Web Vitals メトリクス。
  • Front-end Health: Javascript エラーおよび Long Task の期間と回数の分解。
  • Back-end Health: ネットワークエラーおよびリクエスト、Time to First Byte。
  • Custom Events: カスタムイベントの RED メトリクス(Rate、Error&Duration)。
Exercise
  • 各タブ(UX MetricsFront-end HealthBack-end HealthCustom Events)をクリックしてデータを調査してください。

Custom Events タブのチャートを調査した場合、処理時間の急激な増加を分かりやすく示しているチャートはどれですか?

Custom Event Latency チャートです。

Last Modified 2024/04/05

2. Tag Spotlight

Exercise
  • Custom Events タブが選択されていることを確認してください。

  • Custom Event Latency チャートを見てください。ここで表示されるメトリクスは、アプリケーションのレイテンシを示しています。横に表示されている比較メトリクスは、1時間前と比較したレイテンシを示しています(これは上部のフィルターバーで選択されています)。

  • チャートタイトルの下にある see all リンクをクリックします。

RUM Tag Spotlight RUM Tag Spotlight

このダッシュボードビューでは、RUM データに関連付けられたすべてのタグが表示されます。タグは、データを識別するために使用されるキーと値のペアです。この場合、タグは OpenTelemetry の計装によって自動的に生成されます。これらのタグはデータをフィルタリングし、チャートやテーブルを作成するために使用されます。Tag Spotlight ビューを使用することで、ユーザーセッションに関するドリルダウンができます。

Exercise
  • タイムフレームを Last 1 hour に変更します。
  • Add Filters をクリックし、OS Version を選択し、!= をクリックして Synthetics および RUMLoadGen を選択し、Apply Filter ボタンをクリックします。
  • Custom Event Name チャートを見つけ、リストで PlaceOrder を見つけてクリックし、Add to filter を選択します。
  • グラフ上の大きなスパイクに注意してください。
  • User Sessions タブをクリックします。
  • 表の上で Duration 見出しを2回クリックして、セッションを持続時間の降順でソートします。
  • テーブルの上にあるをクリックし、Sf Geo City を追加の列のリストから選択して、Save をクリックします。

これで、最長の処理時間から降順に並べられ、サイトで買い物をしているすべてのユーザーの都市を含むユーザーセッションテーブルができました。さらにデータを絞り込むために、OSバージョン、ブラウザバージョンなどを適用できます。

RUM Tag Spotlight RUM Tag Spotlight

Last Modified 2024/02/16

3. Session Replay

セッション

セッションとはトレースの集合で、あるユーザーがアプリケーションを操作するときに実行されるアクションに対応しています。 デフォルトでは、セッションは、セッション内でキャプチャされた最後のイベントから 15 分が経過するまで継続します。 セッションの最大継続時間は 4 時間です。

Exercise
  • User Sessions テーブルで、最長の Duration(20秒以上)を持つトップの Session ID をクリックします。これにより、RUM セッションビューに移動します。

RUM Session RUM Session

Exercise
  • RUM セッションリプレイ Replay ボタンをクリックします。RUM セッションリプレイを使用すると、ユーザーセッションを再生して表示できます。これはユーザーが実際にどのような体験をしたかを正確に確認できる素晴らしい方法です。
  • リプレイを開始するために再生ボタンをクリックします。

RUM Session RUM Session

RUM セッションリプレイでは、デフォルトでテキストがマスキングされますが、画像もマスキングできます(このワークショップの例ではマスキングされています)。これは、セッションに機密情報が含まれている場合に役立ちます。再生速度を変更したり、リプレイを一時停止したりすることもできます。

Tip

セッションを再生する際に、マウスの動きがどのようにキャプチャされるかに注目してください。これは、ユーザーがどこに注意を集中しているかを確認するのに役立ちます。

Last Modified 2024/04/05

4. User Sessions

Exercise
  • RUM Session Replay 右上の X をクリックして閉じます。前回の演習で PlaceOrder にフィルターを設定していました。この演習でも選択されているはずです。以下のスクリーンショット(1)に示されています。
  • スパンの長さに注意してください。これは注文を完了するのにかかった時間です。良くありません!
  • ページを下にスクロールすると、Tags メタデータ(Tag Spotlight で使用される)が表示されます。タグの後には、読み込まれたページオブジェクトが表示されます(HTML、CSS、画像、JavaScriptなど)。
  • ページを下にスクロールして、青い APM リンク(URLの末尾に /cart/checkout が含まれているもの)にカーソルを合わせます。

RUM Session RUM Session

これにより、APM パフォーマンスサマリーが表示されます。これはトラブルシューティング時に非常に役立つ End to End(RUM から APM への)ビューです。

Exercise
  • paymentservice2)と checkoutservice3)がエラー状態であることがスクリーンショットで確認できます。
  • Workflow Name の下にある front-end:/cart/checkout をクリックすると、APM Service Map が表示されます。

RUM to APM RUM to APM

Last Modified 2024/02/16

Splunk APM

20 minutes
ペルソナ

あなたはバックエンドの開発者で、SRE によって発見された問題の調査を支援するように呼ばれました。SRE はユーザーエクスペリエンスが悪いと特定し、その問題の調査をお願いしています。

RUM トレース(フロントエンド)から APM トレース(バックエンド)にジャンプすることで、完全な End to End の可視性の力を理解できるでしょう。すべてのサービスが Splunk Observability Cloud によって視覚化、分析、異常およびエラーの検出が可能となるテレメトリ(トレースやスパン)を送信しています。

RUM と APM は同じコインの両側面です。RUM はアプリケーションのクライアント側のビューであり、APM はサーバー側のビューです。このセクションでは、APM を使用してどこに問題が潜んでいるかドリルダウンし、特定します。

Last Modified 2024/04/05

6. Splunk APMのサブセクション

1. APM Explore

APM サービスマップは、APM で計装されたサービス、および、存在が推測されるサービス間の依存関係とつながりを表示します。このマップは、時間範囲、環境、ワークフロー、サービス、およびタグのフィルタで選択した内容に基づいて動的に生成されます。

RUM ウォーターフォールで APM リンクをクリックすると、サービスマップビューに自動的にフィルタが追加され、その Workflow Namefrontend:/cart/checkout)に関与したサービスが表示されます。

Service Map でワークフローに関係するサービスが表示されます。画面右側の Business Workflow の下には、選択したワークフローのチャートが表示されます。Service MapBusiness Workflow のチャートは同期されています。Service Map 内であるサービスを選択すると、Business Workflow ペインのチャートが更新され、選択したサービスのメトリクスが表示されます。

APM Business Workflow APM Business Workflow

Exercise
  • paymentservice を Service Map でクリックしてください。

APM Explore APM Explore

Splunk APM は、発生している問題をリアルタイムに確認し、特定のサービス、特定のエンドポイント、またはこれらを支えるインフラストラクチャに関連しているかどうかを迅速に判断するために利用できる、メトリクスをチャートとして可視化する一連の組み込みダッシュボードを提供しています。これを詳しく見てみましょう。

Exercise
  • paymentservice パネルの右上にある View Dashboard をクリックしてください。
Last Modified 2024/02/05

2. APM Service Dashboard

Service Dashboard

APM サービスダッシュボードは、サービス、エンドポイント、および Business Workflow のエンドポイントスパンから生成されたモニタリングメトリクセットに基づいて、リクエスト、エラー、および所要時間(RED)メトリクスを提供します。ダッシュボードを下にスクロールすると、基盤や Kubernetes に関連するメトリクスも表示され、インフラストラクチャに問題があるかどうかを判断するのに役立ちます。

Service Dashboard Service Dashboard

Exercise
  • Time の枠 (1) を確認してください。ダッシュボードには、選択したアプリケーションの APM トレースによって取得された、処理にかかった時間に関するデータのみが表示されています(チャートは静的です)。
  • Time の枠に -1h と入力し、Enter キーを押します。
  • Request rateRequest latency (p90)Error rate の Single Value チャートは 10 秒ごとに更新されており、引き続き多くのエラーが発生していることを示しています。
  • これらのチャートはパフォーマンスの問題を迅速に特定するのに非常に役立ちます。このダッシュボードを使用してサービスのヘルスステータスを監視したり、ダッシュボードを作成・構成する際のベースとして利用することができます。
  • これらのチャートをいくつか、後の演習で使用したいと思います。
    • Request rate Single Value チャート(2)で をクリックし、Copy を選択します。これにより、ページの右上(3)の部分に 1 が表示され、クリップボードにコピーされたチャートがあることを示しています。
    • Request rate の折れ線グラフ(4)では、Add to clipboard アイコンをクリックしてクリップボードに追加するか、 を使用して Add to clipboard を選択します。
  • ページの右上(3)の部分に2が表示されていることを確認してください。
  • それでは、エクスプロービューに戻りましょう。ブラウザの “戻る” ボタンをクリックしてください。

APM Explore APM Explore

Exercise

サービスマップで paymentservice の上にカーソルを合わせてください。ポップアップして表示されたサービスに関するチャートからどんなことがわかりますか?

エラー率が非常に高いです。

APM Service Chart APM Service Chart

このエラー率にパターンがあるかどうかを理解する必要があります。そのためには、Tag Spotlight が便利です。

Last Modified 2024/04/05

3. APM Tag Spotlight

Exercise
  • paymentservice のタグを表示するには、paymentservice をクリックし、右側のメニューパネルで Tag Spotlight をクリックします(画面解像度によってはスクロールが必要な場合があります)。
  • Tag Spotlight に移動したら、Show tags with no values のトグルスイッチがオフになっていることを確認してください。

APM Tag Spotlight APM Tag Spotlight

Tag Spotlight には、2つの表示モードがあります。デフォルトは Request/Errors で、もう1つは Latency です。

Request/Error チャートでは、リクエストの合計数、エラーの合計数、および根本原因のエラーが表示されます。Latency チャートでは、p50、p90、および p99 のレイテンシが表示されます。これらの値は、Splunk APM がインデックス化された各スパンタグに対して生成する Troubleshooting MetricSets(TMS)に基づいています。これらは RED メトリクス(リクエスト、エラー、および所要時間)として知られています。

Exercise

どのチャートが問題を特定するタグでしょうか?

version チャートです。v350.10 に対するリクエストの数はエラーの数と一致しています。

  • これで、問題を引き起こしている paymentservice のバージョンを特定したので、エラーに関する詳細情報を見つけることができるかどうかを確認してみましょう。ページの上部にある ← Tag Spotlight をクリックして Service Map に戻ります。
Last Modified 2024/04/05

4. APM Service Breakdown

Exercise
  • 右側のペインで Breakdown をクリックします。
  • リストから tenant.level を選択します。これは顧客のステータスを表すタグであり、顧客のステータスに関連するトレンドを見るのに役立ちます。
  • Service Map で gold をクリックして選択します。
  • さらに Breakdown をクリックし、version を選択します。これはサービスのバージョンを示すタグです。
  • silverbronze についても同様の手順を繰り返します。

確認できた内容から、どんな結論を得ることができますか?

すべてのテナントがバージョン v350.10 による影響を受けている

paymentservicegoldsilverbronze の3つのサービスに分けて表示されていることが分かるでしょう。各テナントはバージョン (v350.10v350.9) ごとのサービスに分けられています。

APM サービスのBreakdown APM サービスのBreakdown

Exercise
  • 3つの赤い円を囲む外側のメインボックスをクリックします。ボックスがハイライト表示されます。
スパンのタグ

スパンに付与されるタグに基づいてサービスの分析は非常に強力な機能です。これにより、異なる顧客、異なるバージョン、異なる地域などに対するサービスのパフォーマンスを確認できます。この演習では、paymentservicev350.10 がすべての顧客に問題を引き起こしていることが判明しました。

次に、トレースを詳細に調査して問題の原因を見つける必要があります。

Last Modified 2024/04/05

5. APM Trace Analyzer

Splunk APM では、NoSample の End to End の可視性が提供され、すべてのサービスのトレースがキャプチャされます。このワークショップでは、Order Confirmation ID がタグとして利用可能です。これにより、ワークショップの前半で遭遇したユーザーエクスペリエンスの問題のトレースを正確に検索できます。

Trace Analyzer

Splunk Observability Cloud は、アプリケーションモニタリングデータを探索するための複数のツールを提供しています。Trace Analyzer は、未知の問題や新しい問題を調査するために高カーディナリティで粒度の細かなデータを検索・探索するシナリオに適しています。

Exercise
  • paymentservice の外側のボックスを選択した状態で、右側のペインで Traces をクリックします。
  • Trace Analyzer を使用していることを確認するために、Switch to Classic View が表示されていることを確認します。表示されていない場合は、Switch to Trace Analyzer をクリックします。

APM Trace Analyzer APM Trace Analyzer

Exercise
  • 表示する時間枠として Last 1 hour を選択します。
  • ほとんどのトレースがエラー(赤)であり、エラーのない(青の)トレースは限られています。
  • Sample Ratio1:10 ではなく 1:1 に設定されていることを確認します。
  • Add filters をクリックし、orderId を入力し、リストから orderId を選択します。
  • ワークショップの前半でショッピングを行った際の Order Confirmation ID を貼り付けて Enter キーを押します。入力する ID が分からない場合は、インストラクターにお問い合わせください。 Traces by Duration Traces by Duration

これで、あなたが体験した、チェックアウト処理で長時間待たされユーザーエクスペリエンスを損ねていた処理のトレースを絞り込むことができました。このトレースは最大13ヶ月間アクセスすることができます。そのため、例えば、開発者は後日この問題に再び取り組む際にも、このトレースを確認できるでしょう。

Exercise
  • リスト内のトレースをクリックします。

次に、トレースのウォーターフォールを見ていきましょう。

Last Modified 2024/11/20

6. APM Waterfall

Trace Analyzer から Trace Waterfall に移動しました。トレースは、同じトレース ID を共有するスパンの集合であり、アプリケーションとその構成サービスによって処理される一意のトランザクションを表します。

Splunk APM の各スパンは、単一の操作をキャプチャします。Splunk APM は、スパンに記録された操作がエラーとなった場合、スパンをエラースパンと見なします。

Trace Waterfall Trace Waterfall

Exercise
  • ウォーターフォール内の paymentservice:grpc.hipstershop.PaymentService/Charge スパンの隣にある ! をクリックします。

スパンのメタデータに記録されているエラーメッセージとバージョンは何ですか?

Invalid Requestv350.10 です。

問題を引き起こしている paymentservice のバージョンを既に特定しているので、エラーに関してより詳細な情報を見つけられるか、やってみましょう。ここで Related logs が役立ちます。

Related Logs Related Logs

関連するコンテンツは、特定のメタデータによって実現されており、これにより、APM, Infrastructure Monitoring, Log Observer が Splunk Observability Cloud 内でフィルター条件を共有することで可能になっています。Related Logs が機能するには、ログに次のメタデータが必要です。

  • service.name
  • deployment.environment
  • host.name
  • trace_id
  • span_id
Exercise
  • Trace Waterfall の一番下で Logs (1) と書かれた部分をクリックします。これにより、このトレースに紐づく Related Logs があることが分かります。
  • ポップアップ内の Logs for trace XXX エントリをクリックすると、トレース全体と関係のあるログが Log Observer で表示されます。
Last Modified 2024/04/05

Splunk Log Observer

20 分
ペルソナ

引き続き バックエンド開発者 の役割で、アプリケーションのログを調査して問題の原因を特定する必要があります。

APM トレースに関連するコンテンツ(ログ)を使用して、Splunk Log Observer を使用して問題を正確に理解するために、深掘りをしていきます。

Related Content は、1つのコンポーネントから別のコンポーネントにジャンプするための強力な機能で、メトリクストレース、および ログ に対して利用できます。

Last Modified 2024/02/15

7. Splunk Log Observerのサブセクション

1. Log Filtering

Log Observer (LO) は複数の方法で使用できます。クイックツアーでは、LO ノーコードインターフェース を使用してログの特定のエントリを検索しました。ただし、このセクションでは、APM のトレースから LO に移動したと想定しています。

RUM と APM の間のリンクと同じように、前のアクションのコンテキストを引き継いでログを調査することができるのは一つの利点です。今回の場合、時間枠(1)を見てみると、これはトレースが取得された時間帯と一致しています。また、Filter(2)にも、trace_id の情報が既に設定されています。

Trace Logs Trace Logs

このビューには、オンラインブティックでエンドユーザーが実施した操作によって実行されたバックエンドのトランザクションに関わる すべての アプリケーションまたはサービスの すべての ログ行が含まれます。

オンラインブティックのような小さなアプリケーションでも、膨大な量のログが検出され、調査対象となる実際のインシデントに関わる特定のログを見つけ出すのが難しくなる場合があります。

Exercise

ログに含まれるエラーメッセージだけにフォーカスする必要があります。

  • Group By ドロップダウンボックスをクリックして、Severity を検索します。
  • 選択したら、Apply ボタンをクリックします(チャートの凡例が、debug、error、info に変化します)。 legend legend
  • エラーログだけを選択するには、凡例の中の error(1)をクリックして、Add to filter を選択します。
  • 複数のサービスに対するエラーログがある場合は、フィルタにサービス名 sf_service=paymentservice を追加することもできます。今回の場合は不要です。 Error Logs Error Logs

次に、詳細なログエントリを見ていきましょう。

Last Modified 2024/04/05

2. ログエントリの参照

特定のログ行を見る前に、これまでに何を行ってきたかと、オブザーバビリティの3本柱に基づいて、なぜここに辿り着いたのかを簡単に振り返りましょう。

MetricsTracesLogs
問題があるか?問題はどこにあるか?問題は何か?
  • メトリクスを使用して、アプリケーションに問題があることが判明しました。これは、サービスダッシュボードのエラーレートが本来の状態よりも高かったことから明らかです。
  • トレースとスパンタグを使用して、問題がどこにあるかを見つけました。 paymentservicev350.9v350.10 の2つのバージョンで構成されており、 v350.10 に対するエラーレートは 100% でした。
  • バージョン v350.10paymentservice から生成されるエラーがオンラインブティックのチェックアウト処理の応答において、複数回の再試行と長時間の遅延を引き起こしていたことを確認しました。
  • トレースから Related Content の強力な機能を使用して、失敗した paymentservice バージョンのログエントリに到達しました。これにより、問題が 何であるか を特定できるようになりました。
Exercise
  • Logs tables のエラーエントリをクリックします(異なるサービスからのまれなエラーがある場合は、エントリに hostname: "paymentservice-xxxx" と表示されていることを確認してください)。

メッセージを踏まえ、問題を解決するためには開発チームに何を伝える必要がありますか?

開発チームは、有効なAPIトークンを使用してコンテナを再構築およびデプロイするか、 v350.9 にロールバックする必要があります。

Log Message Log Message

  • ログメッセージペインの X をクリックして閉じます。
おめでとうございます

Splunk Observability Cloud を使用することで、オンラインブティックでのショッピング中にユーザーエクスペリエンスが悪かった原因を理解することができました。オブザーバビリティの3本柱である メトリクストレースログ に基づいて、RUM、APM、およびログを利用することで、サービス全体で何が起こっており、その後、その根底にある原因を見つけることができました。

また、Splunkが提供する、アプリケーションの振る舞いのパターンを検出する Tag Spotlight によるインテリジェントなタグ付けと分析の機能や、問題のコンテキストを維持しながら異なるコンポーネント間を素早く移動する Related Contents によりスタック全体を相関させる機能についても、その使い方を理解したはずです。

ワークショップの次のパートでは、問題の特定から緩和予防、およびプロセスの改善に進んでいきます。

次に、カスタムダッシュボードでログチャートを作成します。

Last Modified 2024/04/05

3. Log Timeline Chart

Log Observer である固定のビューを持っておくと、ダッシュボードの中でそのビューを活用し、将来的に問題の検出と解決にかかる時間を削減することができるでしょう。ワークショップの一環として、これらのチャートを使用するカスタムダッシュボードの例を作成します。

まず、Log Timeline チャートの作成を見てみましょう。Log Timeline チャートは、時間の経過とともにログメッセージを表示するために使用されます。これはログメッセージの頻度を確認し、パターンを識別するのに適した表現方法です。また、環境全体でのログメッセージの出力傾向を確認するのにも適しています。これらのチャートはカスタムダッシュボードに保存できます。

Exercise

まず、表示するログの列を必要なものに絞り込みます。

  • Logs table 上の Configure Table アイコンをクリックして Table Settings を開きます。 _raw のチェックを外し、k8s.pod_name, message, version のフィールドが選択されていることを確認します。 Log Table Settings Log Table Settings
  • 固定の時間が入っている時間枠の設定を外し、 Last 15 minutes を設定します。
  • すべてのトレースに対してログ参照ができるように、フィルタ設定から trace_id を削除し、 sf_service=paymentservice および sf_environment=[WORKSHOPNAME] フィールドを追加します。
  • Save をクリックし、Save to Dashboard を選択します。 save it save it
  • チャート作成に関するダイアログが表示されます。Chart nameLog Timeline を入力します。
  • 次に、Select Dashboard をクリックします。ダッシュボード選択のダイアログでは New dashboard をクリックします。
  • New dashboard ダイアログで、新しいダッシュボードの名前を入力します(Description 欄は入力不要です)。名前には以下を使用します: <受講者のイニシャル> - Service Health Dashboard と入力し、 Save をクリックします。
  • 新しいダッシュボードがリストでハイライト表示されていることを確認し(1)、 OK をクリックします(2)。 Save dashboard Save dashboard
  • Chart Type として Log Timeline が選択されていることを確認します。 log timeline log timeline
  • 最後に Save ボタンをクリックします(この時点で Save and goto dashboard をクリックしないでください)。

次に、Log View チャートを作成します。

Last Modified 2024/04/05

4. Log View Chart

次に、ログに関するチャートタイプである Log View チャートタイプを見ていきます。このチャートを使用すると、事前に定義しておいたフィルタに基づいてログメッセージを表示できます。

前の Log Timeline チャートと同様に、Log View のチャートを Customer Health Service Dashboard に追加します。

Exercise
  • 前の演習完了後、Log Observer 画面が表示されていることを確認してください。
  • フィルタ設定は前の演習と同じです。表示する時間枠を Last 15 minutes に設定し、severity=errorsf_service=paymentservice および sf_environment=[WORKSHOPNAME] でフィルタリングしているはずです。
  • Log Views のヘッダーについても、前の演習で設定したフィールドのみが選択されていることを確認してください。
  • 再び Save をクリックしてから Save to Dashboard をクリックします。
  • これにより、改めて、チャート作成ダイアログが提供されます。
  • Chart nameLog View を入力します。
  • 今回は Select Dashboard をクリックし、前回の演習で作成したダッシュボードを検索します。検索ボックスにご自身のイニシャルを入力することで見つけることができるでしょう。(1)。 search dashboard search dashboard
  • ダッシュボード名をクリックしてハイライト表示し(2)、 OK をクリックします(3)。
  • これで、チャート作成ダイアログに戻ります。
  • Chart Type として Log View が選択されていることを確認してください。 log view log view
  • 次に、Save and go to dashboard をクリックしてダッシュボードを表示します。
  • 結果的に、以下のようなダッシュボードが表示されるはずです。 Custom Dashboard Custom Dashboard
  • この演習の最後のステップとして、ダッシュボードをワークショップのチームページに追加しましょう。ワークショップ中に後からダッシュボードを探すのが簡単になるはずです。
  • ページの上部で、ダッシュボード名の左にある をクリックします(1)。 linking linking
  • ドロップダウンから Link to teams を選択します(2)。
  • 次に表示される Link to teams ダイアログで、インストラクターが提供したワークショップのチームを見つけ、 Done をクリックします。

次のセッションでは、Splunk Synthetics を見て、Web ベースのアプリケーションのテストを自動化する方法を見ていきます。

Last Modified 2024/02/15

Splunk Synthetics

15分
ペルソナ

あなたは SRE の帽子をかぶり、Online Boutique のモニタリングを設定するように求められました。アプリケーションが24時間365日利用可能で、パフォーマンスが良好であることを確認する必要があります。

アプリケーションのモニタリングを24時間365日行い、問題が発生したときにアラートを受け取ることができたら素晴らしいですよね?それが Synthetics の役割です。ここでは、Online Boutique での典型的なユーザージャーニーが問題なく、良好なパフォーマンスで利用できることを確認する、1分おきに実行されるシンプルなテストをご紹介します。

Last Modified 2024/02/15

8. Splunk Syntheticsのサブセクション

1. Synthetics Dashboard

Splunk Observability Cloud のメインメニューから Synthetics をクリックします。All または Browser tests をクリックして、アクティブなテストの一覧を表示します。

RUM セクションでの調査中、Place Order トランザクションに問題があることを見つけました。Synthetics テストでもこれを確認できるかどうか見てみましょう。テストの4番目のページ、つまり Place Order ステップのメトリック First byte time を使用します。

Exercise
  • Search ボックスに [WORKSHOP NAME] を入力し、ワークショップに対応するテストを選択します(インストラクターから指示します)。
  • Performance KPIs の下部にある時間枠を -30m に設定し、Enter キーを押します。
  • Location と表示されている箇所をクリックし、ドロップダウンから Page を選択します。隣の Filter 欄にはテストに含まれるページが表示されます。
  • Duration と表示されている箇所をクリックして Duration の選択を解除し、First byte time を選択します。 Transaction Filter Transaction Filter
  • 凡例を確認し、First byte time - Page 4 の色に着目しましょう。
  • First byte time - Page 4 の値が最も大きくなるデータポイントを選択します。
  • 右から新しいペインが表示されます。ペインの上部にある所要時間を確認してください。リスト内でこの所要時間が表示されている行を見つけ、クリックします。最も時間がかかったテスト結果を見つけられました。 Multiple Runs Multiple Runs

この特定のテスト実行に関して、Run results に移動して見てみましょう。

Last Modified 2024/02/15

2. Synthetics Test Detail

現在、ある1つの Synthetic Browser Test の結果を見ています。このテストは Business Transactions として分けられています。これは、1つまたは複数の論理的に関連する操作の集合であり、ビジネスクリティカルなユーザーフローを表すものと考えてください。

Info

以下のスクリーンショットにはエラーが含まれていませんが、みなさんのテスト結果にはエラーが含まれている場合があります。テスト実行は時折失敗する場合があるため、これは想定通りの挙動であり、ワークショップにも影響ありません。

waterfall waterfall

  1. Filmstrip: サイトのパフォーマンスを一連のスクリーンショットで表示し、ページのリアルタイムな応答を確認できます。
  2. Video: テスト実行元デバイスや地理的な場所からテスト対象のサイトを読み込むユーザーがどのような体験をするかを確認できます。
  3. Browser test metrics: ウェブサイトのパフォーマンスの概要を確認することができます。
  4. Synthetic transactions: ユーザーとサイト間での通信や操作からなる Synthetic トランザクションをリスト表示しています。
  5. Waterfall chart: テスト実行元とテスト対象サイト間での通信や操作に関する一連の様子を視覚的に表現しています。

デフォルトでは、Splunk Syntheticsはテストのスクリーンショットとビデオのキャプチャを提供します。これは問題のデバッグに役立ちます。たとえば、大きな画像の遅い読み込み、ページの遅い描画などが確認できます。

Exercise
  • マウスを使ってフィルムストリップを左右にスクロールし、テスト実行中、どのようにサイトが表示されていたかを確認します。
  • ビデオペインでは、再生ボタン を押して録画を再生できます。再生画面右下の をクリックすると、再生速度を変更したり、Picture in Picture で表示したり、ビデオを Download したりできます。
  • Synthetic Transaction ペインで、Business Transactions のヘッダーの下に表示されている最初のボタン Home をクリックします。
  • 以下のウォーターフォールでは、ページを構成するオブジェクトがすべて表示されます。最初の行は HTML ページそのものです。次の行はページを構成するオブジェクト(HTML、CSS、JavaScript、画像、フォントなど)です。
  • ウォーターフォールで GET splunk-otel-web.js の行を見つけます。
  • > ボタンをクリックして、メタデータセクションを開き、リクエスト/レスポンスヘッダー情報を確認します。
  • Synthetic Transaction ペインで、2番目の Business Transaction Shop をクリックします。フィルムストリップが調整され、新しいトランザクションの先頭に移動します。
  • 他のトランザクションについても同様に繰り返し、最後に PlaceOrder トランザクションを選択します。
Last Modified 2024/02/15

3. Synthetics to APM

さきほどの演習を通じて、以下のような画面が表示されているはずです。

Place Order Place Order

Exercise
  • ウォーターフォールの中から POST checkout で始まるエントリを見つけます。
  • その前にある > ボタンをクリックして、メタデータセクションを展開します。収集されているメタデータを観察してみてください。また、Server-Timing ヘッダーに着目してみましょう。このヘッダーにより、テスト実行の情報とバックエンドのトレースを関連付けることができます。
  • ウォーターフォールの中の POST checkout 行の前にある青い APM リンクをクリックします。

APM trace APM trace

Exercise
  • paymentservice に1つ以上のエラーが表示されることを確認してください(1)。
  • 同じエラーであることを確認するには、Logs の Related Contents をクリックします(2)。
  • 以前の演習と同様に、エラーのみに絞り込むための手順を繰り返します。
  • エラーログを表示して、無効なトークンによって支払い処理が失敗したことを検証しましょう。
Last Modified 2024/02/15

4. Synthetics Detector

これらのテストは24時間365日実行できます。そのため、テストが失敗したり所定のSLAよりも処理時間がかかるようになりつつある場合に早期に警告を受けることができる理想的なツールです。ソーシャルメディアやウェブサイトの稼働チェックサイトなどから状態を通知されるような事態を防ぐことができます。

Social media Social media

それでは、テストが1.1分以上かかる場合にエラーを検出しましょう。

Exercise
  • 左のメニューから Synthetics のホームページに戻ります。

  • ワークショップのテストをもう一度選択し、ページの上部の Create Detector ボタンをクリックします。 synth detector synth detector

  • New Synthetics Detector (1) と表示されているテキストを編集し、<受講者のイニシャル> - [WORKSHOPNAME] に置き換えます。

  • 次に、Run durationStatic threshold が選択されていることを確認します。

  • Trigger threshold2)を 65,000 から 68,000 程度に設定し、Enter キーを押してグラフを更新します。上記のように、しきい値を超えるスパイクが複数あることを確認してください(実際の処理時間に合わせてしきい値を調整する必要があるかもしれません)。

  • それ以外はデフォルトのままにします。

  • これで、スパイクの下に赤と白の三角形の列が表示されるようになります(3)。赤い三角形は、テストが指定されたしきい値を超過したことを示し、白い三角形は指定されたしきい値以下に戻ったことを示します。赤い三角形ごとにアラートがトリガーされます。

  • アラートの重大度(4)やアラートの方法を変更できます。 アラート受信者は追加しないでください。大量のアラート通知にさらされる可能性があります!

  • Detector を有効化するために、Activate をクリックします。

  • 作成した Detector を表示するには、Edit Test ボタンをクリックします。

  • ページの一番下にアクティブな Detector のリストがあります。

    list of detectors list of detectors

  • 自分のものが見つからない場合は、New Synthetic Detector という名前のものが表示され、名前が正しく保存されていない可能性があります。New Synthetic Detector リンクをクリックして、名前を再度変更してください。

  • 編集モードを終了するには Close ボタンをクリックします。

Last Modified 2024/04/05

カスタム サービスヘルスダッシュボード 🏥

15 分
ペルソナ

SRE の役割はあなたにぴったりです。そのため paymentservice 用のカスタムサービスヘルスダッシュボードを作り上げてほしいと求められています。要件は、RED メトリクス、ログ、および Synthetic テストの所要時間の結果を表示することです。

一般的に、開発チームやSREチームがアプリケーションやサービスのヘルスステータスの概要を必要とします。壁掛けのテレビ画面にこういった情報を常時表示しておくこともよくあります。Splunk Observability Cloud は、カスタムダッシュボードを作成することで、こういった要望に完璧に応えることができます。

このセクションでは、チームのモニターやテレビに表示するため、サービスヘルスダッシュボードを構築します。

Last Modified 2024/04/05

9. Service Health Dashboardのサブセクション

ダッシュボードの拡張

すでに Log Observer の演習でダッシュボードに便利なログチャートを保存していますので、そのダッシュボードを拡張します。

Wall mounted Wall mounted

Exercise
  • 2つのログチャートが含まれたダッシュボードに戻るために、メインメニューから Dashboards をクリックし、Team Dashboard ビューに移動します。Dashboards の下にある Search dashboards をクリックして、Service Health Dashboard グループを検索します。
  • 名前をクリックすると、以前に保存したダッシュボードが表示されます。 log list log list
  • ログ情報は役に立ちますが、これが何かをチームメンバーが理解できるようにするには、もう少し情報が必要です。
  • まず最初のステップとして、ダッシュボードに説明チャートを追加してみましょう。New text note をクリックし、ノートのテキストを次のテキストに置き換えます。その後 Save and close ボタンをクリックし、チャートに Instructions という名前を付けます。
Text note に使用する情報

これは Payment service 用のカスタムヘルスダッシュボードです。
ログに含まれるエラーに注意してください。
詳細については、リンクを参照してください。

  • チャートの順序があまりよくないので、役立つように順序を入れ替えてみましょう。
  • マウスを Instructions チャートの上端に移動させると、マウスポインタが に変わります。あなたはダッシュボード内でチャートをドラッグして移動することができます。Instructions チャートを左上の場所に移動させましょう。さらに、チャートの右端をドラッグしてページの 1/3 にサイズを変更しましょう。
  • Log Timeline view チャートを Instruction チャートの横にドラッグして移動させ、ページの残りの 2/3 を埋めるようにサイズを変更します。
  • 次に、Log lines チャートをページの幅にリサイズし、少なくとも2倍の長さにリサイズします。
  • 以下のダッシュボードのようになったはずです。 Initial Dashboard Initial Dashboard

見栄えが良くなりました。さらに続けて、役立ちそうなチャートを追加していきましょう。

Last Modified 2024/04/05

コピーしたチャートの追加

このセクションでは、コピー&ペーストの機能を使用してダッシュボードを拡張します。以前、APMサービスダッシュボードのセクションでチャートをコピーしました。これらのチャートをカスタムダッシュボードに追加します。

Exercise
  • ページの上部にある 2+ を選択し、Paste charts を選択します。カスタムダッシュボードにチャートを作成することができます。
  • チャートは現在、すべての Environments および Services のデータを表示しています。したがって、環境名と paymentservice にフィルタする設定を追加しましょう。
  • Request Rate の単一の値が表示されているチャートの右上にある (3つのドット)をクリックします。すると、このチャートが編集モードで開かれます。
  • 新しい画面で、画面の中央にあるsf_environment:* x ボタン(1)の x をクリックして閉じます。
  • 次に、+をクリックして新しいフィルタを追加します。sf_environment を選択して、ドロップダウンから [WORKSHOPNAME] を選択して Apply をクリックします。ボタンは sf_environment:[WORKSHOPNAME] に変わります。
  • 同様の操作を sf_service ボタン(2)に対して行います。 一度今の設定を削除して、sf_service に関するフィルタ設定を作成します。フィルタの対象として、paymentservice を指定します。 edit chart edit chart
  • 設定が完了したら、Save and close ボタン(3)をクリックします。
  • Request Rate の数値を表示しているチャートについても、前述の4つの手順を繰り返します。
  • 2つのチャートを更新したら、Save をクリックします。
  • 新しく貼り付けられたチャートはダッシュボードの一番下に表示されたため、再びダッシュボードを並べ替える必要があります。
  • 既に学んだドラッグアンドドロップおよびサイズ変更を行い、ダッシュボードを以下の画像のように整えます。 New dashboard look New dashboard look

次に、実行中の Synthetic テストに基づいたカスタムチャートを作成します。

Last Modified 2024/04/05

カスタムチャートの追加

ワークショップのこのセクションでは、ダッシュボードに追加するチャートを作成し、以前に構築した Detector と紐づけします。これにより、テスト時の振る舞いを確認し、テストによって SLA 違反が発生した場合にアラートを受け取ることができます。

Exercise
  • ダッシュボードの上部で + をクリックし、Chart を選択します。 new chart screen new chart screen
  • まず、Untitled chart の入力フィールドを使用して、チャートの名前を Overall Test Duration にします。
  • このエクササイズでは、棒グラフまたはカラムグラフを使いたいので、チャートオプションの3番目のアイコン をクリックします。
  • Plot editor で、Signal の入力欄に synthetics.run.duration.time.ms(これはテストの実行の所要時間を表します)を入力し Enter キーを押します。
  • 現時点では、異なる色の棒が表示されます。これはテスト実行元の地域ごとに色分けされたものです。ですが、これは不要なので、いくつかの解析ルールを追加してこの表示を変更できます。
  • では Add analytics ボタンをクリックします。
  • ドロップダウンから Mean オプションを選択し、mean:aggregation を選択してダイアログの外側をクリックします。メトリクスが統合され、チャートが単一の色に変わることに着目してください。
  • x 軸は現在、時間を表していません。これを変更するには、プロットラインの末尾にある設定 アイコンをクリックします。次のダイアログが表示されるはずです。 signal setup signal setup
  • Display units2)を None から Time (autoscaling)/Milliseconds(ms) に変更します。ドロップダウンが Millisecond に変わり、チャートの x 軸がテストの実行時間を表すようになります。
  • 設定 アイコンまたはcloseボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。
  • Detector を追加するには、Link Detector ボタンをクリックして、以前に作成した Detector の名前を入力します。
  • Detector の名前をクリックして選択します。
  • チャートの周りにカラーの枠が表示されることに着目しましょう。これは、アラートの状態を示しています。ダッシュボードの上部にあるベルアイコンについても同様です。以下の画像のように見えるはずです。 detector added detector added
  • 完了したら、Save and close ボタンをクリックします。
  • ダッシュボードで、チャートを以下のスクリーンショットのように移動させます。 Service Health Dashboard Service Health Dashboard
  • 最後に、ページの上部の三点リーダー Event Overlay の横)をクリックし、View fullscreen をクリックします。これで壁に取り付けられたTVモニターで表示するのにも利用できます(戻るにはEscキーを押します)。
Tip

時間がある場合には、RUM メトリクスを使用してダッシュボードに別のカスタムチャートを追加してみてください。事前に用意・提供されている RUM applications ダッシュボードグループからチャートをコピーするか、rum.client_error.count を使用してアプリケーションのクライアントエラーの数を表示するチャートを作成できます。

最後に、ワークショップの締めくくりを行います。

Last Modified 2024/02/15

ワークショップのまとめ 🎁

10 分

おめでとうございます! Splunk4Rookies - Observability Cloud Workshop を完了しました。これで、あなたは Splunk Observability Cloud をどのように活用してアプリケーションとインフラストラクチャを監視すればよいか理解することができました。

この証明書を LinkedIn プロフィールに追加して、あなたの成し遂げたことをお祝いしましょう。

学んだことと、次にできることを振り返ってみましょう。

Champagne Champagne

Last Modified 2024/02/15

10. ワークショップのまとめのサブセクション

主なポイント

ワークショップでは、Splunk Observability Cloud と OpenTelemetry シグナル(メトリクストレースログ)を組み合わせることで、平均検出時間(MTTD)の短縮、平均解決時間(MTTR)の短縮にどれほど寄与するかを見てきました。

  • 主なユーザーインターフェースとそのコンポーネント、ランディングページ、Infrastructure、APM、RUM、Synthetics、ダッシュボードページ および 設定ページの理解を深めました。
  • 時間の許す限り、Infrastructure の演習で Kubernetes ナビゲーターで使用される メトリクス を見て、Kubernetes クラスターで見つかった関連するサービスを確認しました。

Kubernetes Kubernetes

  • ユーザーが経験していることを理解し、RUM および APM を使用して特に時間のかかるページ読み込みをトラブルシュートしました。その際には、そのトレースをフロントエンドからバックエンドまで追跡し、ログエントリまで確認しました。 また、RUM Session Replay および APM Dependency mapBreakdown などのツールを使用して、問題の原因を発見しました。

rum and apm rum and apm

  • RUM および APM の両方で Tag Spotlight を使用して問題の影響範囲やパフォーマンス問題とエラーの傾向とコンテキストを理解しました。 APM Trace waterfallSpan を掘り下げて、サービスがどのように相互作用ているかを確認し、エラーを見つけました。

tag and waterfall tag and waterfall

  • Related content 機能を使用して、Trace からその Trace に関連する Logs へのリンクを辿り、フィルターを使用して問題の正確な原因まで掘り下げました。

logs logs

  • さらに、Synthetics を確認し、ここでウェブおよびモバイルトラフィックをシミュレートしました。 Synthetics テストを活用し、RUM / APM および Log Observer から見つけた内容を確認するとともに、テスト実行での所要時間が SLA を超えた場合に警告を受けられるように Detector を作成しました。

  • 最後の演習では、開発者とSREがTVスクリーンで状態をチェックし続けられるように、ヘルスダッシュボードを作成しました。

synth and TV synth and TV

Last Modified 2024/04/05

Splunk IM

この テクニカル Splunk Observability Cloud ワークショップでは、 lightweight Kubernetes1 クラスタをベースにした環境を構築します。

ワークショップのモジュールを簡素化するために、あらかじめ設定されたAWS/EC2インスタンスが提供されます。

このインスタンスには、ワークショップに必要となるソフトウェアが予め設定されています。これに対してOpenTelemetery Collector2 を Kubernetes 上でデプロイし、 NGINX3 の ReplicaSet4 をデプロイし、最後に OpenTelemetry を使用して計装されたマイクロサービスベースのアプリケーションをデプロイして、メトリクス、トレース、スパン、ログ5を送信していきます。

さらにこのワークショップでは、ダッシュボード、チャートの編集と作成、アラートを発するためのディテクターの作成、Monitoring as Code および Service Bureau6 についても紹介します。

このテクニカルワークショップを終える頃には、Splunk Observability Cloudの主要な機能や性能を十分に理解していることでしょう。

事前に設定された AWS/EC2 インスタンス へのアクセス方法をご紹介します。

Splunk Architecture Splunk Architecture


  1. Kubernetes は、コンテナ化されたワークロードやサービスを管理するためのポータブルで拡張可能なオープンソースのプラットフォームで、宣言的な構成と自動化の両方を促進します。 ↩︎

  2. OpenTelemetry Collector は、遠隔測定データの受信、処理、およびエクスポートの方法について、ベンダーに依存しない実装を提供します。さらに、複数のオープンソースまたは商用バックエンドに送信するオープンソースの遠隔測定データ形式(Jaeger、Prometheusなど)をサポートするために、複数のエージェント/コレクターを実行、運用、保守する必要性を排除します。 ↩︎

  3. NGINX は、リバースプロキシ、ロードバランサー、メールプロキシ、HTTPキャッシュとしても使用できるWebサーバーです。 ↩︎

  4. Kubernetes ReplicaSet を使用しています。 ↩︎

  5. Jaeger は、Dapper や OpenZipkin にインスパイアされた、Uber Technologies がオープンソースとして公開している分散型トレースシステムです。マイクロサービスベースの分散システムの監視とトラブルシューティングに使用されています。 ↩︎

  6. Monitoring as Code and Service Bureau を使用しています。 ↩︎

Last Modified 2024/04/05

Splunk IMのサブセクション

ワークショップ環境へのアクセス

5 分
  1. 各自に割り当てられたAWS/EC2インスタンスのIPアドレスを確認します
  2. SSH、Putty1、またはWebブラウザを使ってインスタンスに接続します
  3. クラウド上にある AWS/EC2 インスタンスへの接続を確認します

1. AWS/EC2 の IP アドレス

ワークショップの準備として、Splunk は AWS/EC2 に Ubuntu Linux インスタンスを用意しています。

ワークショップで使用するインスタンスにアクセスするには、ワークショップの講師が提供する Google Sheets のURLにアクセスしてください。

AWS/EC2 インスタンスの検索には、本ワークショップの登録時にご記入いただいたお名前を入力してください。

参加者のスプレッドシート 参加者のスプレッドシート

ワークショップのインスタンスに接続するためのIPアドレス、SSHコマンド(Mac OS、Linux、最新のWindowsバージョン用)、パスワードが表示されています。

また、ssh や putty で接続できない場合に使用するブラウザアクセスのURLも記載されています。「ブラウザ経由でEC2に接続する」を参照してください。

Important

可能であれば、SSH または Putty を使用してEC2インスタンスにアクセスしてください。 ワークショップで必要になるので、IPアドレスをメモしておいてください。

2. SSH (Mac OS/Linux/Windows 10)

Mac や Linux、または Windows10 以上の端末から SSH を使ってワークショップに接続することができます。

SSH を使用するには、お使いのシステムでターミナルを開き、ssh ubuntu@x.x.x.xと入力してください(x.x.x.xをステップ1で見つけたIPアドレスに置き換えてください)。

ssh を使ったログイン ssh を使ったログイン

Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? というプロンプトが表示されたら yes と入力してください。

ssh パスワードの入力 ssh パスワードの入力

ステップ1の Google Sheets に記載されているパスワードを入力してください。

ログインに成功すると、Splunk のロゴと Linux のプロンプトが表示されます。

ssh 接続完了 ssh 接続完了

これで データを取り込む に進む準備が整いました。


3. SSH (Windows 10以降)

上記の手順はWindows 10でも同様で、コマンドはコマンドプロンプトかPowerShellで実行できます。 しかしWindowsはSSHを「オプション機能」として用意しているため、場合によっては有効化が必要です。

SSHが有効化されているかどうか確認するには単純に ssh を実行してください。

sshコマンドに関するヘルプテキスト(下のスクリーンショット)が表示されれば、実行可能です。

Windows SSH enabled Windows SSH enabled

もしこのスクリーンショットとは異なる結果が表示された場合は「OpenSSH クライアント」機能の有効化が必要です。

Windows SSH disabled Windows SSH disabled

「設定」メニューを開き「アプリ」をクリックします。「アプリと機能」セクションの「オプション機能」をクリックします。

Windows Apps Settings Windows Apps Settings

ここでインストール済みの機能の一覧が表示されます。上部にプラスアイコンが付いた「機能の追加」ボタンがあるためクリックします。 検索欄で「OpenSSH」と入力し「OpenSSH クライアント」を探し、チェックし、インストールボタンをクリックします。

Windows Enable OpenSSH Client Windows Enable OpenSSH Client

これで設定作業完了です。もしOpenSSH機能を有効にしてもインスタンスにアクセスできない場合、講師までご連絡ください

これで データを取り込む 準備が整いました。


4. Putty (Windows 10以前の場合)

ssh がプリインストールされていない場合や、Windows システムを使用している場合、putty がおすすめです。Putty は こちら からダウンロードできます。

Important

Putty がインストールできない場合は、 ブラウザ経由でEC2に接続する で進めてください。

Putty を開き、Host Name (or IP address) の欄に、Google Sheets に記載されているIPアドレスを入力してください。

名前を入力して Save を押すと、設定を保存することができます。

putty-2 putty-2

インスタンスにログインするには、Open ボタンをクリックします。

初めて AWS/EC2 ワークショップインスタンスに接続する場合は、セキュリティダイアログが表示されますので、Yes をクリックしてください。

putty-3 putty-3

接続されたら、ubuntu としてログインし、パスワードは Google Sheets に記載されているものを使用します。

接続に成功すると、以下のような画面が表示されます。

putty-4 putty-4

これで データを取り込む 準備が整いました。


5. ブラウザ経由でEC2に接続する

SSH(ポート22) の使用が禁止されている場合や、Putty がインストールできない場合は、Webブラウザを使用してワークショップのインスタンスに接続することができます。

Note

ここでは、6501番ポートへのアクセスが、ご利用のネットワークのファイアウォールによって制限されていないことを前提としています。

Webブラウザを開き、http:/x.x.x.x:6501 (X.X.X.Xは Google Sheetsに記載されたIPアドレス)と入力します。

http-6501 http-6501

接続されたら、ubuntu としてログインし、パスワードは Google Sheets に記載されているものを使用します。

http-connect http-connect

接続に成功すると、以下のような画面が表示されます。

web login web login

通常のSSHを使用しているときとは異なり、ブラウザセッションを使用しているときは、コピー&ペースト を使うための手順が必要です。これは、クロスブラウザの制限によるものです。

ワークショップで指示をターミナルにコピーするように言われたら、以下のようにしてください。

通常通り指示をコピーし、ウェブターミナルにペーストする準備ができたら、以下のように Paste from browser を選択します

webでのペースト webでのペースト

すると、ウェブターミナルに貼り付けるテキストを入力するダイアログボックスが表示されます。

webでのペースト3 webでのペースト3

表示されているテキストボックスにテキストを貼り付け、OK を押すと、コピー&ペーストができます。

Note

通常のSSH接続とは異なり、Webブラウザには60秒のタイムアウトがあり、接続が解除されると、Webターミナルの中央に Connect ボタンが表示されます。

この Connect ボタンをクリックするだけで、再接続され、次の操作が可能になります。

webでの再接続 webでの再接続

これで データを取り込む に進む準備が整いました。


6. Multipass (全員)

AWSへはアクセスできないが、ローカルにソフトウェアをインストールできる場合は、「Multipassを使用する」の手順に従ってください。

Last Modified 2023/10/26

OpenTelemetry Collector を Kubernetes に導入する

15分
  • Splunk Helm chartを使用して、K3s に OpenTelemetry Collector をインストールします
  • Kubernetes Navigatorでクラスタを探索します

1. Access Tokenの取得

Kubernetes が起動したら、Splunk の UI から Access Token1 を取得する必要があります。Access Token は、左下にある » を開き、 Settings → Access Tokens を選択すると表示されます。

主催者が指示したワークショップトークン(例: O11y-Workshop-ACCESS 等)を開き、 Show Token をクリックしてトークンを公開します。Copy ボタンをクリックし、クリップボードにコピーしてください。 Default のトークンは使用しないでください。

Access Token Access Token

独自のトークンを新たに作成しないようにしてください

このワークショップのために設定のトークンを作成し、IngestとAPIの両方の権限を割り当てています。実運用でのベストプラクティスは、1つのTokenにはIngestまたはAPIまたはRUMのような単一のパーミッションを割り当て、必要な場合は複数のトークンを使用することです。

また、Splunk アカウントの Realm2 の名前を取得する必要があります。サイドメニューの最上部の名前をクリックし、Account Settings ページに移動します。Organizations タブをクリックします。Realm はページの中央に表示されています。 この例では「us0」となっています。

Account Settings Account Settings

2. Helmによるインストール

環境変数 ACCESS_TOKENREALM を作成して、進行中の Helm のインストールコマンドで使用します。例えば、Realm が us1 の場合は、export REALM=us1 と入力し、eu0 の場合は、export REALM=eu0 と入力します。

export ACCESS_TOKEN="<replace_with_O11y-Workshop-ACCESS_TOKEN>"
export REALM="<replace_with_REALM>"

Splunk Helm チャートを使って OpenTelemetry Collector をインストールします。まず、Splunk Helm chart のリポジトリを Helm に追加してアップデートします。

helm repo add splunk-otel-collector-chart https://signalfx.github.io/splunk-otel-collector-chart && helm repo update

Using ACCESS_TOKEN={REDACTED} Using REALM=eu0 “splunk-otel-collector-chart” has been added to your repositories Using ACCESS_TOKEN={REDACTED} Using REALM=eu0 Hang tight while we grab the latest from your chart repositories… …Successfully got an update from the “splunk-otel-collector-chart” chart repository Update Complete. ⎈Happy Helming!⎈

以下のコマンドでOpenTelemetry Collector Helmチャートをインストールします。これは 変更しないでください

helm install splunk-otel-collector --version 0.111.0 \
--set="splunkObservability.realm=$REALM" \
--set="splunkObservability.accessToken=$ACCESS_TOKEN" \
--set="clusterName=$(hostname)-k3s-cluster" \
--set="splunkObservability.logsEnabled=true" \
--set="splunkObservability.profilingEnabled=true" \
--set="splunkObservability.infrastructureMonitoringEventsEnabled=true" \
--set="environment=$(hostname)-workshop" \
splunk-otel-collector-chart/splunk-otel-collector \
-f ~/workshop/k3s/otel-collector.yaml

Using ACCESS_TOKEN={REDACTED} Using REALM=eu0 NAME: splunk-otel-collector LAST DEPLOYED: Fri May 7 11:19:01 2021 NAMESPACE: default STATUS: deployed REVISION: 1 TEST SUITE: None

約30秒程度待ってから kubectl get pods を実行すると、新しいポッドが稼働していることが報告され、デプロイメントの進捗を監視することができます。

続行する前に、ステータスがRunningと報告されていることを確認してください。

kubectl get pods
NAME                                                          READY   STATUS    RESTARTS   AGE
splunk-otel-collector-agent-2sk6k                             0/1     Running   0          10s
splunk-otel-collector-k8s-cluster-receiver-6956d4446f-gwnd7   0/1     Running   0          10s

OpenTelemetry Collector podのログを確認して、エラーがないことを確認します。出力は、以下の出力例にあるログに似ているはずです。

ログを確認するには、helm のインストールで設定したラベルを使用してください(終了するには ctrl+c を押します)。もしくは、インストールされている k9s ターミナル UI を使うとボーナスポイントがもらえます!

kubectl logs -l app=splunk-otel-collector -f --container otel-collector
2021-03-21T16:11:10.900Z        INFO    service/service.go:364  Starting receivers...
2021-03-21T16:11:10.900Z        INFO    builder/receivers_builder.go:70 Receiver is starting... {"component_kind": "receiver", "component_type": "prometheus", "component_name": "prometheus"}
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    builder/receivers_builder.go:75 Receiver started.       {"component_kind": "receiver", "component_type": "prometheus", "component_name": "prometheus"}
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    builder/receivers_builder.go:70 Receiver is starting... {"component_kind": "receiver", "component_type": "k8s_cluster", "component_name": "k8s_cluster"}
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    k8sclusterreceiver@v0.21.0/watcher.go:195       Configured Kubernetes MetadataExporter  {"component_kind": "receiver", "component_type": "k8s_cluster", "component_name": "k8s_cluster", "exporter_name": "signalfx"}
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    builder/receivers_builder.go:75 Receiver started.       {"component_kind": "receiver", "component_type": "k8s_cluster", "component_name": "k8s_cluster"}
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    healthcheck/handler.go:128      Health Check state change       {"component_kind": "extension", "component_type": "health_check", "component_name": "health_check", "status": "ready"}
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    service/service.go:267  Everything is ready. Begin running and processing data.
2021-03-21T16:11:11.009Z        INFO    k8sclusterreceiver@v0.21.0/receiver.go:59       Starting shared informers and wait for initial cache sync.      {"component_kind": "receiver", "component_type": "k8s_cluster", "component_name": "k8s_cluster"}
2021-03-21T16:11:11.281Z        INFO    k8sclusterreceiver@v0.21.0/receiver.go:75       Completed syncing shared informer caches.       {"component_kind": "receiver", "component_type": "k8s_cluster", "component_name": "k8s_cluster"}
インストールに失敗した場合に削除する

OpenTelemetry Collectorのインストールに失敗した場合は、次のようにしてインストールを削除することで、最初からやり直すことができます。

helm delete splunk-otel-collector

3. UI でメトリクスを確認する

Splunk の UI で左下の » を開いて Infrastructure をクリックします。

Kubernetes Navigator Mapの選択 Kubernetes Navigator Mapの選択

Containers の下にある Kubernetes をクリックして Kubernetes Navigator Cluster Map を開き、メトリクスが送信されていることを確認します。

クラスタが検出され、レポートされていることを確認するには、自分のクラスタを探します(ワークショップでは、他の多くのクラスタが表示されます)。クラスタ名を見つけるには、以下のコマンドを実行し、出力をクリップボードにコピーしてください。

echo $(hostname)-k3s-cluster

次に、UIで、Splunkロゴのすぐ下にある「Cluster: - 」メニューをクリックし、先程コピーしたクラスタ名を検索ボックスに貼り付け、チェックボックスをクリックしてクラスタを選択し、最後にメニューのその他の部分をクリックしてフィルタを適用します。

K8S Clusters Filter K8S Clusters Filter

Select K8S Cluster Select K8S Cluster

Filtered K8S Cluster Filtered K8S Cluster

ノードの状態を確認するには、クラスターの淡いブルーの背景にカーソルを置き、左上に表示される青い虫眼鏡をクリックしてください 。 Magnifying Glass Magnifying Glass

これで、ノードレベルまでドリルダウンできます。 次に、サイドバーボタンをクリックしてサイドバーを開き、Metricsサイドバーを開きます。

サイドのスライダーを使って、CPU、メモリ、ネットワーク、イベントなど、クラスタ/ノードに関連する様々なチャートを見ることができます。

Sidebar metrics Sidebar metrics


  1. Access Tokens (Org Tokensと呼ばれることもあります)は、長期間利用を前提とした組織レベルのトークンです。デフォルトでは、これらのトークンは 5 年間保存されます。そのため、長期間にわたってデータポイントを送信するエミッターに組み込んだり、Splunk API を呼び出す長期的なスクリプトに使用したりするのに適しています。 ↩︎

  2. Realm とは、Splunk内部の管理単位ので、その中で組織がホストされます。異なる Realm には異なる API エンドポイントがあります (たとえば、データを送信するためのエンドポイントは、us1 realm では ingest.us1.signalfx.comeu0 レルムでは ingest.eu0.signalfx.com となります)。このrealm名は、Splunk UI のプロファイルページに表示されます。エンドポイントを指定する際にレルム名を含めない場合、Splunk は us0 レルムを指していると解釈します。 ↩︎

Last Modified 2024/11/13

2. データを取り込むのサブセクション

K3s に NGINX をデプロイする

  • NGINX ReplicaSet を K3s クラスタにデプロイし、NGINX デプロイメントのディスカバリーを確認します。
  • 負荷テストを実行してメトリクスを作成し、Splunk Observability Cloudにストリーミングすることを確認します!

1. NGINX の起動

Splunk UI で WORKLOADS タブを選択して、実行中の Pod の数を確認します。これにより、クラスタ上のワークロードの概要がわかるはずです。

Workload Agent Workload Agent

デフォルトの Kubernetes Pod のうち、ノードごとに実行されている単一のエージェントコンテナに注目してください。この1つのコンテナが、このノードにデプロイされているすべての Pod とサービスを監視します!

次に、MAP タブを選択してデフォルトのクラスタノードビューに戻し、再度クラスタを選択します。

Multipass または AWS/EC2 のシェルセッションで、nginx ディレクトリに移動します。

cd ~/workshop/k3s/nginx

2. NGINXのデプロイメント作成

NGINX の ConfigMap1nginx.conf ファイルを使って作成します。

kubectl create configmap nginxconfig --from-file=nginx.conf
configmap/nginxconfig created

続いて、デプロイメントを作成します。

kubectl create -f nginx-deployment.yaml

deployment.apps/nginx created service/nginx created

次に、NGINXに対する負荷テストを作成するため、 Locust2 をデプロイします。

kubectl create -f locust-deployment.yaml
deployment.apps/nginx-loadgenerator created
service/nginx-loadgenerator created

デプロイメントが成功し、Locust と NGINX Pod が動作していることを確認しましょう。

Splunk UI を開いていれば、新しい Pod が起動し、コンテナがデプロイされているのがわかるはずです。

Pod が実行状態に移行するまでには 20 秒程度しかかかりません。Splunk UIでは、以下のようなクラスタが表示されます。

Back to Cluster Back to Cluster

もう一度 WORKLOADS タブを選択すると、新しい ReplicaSet と NGINX 用のデプロイメントが追加されていることがわかります。

NGINX loaded NGINX loaded


これをシェルでも検証してみましょう。

kubectl get pods
NAME                                                          READY   STATUS    RESTARTS   AGE
splunk-otel-collector-k8s-cluster-receiver-77784c659c-ttmpk   1/1     Running   0          9m19s
splunk-otel-collector-agent-249rd                             1/1     Running   0          9m19s
svclb-nginx-vtnzg                                             1/1     Running   0          5m57s
nginx-7b95fb6b6b-7sb9x                                        1/1     Running   0          5m57s
nginx-7b95fb6b6b-lnzsq                                        1/1     Running   0          5m57s
nginx-7b95fb6b6b-hlx27                                        1/1     Running   0          5m57s
nginx-7b95fb6b6b-zwns9                                        1/1     Running   0          5m57s
svclb-nginx-loadgenerator-nscx4                               1/1     Running   0          2m20s
nginx-loadgenerator-755c8f7ff6-x957q                          1/1     Running   0          2m20s

3. Locust の負荷テストの実行

Locust はオープンソースの負荷テストツールで、EC2 インスタンスの IP アドレスの8083番ポートで Locust が利用できるようになりました。Webブラウザで新しいタブを開き、http://{==EC2-IP==}:8083/にアクセスすると、Locust が動作しているのが確認できます。

Locust Locust

Spawn rate を 2 に設定し、Start Swarming をクリックします。

Locust Spawn Rate Locust Spawn Rate

これにより、アプリケーションに緩やかな連続した負荷がかかるようになります。

Locust Statistics Locust Statistics

上記のスクリーンショットからわかるように、ほとんどのコールは失敗を報告しています。これはアプリケーションをまだデプロイしていないため予想されることですが、NGINXはアクセス試行を報告しており、これらのメトリックも見ることができます。

サイドメニューから Dashboards → Built-in Dashboard Groups → NGINX → NGINX Servers を選択して、UIにメトリクスが表示されていることを確認します。さらに Overrides フィルターを適用して、 k8s.cluster.name: に、ターミナルの echo $(hostname)-k3s-cluster で返されるクラスタの名前を見つけます。

NGINXダッシュボード NGINXダッシュボード


  1. ConfigMap とは、キーと値のペアで非機密データを保存するために使用される API オブジェクトです。Pod は、環境変数、コマンドライン引数、またはボリューム内の構成ファイルとして ConfigMap を利用することができます。ConfigMap を使用すると、環境固有の構成をコンテナイメージから切り離すことができるため、アプリケーションの移植が容易になります。 ↩︎

  2. Locust とは?↩︎

Last Modified 2023/11/16

ダッシュボードを利用する

20分
  • ダッシュボードとチャートの紹介
  • チャートの編集と作成
  • フィルタリングと分析関数
  • 数式の使用
  • ダッシュボードでのチャートの保存
  • SignalFlowの紹介

1. ダッシュボード

ダッシュボードとは、チャートをグループ化し、メトリクスを視覚化したものです。適切に設計されたダッシュボードは、システムに関する有益で実用的な洞察を一目で提供します。ダッシュボードは複雑なものもあれば、見たいデータだけを掘り下げたいくつかのチャートだけのものもあります。

このモジュールでは、次のようなチャートとダッシュボードを作成し、それをチームページに接続します。

Example Dashboard Example Dashboard


2. あなたのチームのページ

左のナビゲーションから dashboards ボタン dashboards ボタン を開きます。あなたはすでにチームに割り当てられているので、チームダッシュボードが表示されます。

ここでは、チーム Example Team を例に挙げています。実際のワークショップでは、別のチーム名かも知れません。

Team Dashboard1 Team Dashboard1

このページには、チームメンバーの総数、チームのアクティブなアラートの数、チームに割り当てられているすべてのダッシュボードが表示されます。現在、ダッシュボードは割り当てられていませんが、この後で、あなたが作成する新しいダッシュボードをチームページに追加していきます。


3. サンプルチャート

続けて、画面右上の All Dashboards をクリックします。事前に作成されたもの(プレビルドダッシュボード)も含め、利用可能なすべてのダッシュボードが表示されます。

Sample Data Sample Data

すでにSplunk Agentを介してCloud APIインテグレーションや他のサービスからメトリクスを受信している場合は、これらのサービスに関連するダッシュボードが表示されます。


4. サンプルデータの確認

ダッシュボードの中に、 Sample Data というダッシュボードグループがあります。Sample Data ダッシュボードグループをクリックして展開し、Sample Charts ダッシュボードをクリックします。

Sample Charts ダッシュボードでは、ダッシュボードでチャートに適用できる様々なスタイル、色、フォーマットのサンプルを示すチャートが表示されます。

このダッシュボードグループのすべてのダッシュボード(PART 1PART 2PART 3INTRO TO SPLUNK OBSERVABILITY CLOUD)に目を通してみてください。

Sample Charts Sample Charts

Last Modified 2023/02/15

3. ダッシュボードのサブセクション

チャートを編集する

1. チャートの編集

Sample Data ダッシュボードにある Latency histogram チャートの3点 ... をクリックして、Open をクリックします(または、チャートの名前をクリックしてください、ここでは Latency histogram です)。

Sample Charts Sample Charts

チャートエディターのUIには、Latency histogram チャートのプロットオプション、カレントプロット、シグナル(メトリック)が表示されます。

Latency Histogram Latency Histogram

Plot Editor タブの Signal には、現在プロットしている demo.trans.latency というメトリックが表示されます。

Plot Editor Plot Editor

いくつかの Line プロットが表示されます。18 ts という数字は、18個の時系列メトリックをチャートにプロットしていることを示しています。

異なるチャートタイプのアイコンをクリックして、それぞれの表示を確認してください。スワイプしながらその名前を確認してください。例えば、ヒートマップのアイコンをクリックします。

Chart Types Chart Types

チャートがヒートマップに変わります。

Change to Heatmap Change to Heatmap

Note

様々なチャートを使用してメトリクスを視覚化することができます。自分が望む視覚化に最も適したチャートタイプを選択してください。

各チャートタイプの詳細については、 Choosing a chart type を参照してください。

チャートタイプの Line をクリックすると、線グラフが表示されます。

Line Chart Line Chart

2. タイムウィンドウの変更

また、Time ドロップダウンから Past 15 minutes に変更することで、チャートの時間枠を変更することができます。

Line Chart Line Chart

3. データテーブルの表示

Data Table タブをクリックします。

Data Table Data Table

18行が表示され、それぞれがいくつかの列を持つ時系列メトリックを表しています。これらの列は、メトリックのディメンションを表しています。demo.trans.latency のディメンジョンは次のとおりです。

  • demo_datacenter
  • demo_customer
  • demo_host

demo_datacenter 列では、メトリクスを取得している2つのデータセンター、ParisTokyo があることがわかります。

グラフの線上にカーソルを横に移動させると、それに応じてデータテーブルが更新されるのがわかります。チャートのラインの1つをクリックすると、データテーブルに固定された値が表示されます。


ここでもう一度 Plot editor をクリックしてデータテーブルを閉じ、このチャートをダッシュボードに保存して、後で使用しましょう。

Last Modified 2023/02/15

チャートを保存する

1. チャートの保存

チャートの保存するために、名前と説明をつけましょう。チャートの名前 Copy of Latency Histogram をクリックして、名前を “現在のレイテンシー” に変更します。

説明を変更するには、 Spread of latency values across time. をクリックし、 リアルタイムでのレイテンシー値 に変更します。

Save Chart Save Chart

Save Asボタンをクリックします。チャートに名前が付いていることを確認します。前のステップで定義した 現在のレイテンシー という名前が使用されますが、必要に応じてここで編集することができます。

Okボタンを押して続行します。

Name Chart Name Chart

2. ダッシュボードの作成

Choose dashboard ダイアログでは、新しいダッシュボードを作成する必要があります。New Dashboard ボタンをクリックしてください。

Create Dashboard Create Dashboard

これで、New Dashboard ダイアログが表示されます。ここでは、ダッシュボードの名前と説明を付け、Write Permissions で書き込み権限を設定します。

ダッシュボードの名前には、自分の名前を使って YOUR_NAME-Dashboard の形式で設定してください。

YOUR_NAME を自分の名前に置き換えてから、編集権限をEveryone can Read or Write からRestricted Read and Write access に変更してみてください。

Name Dashboard Name Dashboard

ここには、自分のログイン情報が表示されます。つまり、このダッシュボードを編集できるのは自分だけということになります。もちろん、ダッシュボードやチャートを編集できる他のユーザーやチームを下のドロップボックスから追加することもできますが、今回は、Everyone can Read or Write再設定 して制限を解除し、Save ボタンを押して続行してください。

新しいダッシュボードが利用可能になり、選択されましたので、チャートを新しいダッシュボードに保存することができます。

Choose Dashboard Choose Dashboard

ダッシュボードが選択されていることを確認して、Okボタンを押します。

すると、下図のようにダッシュボードが表示されます。左上に、YOUR_NAME-DASHBOARD がダッシュボードグループ YOUR_NAME-Dashboard の一部であることがわかります。このダッシュボードグループに他のダッシュボードを追加することができます。

New Dashboard Group New Dashboard Group


3. チームページへの追加

チームに関連するダッシュボードは、チームページにリンクさせるのが一般的です。そこで、後で簡単にアクセスできるように、ダッシュボードをチームページに追加してみましょう。 ナビバーのアイコンを再びクリックします。 dashboards button dashboards button

これでチームダッシュボードに遷移します。ここでは、チーム Example Team を例にしていますが、ワークショップのものは異なります。

Team Dashboard Team Dashboard

を押し、 Add Dashboard Group ボタンを押して、チームページにダッシュボードを追加します。

すると、 Select a dashboard group to link to this team ダイアログが表示されます。 検索ボックスにご自身のお名前(上記で使用したお名前)を入力して、ダッシュボードを探します。ダッシュボードがハイライトされるように選択し、Ok ボタンをクリックしてダッシュボードを追加します。

Select Dashboard Group Select Dashboard Group

ダッシュボードグループがチームページの一部として表示されます。ワークショップを進めていくと、さらに多くのダッシュボードがここに表示されていくはずです。

New Team Dashboard New Team Dashboard


次のモジュールでは、ダッシュボードのリンクをクリックして、チャートをさらに追加していきます!

Last Modified 2023/04/27

3.3 フィルタと数式の使い方

1 新しいチャートの作成

それでは、新しいチャートを作成し、ダッシュボードに保存してみましょう。

UIの右上にある + アイコンを選択し、ドロップダウンから Chart を選択します。 または、

  • New Chart
ボタンをクリックすると、新しいチャートが作成されます。

Create new chart Create new chart

これで、以下のようなチャートのテンプレートが表示されます。

Empty Chart Empty Chart

プロットするメトリックを入力してみましょう。ここでは、demo.trans.latency というメトリックを使用します。

Plot Editor タブの Signaldemo.trans.latency を入力します。

Signal Signal

すると、折れ線グラフが表示されるはずです。時間を15分に切り替えてみてください。

Signal Signal

2. フィルタリングと分析

次に、Paris データセンターを選択して分析を行ってみましょう。そのためにはフィルタを使用します。

Plot Editor タブに戻り、Add Filter をクリックして、入力補助として選択肢が出てくるので、そこから demo_datacenter を選択し、Paris を選択します。

Filter Filter

F(x) 欄に分析関数 Percentile:Aggregation を追加し、値を 95 にします(枠外をクリックすると設定が反映されます)。

Analytics Analytics

Percentile 関数やその他の関数の情報は、Chart Analytics を参照してください。


3. タイムシフト分析を追加

それでは、以前のメトリックと比較してみましょう。... をクリックして、ドロップダウンから Clone をクリックし、Signal A をクローンします。

Clone Signal Clone Signal

A と同じような新しい行が B という名前で表示され、プロットされているのがわかります。

Plot Editor Plot Editor

シグナル B に対して、F(x) 列に分析関数 Timeshift を追加し、1w(もしくは 7d でも同じ意味です)と入力し、外側をクリックして反映させます。

Timeshift Timeshift

右端の歯車をクリックして、Plot Color を選択(例:ピンク)すると、 B のプロットの色を変更できます。

Change Plot Colour Change Plot Colour

Close をクリックして、設定を終えます。

シグナル A (過去15分)のプロットが青、1週間前のプロットがピンクで表示されています。

より見やすくするために、Area chart アイコンをクリックして表示方法を変更してみましょう。

Area Chart Area Chart

これで、前週にレイテンシーが高かった時期を確認することができます。

次に、Override バーの Time の隣にあるフィールドをクリックし、ドロップダウンから Past Hour を 選択してみましょう。

Timeframe Timeframe


4. 計算式を使う

ここでは、1日と7日の間のすべてのメトリック値の差をプロットしてみましょう。

Enter Formula をクリックして、A-B (AからBを引いた値)を入力し、C を除くすべてのシグナルを隠します(目アイコンの選択を解除します)。

Formulas Formulas

これで、 AB のすべてのメトリック値の差だけがプロットされているのがわかります。B のメトリック値が、その時点での A のメトリック値よりも何倍か大きな値を持っているためです。

次のモジュールで、チャートとディテクターを動かすための SignalFlow を見てみましょう。

Last Modified 2023/02/27

3.4 SignalFlow

1. はじめに

ここでは、Observability Cloud の分析言語であり、Monitoring as Codeを実現するために利用する SignalFlow について見てみましょう。

Splunk Infrastructure Monitoring の中心となるのは、Python ライクな、計算を実行する SignalFlow 分析エンジンです。SignalFlow のプログラムは、ストリーミング入力を受け取り、リアルタイムで出力します。SignalFlow には、時系列メトリック(MTS)を入力として受け取り、計算を実行し、結果の MTS を出力する分析関数が組み込まれています。

  • 過去の基準との比較する(例:前週との比較)
  • 分布したパーセンタイルチャートを使った母集団の概要を表示する
  • 変化率(またはサービスレベル目標など、比率で表されるその他の指標)が重要な閾値を超えたかどうか検出する
  • 相関関係にあるディメンジョンの発見する(例:どのサービスの挙動がディスク容量不足の警告と最も相関関係にあるかの判断する)

Infrastructure Monitoring は、Chart Builder ユーザーインターフェイスでこれらの計算を行い、使用する入力 MTS とそれらに適用する分析関数を指定できます。また、SignalFlow API を使って、SignalFlow のプログラムを直接実行することもできます。

SignalFlow には、時系列メトリックを入力とし、そのデータポイントに対して計算を行い、計算結果である時系列メトリックを出力する、分析関数の大規模なライブラリが組み込まれています。

Info

SignalFlow の詳細については、 Analyze incoming data using SignalFlow を参照してください。

2. SignalFlow の表示

チャートビルダーで View SignalFlow をクリックします。

SignalFlow SignalFlow

作業していたチャートを構成する SignalFlow のコードが表示されます。UI内で直接 SignalFlow を編集できます。ドキュメントには、SignalFlow の関数やメソッドの 全てのリスト が掲載されています。

また、SignalFlow をコピーして、API や Terraform とやり取りする際に使用して、Monitoring as Code を実現することもできます。

Code Code

A = data('demo.trans.latency', filter=filter('demo_datacenter', 'Paris')).percentile(pct=95).publish(label='A', enable=False)
B = data('demo.trans.latency', filter=filter('demo_datacenter', 'Paris')).percentile(pct=95).timeshift('1w').publish(label='B', enable=False)
C = (A-B).publish(label='C')

View Builder をクリックすると、Chart Builder の UI に戻ります。

View Builder View Builder

この新しいチャートをダッシュボードに保存してみましょう!

Last Modified 2023/10/26

ダッシュボードにチャートを追加する

1. 既存のダッシュボードに保存する

右上に YOUR_NAME-Dashboard と表示されていることを確認しましょう

これは、あなたのチャートがこのダッシュボードに保存されることを意味します。

チャートの名前を Latency History とし、必要に応じてチャートの説明を追加します。

Save Chart 1 Save Chart 1

Save And Close をクリックします。これで、ダッシュボードに戻ると2つのチャートが表示されているはずです!

Save Chart 2 Save Chart 2 では、先ほどのチャートを元に、もう一つのチャートをさくっと追加してみましょう。

2. チャートのコピー&ペースト

ダッシュボードの Latency History チャート上の3つのドット ... をクリックし、 Copy をクリックします。

Copy chart Copy chart

ページ左上の + の横に赤い円と白い1が表示されていれば、チャートがコピーされているということになります。

ページ上部の red one red one をクリックし、メニューの Paste Charts をクリックしてください (また、右側に 1 が見える赤い点があるはずです)。

Past charts Past charts

これにより、先程のチャートのコピーがダッシュボードに配置されます。

Three Dashboard Three Dashboard

3. 貼り付けたチャートを編集する

ダッシュボードの Latency History チャートの3つの点 ... をクリックし、Open をクリックします(または、チャートの名前(ここでは Latency History)をクリックすることもできます)。

すると、再び編集できる環境になります。

まず、チャートの右上にあるタイムボックスで、チャートの時間を -1h(1時間前から現在まで) に設定します。そして、シグナル「A」の前にある目のアイコンをクリックして再び表示させ、「C」 を非表示にし、Latency history の名前を Latency vs Load に変更します。

Set Visibility Set Visibility

Add Metric Or Event ボタンをクリックします。これにより、新しいシグナルのボックスが表示されます。シグナル Ddemo.trans.count と入力・選択します。

Dashboard Info Dashboard Info

これにより、チャートに新しいシグナル D が追加され、アクティブなリクエストの数が表示されます。demo_datacenter:Paris のフィルタを追加してから、 Configure Plot ボタンをクリックしロールアップを Auto (Delta) から Rate/sec に変更します。名前を demo.trans.count から Latency vs Load に変更します。

rollup change rollup change

最後に Save And Close ボタンを押します。これでダッシュボードに戻り、3つの異なるチャートが表示されます。

three charts three charts

次のモジュールでは、「説明」のメモを追加して、チャートを並べてみましょう!

Last Modified 2023/02/27

ノートの追加とダッシュボードのレイアウト

1. メモの追加

ダッシュボードには、ダッシュボードの利用者を支援するための短い「説明」ペインを配置することがよくあります。

ここでは、New Text Note ボタンをクリックして、ノートを追加してみましょう。

three charts three charts

すると、ノートエディターが開きます。

Notes 1 Notes 1

ノートに単なるテキスト以外のものを追加できるように、Splunk ではこれらのノート/ペインで Markdown を使用できるようにしています。 Markdown は、ウェブページでよく使われるプレーンテキストを使ってフォーマットされたテキストを作成するための軽量なマークアップ言語です。

たとえば、以下のようなことができます (もちろん、それ以外にもいろいろあります)。

  • ヘッダー (様々なサイズで)
  • 強調スタイル
  • リストとテーブル
  • リンク: 外部の Web ページ (ドキュメントなど) や他の Splunk IM ダッシュボードへの直接リンクできます

以下は、ノートで使用できる上記のMarkdownオプションの例です。

# h1 Big headings

###### h6 To small headings

##### Emphasis

**This is bold text**, *This is italic text* , ~~Strikethrough~~

##### Lists

Unordered

+ Create a list by starting a line with `+`, `-`, or `*`
- Sub-lists are made by indenting 2 spaces:
- Marker character change forces new list start:
    * Ac tristique libero volutpat at
    + Facilisis in pretium nisl aliquet
* Very easy!

Ordered

1. Lorem ipsum dolor sit amet
2. Consectetur adipiscing elit
3. Integer molestie lorem at massa

##### Tables

| Option | Description |
| ------ | ----------- |
| chart  | path to data files to supply the data that will be passed into templates. |
| engine | engine to be used for processing templates. Handlebars is the default. |
| ext    | extension to be used for dest files. |

#### Links

[link to webpage](https://www.splunk.com)

[link to dashboard with title](https://app.eu0.signalfx.com/#/dashboard/EaJHrbPAEAA?groupId=EaJHgrsAIAA&configId=EaJHsHzAEAA "Link to the Sample chart Dashboard!")

上記をコピーボタンでコピーして、Edit ボックスにペーストしてみてください。 プレビューで、どのように表示されるか確認できます。


2. チャートの保存

ノートチャートに名前を付けます。この例では、Example text chart としました。そして、Save And Close ボタンを押します。

saving note saving note

これでダッシュボードに戻ると、メモが追加されました。

three charts and note three charts and note


3. チャートの順序や大きさを変更

デフォルトのチャートの順番やサイズを変更したい場合は、ウィンドウをドラッグして、チャートを好きな場所に移動したり、サイズを変更したりすることができます。

チャートの 上側の枠 にマウスポインタを移動すると、マウスポインタがドラッグアイコンに変わります。これで、チャートを任意の場所にドラッグすることができます。

Dragging Dragging

ここでは、 Latency vs Load チャートを Latency HistoryExample text chart の間に移動してください。

sizing sizing

チャートのサイズを変更するには、側面または底面をドラッグします。

最後の練習として、ノートチャートの幅を他のチャートの3分の1程度にしてみましょう。チャートは自動的に、サポートしているサイズの1つにスナップします。他の3つのチャートの幅を、ダッシュボードの約3分の1にします。ノートを他のチャートの左側にドラッグして、他の23個のチャートに合わせてサイズを変更します。

最後に、時間を -1h に設定すると、以下のようなダッシュボードになります。

TaDA! TaDA!

次は、ディテクターの登場です!

Last Modified 2023/06/13

ディテクターを利用する

10 分
  • チャートからディテクターを作成する
  • アラート条件を設定する
  • プリフライトチェックを実行する
  • ミューティングルールを設定する

1. はじめに

Splunk Observability Cloud では、ディテクター(検出器)、イベント、アラート、通知を使用して、特定の条件が満たされたときに情報を提供することができます。たとえば、CPU使用率が95%に達したときや、同時ユーザー数が制限値に近づいてAWSインスタンスを追加で立ち上げなければならない可能性があるときに、Slack チャンネルや Ops チームのメールアドレスにメッセージを送信したいと考えるでしょう。

これらの条件は1つまたは複数のルールとして表現され、ルール内の条件が満たされたときにアラートが発生します。ディテクターに含まれる個々のルールは、重要度に応じてラベル付けされています。Info、Warning、Minor、Major、Criticalとなっています。

2. ディテクターの作成

Dashboards で、前のモジュールで作成した Custom Dashboard Group をクリックし、ダッシュボードの名前をクリックします。

Custom Dashboard Group Custom Dashboard Group

このチャートから、新しいディテクターを作成していきます。Latency vs Load チャート上のベルのアイコンをクリックし、 New Detector From Chart をクリックします。

New Detector New Detector

Detector Name の横にあるテキストフィールドで、提案されたディテクター名の最初に、あなたのイニシャル を追加してください。

ディテクターの名前を決める

提案されたディテクター名の前に自分のイニシャルを追加することをお忘れなく。

次のような名前にしてください: XY’s Latency Chart Detector

Click on Create Alert Rule

Create Alert Rule Create Alert Rule

Detector ウィンドウの Alert signal の中で、アラートするシグナルは Alert on 欄に青のベルが表示されています。このベルは、どのシグナルがアラートの生成に使用されているかを示しています。

Click on Proceed to Alert Condition

Alert Signal Alert Signal

3. アラート条件の設定

Alert condition で、Static Threshold をクリックし、Proceed to Alert Settings をクリックしてください。

Alert Condition Alert Condition

Alert Settings で、 Threshold フィールドに値 290 を入力します。同じウィンドウで、右上の Time を過去1日(-1d)に変更します。

4. プリフライトチェックの警告

5秒後にプリフライトチェックが行われます。Estimated alert count に、アラート回数の目安が表示されます。現在のアラート設定では、1日に受信するアラート量は 3 となります。

Alert Threshold Alert Threshold

プリフライトチェックについて

アラート条件を設定すると、UIは現在の設定に基づいて、右上に設定された時間枠(ここでは過去1日)の中で、どのくらいのアラートが発生するかを予測します。

すぐに、プラットフォームは現在の設定でシグナルの分析を開始し、「プリフライトチェック」と呼ばれる作業を行います。これにより、プラットフォーム内の過去のデータを使用してアラート条件をテストし、設定が妥当であり、誤って大量のアラートを発生させないようにすることができます。Splunk Observability Cloud を使用してのみ利用できるシンプルかつ非常に強力な方法で、アラートの設定から推測作業を取り除くことができます。

ディテクターのプレビューについての詳細は、こちらのリンクをご覧ください。 Preview detector alerts

Proceed to Alert Message をクリックし、次に進みます。

5. アラートメッセージ

Alert messageSeverityMajor を選択します。

Alert Message Alert Message

Proceed to Alert Recipients をクリックします。

Add Recipient(受信者の追加)をクリックし、最初の選択肢として表示されているメールアドレスをクリックします。

Add Recipient Add Recipient

通知サービス

これは、そのメールアドレスを入力したときと同じです。または、E-mail… をクリックして別のメールアドレスを入力することもできます。

これは、予め用意されている多くの Notification Services の一例です。全てを確認するには、トップメニューの Integrations タブに移動し、Notification Services を参照してください。

6. アラートの有効化

Proceed to Alert Activation をクリックします。

Activivate…Activate Alert Rule をクリックします。

Activate Alert Activate Alert

アラートをより早く取得したい場合は、Alert Settings をクリックして、値を 290 から 280 に下げてみてください。

Time-1h に変更すると、過去1時間のメトリクスに基づいて、選択した閾値でどれだけのアラートを取得できるかを確認できます。

ナビバーにある alerts and detectors button alerts and detectors button ボタンをクリックして、その後 Detectors をクリックすると、ディテクターの一覧が表示されます。あなたのイニシャルでフィルタして、作成したディテクターを確認しましょう。表示されない場合は、ブラウザをリロードしてみてください。

Detector List Detector List

おめでとうございます! 最初のディテクターが作成され、有効化されました。

Last Modified 2023/02/27

4 ディテクターのサブセクション

ミューティングルールを利用する

  • ミューティングルールを設定する
  • 通知を再開する

1. ミューティングルールの設定

特定の通知をミュートする必要がある場合があります。例えば、サーバーやサーバー群のメンテナンスのためにダウンタイムを設定したい場合や、新しいコードや設定をテストしている場合などがあります。このような場合には、Splunk Observability Cloud でミューティングルールを使用できます。それでは作成してみましょう。

ナビバーにある alerts and detectors alerts and detectors ボタンをクリックし、Detectors を選択します。現在設定されているディテクターの一覧が表示されます。フィルタを使ってディテクターを探すこともできます。

detectors list detectors list

Creating a Detector でディテクターを作成した場合は、右端の3つの点 ... をクリックすると、そのディテクターが表示されます。

ドロップダウンから Create Muting Rule… をクリックします。

Create Muting Rule Create Muting Rule

Muting Rule ウィンドウで、 Mute Indefinitely をチェックし、理由を入力します。

Important

この操作をすると、ここに戻ってきてこのボックスのチェックを外すか、このディテクターの通知を再開するまで、通知が永久的にミュートされます。

Mute Indefinitely Mute Indefinitely

Next をクリックして、新しいモーダルウィンドウでミュートルールの設定を確認します。

Confirm Rule Confirm Rule

Mute Indefinitely をクリックして、設定を確定させます。

List muted rule List muted rule

これで、通知を再開するまで、ディテクターからのEメール通知は受け取ることがなくなりました。では、再開する方法を見てみましょう。


2. 通知を再開する

Muting Rules をクリックして、Detector の見出しの下に、通知をミュートしたディテクターの名前が表示されます。

右端にあるドット ... を開いて、Resume Notifications をクリックします。

Resume Resume

Resume をクリックして、このディテクターの通知を確認し、再開します。

Resume Resume

おめでとうございます! これでアラート通知が再開されました。

Last Modified 2023/04/27

Monitoring as Code

10分
  • Terraform1 を使用して Observability Cloud のダッシュボードとディテクターを管理します。
  • Terraform のSplunk Provider2 を初期化します
  • Terraformを実行して、Splunk Terraform Provider を使用してコードからディテクターとダッシュボードを作成します。
  • Terraformでディテクターやダッシュボードを削除する方法を確認します。

1. 初期設定

Monitoring as Codeは、infrastructure as Codeと同じアプローチを採用しています。アプリケーション、サーバー、その他のインフラコンポーネントと同じようにモニタリングを管理できます。

Monitoring as Codeでは、可視化したり、何を監視するか定義したり、いつアラートを出すかなどを管理します。つまり、監視設定、プロセス、ルールをバージョン管理、共有、再利用することができます。

Splunk Terraform Providerの完全なドキュメントはこちらにあります。

AWS/EC2 インスタンスにログインして、o11y-cloud-jumpstart ディレクトリに移動します

cd observability-content-contrib/integration-examples/terraform-jumpstart

必要な環境変数は、Helmによるインストール ですでに設定されているはずです。そうでない場合は、以下の Terraform のステップで使用するために、以下の環境変数を作成してください。

export ACCESS_TOKEN="<replace_with_O11y-Workshop-ACCESS_TOKEN>"
export REALM="<replace_with_REALM>"

Terraform を初期化し、Splunk Terraform Provider を最新版にアップグレードします。

Note: SignalFx Terraform Provider のアップグレード

Splunk Terraform Provider の新バージョンがリリースされるたびに、以下のコマンドを実行する必要があります。リリース情報は GitHub で確認できます。

terraform init -upgrade
    Upgrading modules...
    - aws in modules/aws
    - azure in modules/azure
    - docker in modules/docker
    - gcp in modules/gcp
    - host in modules/host
    - kafka in modules/kafka
    - kubernetes in modules/kubernetes
    - parent_child_dashboard in modules/dashboards/parent
    - pivotal in modules/pivotal
    - rum_and_synthetics_dashboard in modules/dashboards/rum_and_synthetics
    - usage_dashboard in modules/dashboards/usage

    Initializing the backend...

    Initializing provider plugins...
    - Finding latest version of splunk-terraform/signalfx...
    - Installing splunk-terraform/signalfx v6.20.0...
    - Installed splunk-terraform/signalfx v6.20.0 (self-signed, key ID CE97B6074989F138)

    Partner and community providers are signed by their developers.
    If you'd like to know more about provider signing, you can read about it here:
    https://www.terraform.io/docs/cli/plugins/signing.html

    Terraform has created a lock file .terraform.lock.hcl to record the provider
    selections it made above. Include this file in your version control repository
    so that Terraform can guarantee to make the same selections by default when
    you run "terraform init" in the future.

    Terraform has been successfully initialized!

    You may now begin working with Terraform. Try running "terraform plan" to see
    any changes that are required for your infrastructure. All Terraform commands
    should now work.

    If you ever set or change modules or backend configuration for Terraform,
    rerun this command to reinitialize your working directory. If you forget, other
    commands will detect it and remind you to do so if necessary.

2. プランの作成

terraform plan コマンドで、実行計画を作成します。デフォルトでは、プランの作成は以下のように構成されています。

  • 既に存在するリモートオブジェクトの現在の状態を読み込み、Terraform の状態が最新であることを確認します
  • 現在の設定を以前の状態と比較し、相違点を抽出します
  • 適用された場合にリモートオブジェクトと設定とを一致させるための、一連の変更アクションを提案します

plan コマンドだけでは、提案された変更を実際に実行はされなません。変更を適用する前に、以下のコマンドを実行して、提案された変更が期待したものと一致するかどうかを確認しましょう。

terraform plan -var="access_token=$ACCESS_TOKEN" -var="realm=$REALM" -var="o11y_prefix=[$(hostname)]"
Plan: 146 to add, 0 to change, 0 to destroy.

プランが正常に実行されれば、そのまま apply することができます。


3. プランの適用

terraform apply コマンドは、上記の Terraform プランで提案されたアクションを実行します。

この場合、新しい実行プランが自動的に作成され(terraform planを実行したときと同様です)、指示されたアクションを実行する前にAccess Token、Realm(プレフィックスのデフォルトはSplunk)の提供とプランの承認を求められます。

このワークショップでは、プレフィックスがユニークである必要があります。以下の terraform apply を実行してください。

terraform apply -var="access_token=$ACCESS_TOKEN" -var="realm=$REALM" -var="o11y_prefix=[$(hostname)]"
Apply complete! Resources: 146 added, 0 changed, 0 destroyed.

適用が完了したら、 Alerts → Detectors でディテクターが作成されたことを確認してください。ディテクターのプレフィックスには、インスタンスのホスト名が入ります。プレフィックスの値を確認するには以下を実行してください。

echo $(hostname)

新しいディテクターのリストが表示され、上から出力されたプレフィックスを検索することができます。

Detectors Detectors

4. 苦労して作ったもの全てを壊す

terraform destroy コマンドは、Terraform の設定で管理されているすべてのリモートオブジェクトを破壊する便利な方法です。

通常、本番環境では長期保存可能なオブジェクトを破棄することはありませんが、Terraformでは開発目的で一時的なインフラを管理するために使用されることがあり、その場合は作業が終わった後に terraform destroy を実行して、一時的なオブジェクトをすべてクリーンアップすることができます。

それでは、ここまでで適用したダッシュボードとディテクターを全て破壊しましょう!

terraform destroy -var="access_token=$ACCESS_TOKEN" -var="realm=$REALM"
Destroy complete! Resources: 146 destroyed.

Alerts → Detectors に移動して、すべてのディテクターが削除されたことを確認してください。

Destroyed Destroyed


  1. Terraform は、インフラを安全かつ効率的に構築、変更、バージョン管理するためのツールです。Terraform は、既存の一般的なサービスプロバイダーだけでなく、様々なカスタムソリューションも管理できます。

    Terraform の設定ファイルには、単一のアプリケーションまたはデータセンター全体を実行するために必要なコンポーネントをに記述します。Terraform はそれを受けて、望ましい状態に到達するために何をするかを記述した実行プランを生成し、記述されたインフラを構築するために実行します。設定が変更されても、Terraform は何が変更されたかを判断し、差分の実行プランを作成して適用することができます。

    Terraform が管理できるインフラには、計算機インスタンス、ストレージ、ネットワークなどのローレベルのコンポーネントや、DNSエントリ、SaaS機能などのハイレベルのコンポーネントが含まれます。 ↩︎

  2. プロバイダーは、APIのインタラクションを理解し、リソースを公開する責務があります。一般的にプロバイダーは、IaaS(Alibaba Cloud、AWS、GCP、Microsoft Azure、OpenStackなど)、PaaS(Herokuなど)、またはSaaSサービス(Splunk、Terraform Cloud、DNSimple、Cloudflareなど)があります。 ↩︎

Last Modified 2023/06/13

管理機能

10分
  • 組織におけるObservability Cloudの利用状況を把握する
  • Subscription Usage(サブスクリプション使用量)インターフェースを使って、使用量を追跡する
  • チームを作成する
  • チームへの通知ルールを管理する
  • 使用量をコントロールする

1. 利用状況を把握する

組織内のObservability Cloudのエンゲージメントを完全に把握するには、左下 » を開き、Settings → Organization Overview を選択すると、Observability Cloud の組織がどのように使用されているかを示す以下のダッシュボードが表示されます。

Organization overview Organization overview

左側のメニューには、メンバーのリストが表示され、右側には、ユーザー数、チーム数、チャート数、ダッシュボード数、ダッシュボードグループの作成数、様々な成長傾向を示すチャートが表示されます。

現在お使いのワークショップ組織では、ワークショップごとにデータが消去されるため、作業できるデータが少ないかもしれません。

このワークショップインスタンスの Organization Overview にある様々なチャートをじっくりとご覧ください。

2. Subscription Usage

契約に対する使用量を確認したい場合は、 Subscription Usage を選択します。

Left pane Left pane

この画面では、使用量を計算して取り込むため、読み込みに数秒かかることがあります。

3. 使用量を理解する

下図のような画面が表示され、現在の使用量、平均使用量、およびホスト、コンテナ、カスタムメトリクス、高解像度メトリクスの各カテゴリごとの権利の概要が表示されます。

これらのカテゴリの詳細については、Monitor Splunk Infrastructure Monitoring subscription usage を参照してください。

Billing and Usage Billing and Usage


4. 使用状況を詳しく調べる

一番上のチャートには、カテゴリーごとの現在のサブスクリプションレベルが表示されます(下のスクリーンショットでは、上部の赤い矢印で表示されています)。

また、4つのカテゴリーの現在の使用状況も表示されます(チャート下部の赤い線で示されています)。

この例では、「ホスト」が25個、「コンテナ」が0個、「カスタムメトリクス」が100個、「高解像度メトリクス」が0個であることがわかります。

Billing and Usage-top Billing and Usage-top

下のグラフでは、現在の期間のカテゴリごとの使用量が表示されています(グラフの右上のドロップダウンボックスに表示されています)。

Average Usage と書かれた青い線は、Observability Cloudが現在のサブスクリプション期間の平均使用量を計算するために使用するものを示しています。

Billing and Usage-Bottom Billing and Usage-Bottom

Info

スクリーンショットからわかるように、Observability Cloudはコスト計算には最大値や95パーセンタイル値ではなく、実際の平均時間使用量を使用しています。これにより、超過料金のリスクなしに、パフォーマンステストやBlue/Greenスタイルのデプロイメントなどを行うことができます。

オプションを確認するには、左の Usage Metric ドロップダウンから異なるオプションを選択して表示するメトリックを変更するか、右のドロップダウンで Billing Period を変更します。

また、右側のドロップダウンでサブスクリプション期間を変更することもできます。

最後に、右側のペインには、お客様のサブスクリプションに関する情報が表示されます。

Billing and Usage-Pane Billing and Usage-Pane

Last Modified 2023/02/15

6 管理機能のサブセクション

チーム

  • チームの管理
  • チームの作成とメンバーの追加

1. チームの管理

Observability Cloudを使用する際に、ユーザーに関連するダッシュボードやアラートが表示されるようにするために、ほとんどの組織ではObservability Cloudのチーム機能を使用して、メンバーを1つまたは複数のチームに割り当てます。

これは、仕事に関連した役割と一致するのが理想的で、たとえば、DevOpsグループやプロダクトマネジメントグループのメンバーは、Observability Cloudの対応するチームに割り当てられます。

ユーザーがObservability Cloudにログインすると、どのチームダッシュボードをホームページにするかを選択することができ、通常は自分の主な役割に応じたページを選択します。

以下の例では、ユーザーは開発、運用、プロダクトマネジメントの各チームのメンバーであり、現在は運用チームのダッシュボードを表示しています。

このダッシュボードには、NGINX、Infra、K8s用の特定のダッシュボード・グループが割り当てられていますが、どのダッシュボード・グループもチーム・ダッシュボードにリンクすることができます。

左上のメニューを使って割り当てられたチーム間を素早く移動したり、右側の ALL TEAMS ドロップダウンを使って特定のチームのダッシュボードを選択したり、隣のリンクを使って ALL Dashboards に素早くアクセスしたりすることができます。

Teams Teams

アラートを特定のチームにリンクすることで、チームは関心のあるアラートだけをモニターすることができます。上記の例では、現在1つのアクティブなクリティカルアラートがあります。

チームダッシュボードの説明文はカスタマイズ可能で、チーム固有のリソースへのリンクを含むことができます(Markdownを使用します)。

2. 新しいチームの作成

Splunk のチーム UI を使用するには、左下の » を開き、 Settings → Teams を選択します。

Team を選択すると、現在のチームのリストが表示されます。

新しいチームを追加するには、Create New Team ボタンをクリックします。これにより、Create New Team ダイアログが表示されます。

Add Team Add Team

独自のチームを作ってみましょう。チーム名を [あなたのイニシャル]-Team のように入力し、あなた自身のユーザー選んで、Add リンクからチームに追加してみましょう。上手くいくと、次のような表示になるはずです。

Add Team complete Add Team complete

選択したユーザーを削除するには、Remove または x を押します。

自分のイニシャルでグループを作成し、自分がメンバーとして追加されていることを確認して、Done をクリックします。

これでチームリストに戻り、自分のチームと他の人が作成したチームが表示されます。

Note

自分がメンバーになっているチームには、グレーの Member アイコンが前に表示されています。

自分のチームにメンバーが割り当てられていない場合は、メンバー数の代わりに青い Add Members のリンクが表示されます。このリンクをクリックすると、Edit Team ダイアログが表示され、自分を追加することができます。

自分のチームの行末にある3つのドット を押しても、Edit Team と同じダイアログが表示されます。

メニューでは、チームの編集、参加、離脱、削除を行うことができます(離脱と参加は、あなたが現在メンバーであるかどうかによって異なります)。

3. 通知ルールの追加

チームごとに特定の通知ルールを設定することができます。Notification Policy タブをクリックすると、通知編集メニューが表示されます。

Base notification menu Base notification menu

デフォルトでは、システムはチームの一般的な通知ルールを設定する機能を提供します。

Note

Email all team members オプションは、アラートの種類に関わらず、このチームのすべてのメンバーにアラート情報のメールが送信されることを意味します。

3.1 受信者の追加

Add Recipient をクリックすると、他の受信者を追加することができます。これらの受信者は Observability Cloud のユーザーである必要はありません。

Configure separate notification tiers for different severity alerts をクリックすると、各アラートレベルを個別に設定できます。

Multiple Notifications Multiple Notifications

上の画像のように、異なるアラートレベルに対して異なるアラートルールを設定することができます。

Critical と Major は Splunk On-Call インシデント管理ソリューションを使用しています。Minor のアラートはチームの Slack チャンネルに送信し、Warning と Info はメールで送信する、という管理もできるようになります。

3.2 通知機能の統合

Observability Cloud では、アラート通知をメールで送信するだけでなく、以下のようなサービスにアラート通知を送信するように設定することができます。

Notifications options Notifications options

チームの事情に合わせて、通知ルールを作成してください。

Last Modified 2023/04/27

使用量を管理する

  • 個別のアクセストークンを作成し、制限を設けることで利用を制限する方法を紹介します

1. アクセストークン

ホスト、コンテナ、カスタムメトリクス、高解像度メトリクスの使用量をコントロールしたい場合は、複数のアクセストークンを作成し、組織内の異なる部分に割り当てることができます。

左下の » を開いて、General Settings 配下の Settings → Access Tokens を選択します。

Access Tokens インターフェースでは、生成されたアクセストークンのリストで概要が表示されます。すべての組織では、最初のセットアップ時に Default のトークンが生成され、その他のトークンを追加・削除できるようになっています。

各トークンは一意であり、消費できるホスト、コンテナ、カスタムメトリクス、高解像度メトリクスの量に制限を設けることができます。

Usage Status 欄は、トークンが割り当てられた制限値を上回っているか下回っているかを素早く表示します。

New token New token

2. 新しいトークンの作成

New Token ボタンをクリックして、新しいトークンを作成しましょう。Name Your Access Token ダイアログが表示されます。

ここでは、Ingest TokenAPI Token の両方のチェックボックスにチェックを入れてください。

Name Your token Name Your token

OK を押すと、Access Token のUIに戻ります。ここでは、既存のトークンの中に、あなたの新しいトークンが表示されているはずです。

full tokenlist full tokenlist

名前を間違えたり、トークンを無効/有効にしたり、トークンの制限を設定したい場合は、トークンの制限の後ろにある省略記号()のメニューボタンをクリックして、トークンの管理メニューを開きます。

Show Menu Show Menu

タイプミスがあった場合は、Rename Token オプションを使用して、トークンの名前を修正することができます。

3. トークンの無効化

トークンがメトリクスの送信に使用できないようにする必要がある場合は、トークンを無効にすることができます。

Disable ボタンを押すことで、トークンを無効化できます。これにより、トークンがSplunk Observability Cloudへのデータ送信に使用できなくなります。

以下のスクリーンショットのように、トークンの行がグレーになり、無効化されたことを示しています。

Token disabled Token disabled

省略記号()のメニューボタンをクリックして、トークンの無効化と有効化を行ってください。

4. トークンの使用制限の管理

メニューの Manage Token Limit をクリックして、使用量を制限してみましょう。

トークン制限管理ダイアログが表示されます。

Set Limits on token Set Limits on token

このダイアログでは、カテゴリごとに制限を設定することができます。

先に進み、各使用指標に対して以下のように制限を指定してください。

リミット
ホストの制限5
コンテナ制限15
カスタムメトリクスの制限20
高解像度メトリックの制限0

また、上の表に示すように、ダイアログボックスに正しい数字が表示されていることを再確認してください。

トークンリミットは、5分間の使用量がリミットの90%を超えたときに、1人または複数の受信者に通知するアラートのトリガーとして使用されます。

受信者を指定するには、Add Recipient をクリックして、使用する受信者または通知方法を選択します(受信者の指定は任意ですが、強くお勧めします)。

トークンアラートの重要度は常に「Critical」です。

Update をクリックすると、アクセストークンの制限とアラートの設定が保存されます。

Note: トークンの上限を超えると、何が起こるのか

トークンが使用カテゴリの上限に達したとき、または上限を超えたとき、その使用カテゴリの新しいメトリクスはObservability Cloudに保存されず、処理されません。これにより、チームが無制限にデータを送信することによる予期せぬコストが発生しないようになります。

Note: 高度なアラート通知

90%に達する前にアラートを取得したい場合は、必要な値を使用して追加のディテクターを作成できます。これらのディテクターは、特定のアクセストークンを消費しているチームをターゲットにすることができ、管理者が関与する必要がある前に行動を起こすことができます。

これらの新しいアクセストークンを様々なチームに配布し、Observability Cloudに送信できる情報やデータの量をコントロールできるようになります。

これにより、Observability Cloudの使用量を調整することができ、過剰な使用を防ぐことができます。

おめでとうございます! これで、管理機能のモジュールは終わりです!

Last Modified 2023/04/27

Splunk APM

Splunk APM は、クラウドネイティブなマイクロサービスベースのアプリケーション向けの NoSample で 完全忠実なアプリケーションパフォーマンスモニタリングおよびトラブルシューティングソリューションです。

サンプリングされた部分的な情報ではなく、すべてのトレースを収集することで、異常が検出されないことはありません。ユーザーがエラーを経験しても、通常より長いレイテンシーを経験しても、数秒以内にそれを知り、対処することができます。ときに、悪い動作がエラーとして扱われないこともあります。開発者が新しいアプリケーションを作成する際には、そのカナリアリリースが期待通りの結果をもたらすかどうかを知る必要があります。すべてのトレースデータを収集して、初めて、クラウドネイティブアプリケーションが想定通り動作していることを確信できるようになります。

インフラとアプリケーションのパフォーマンスは相互に依存しています。全体像を把握するために、Splunk APM はクラウドのインフラとその上で動作するマイクロサービスをシームレスに相関付けます。メモリリーク、ノイズの多い隣のコンテナ、その他のインフラ関連の問題が原因でアプリケーションが動作した場合、Splunk がすぐに知らせてくれます。さらに、Splunk のログやイベントにインコンテキストでアクセスすることで、より詳細なトラブルシューティングや根本原因の分析が可能になります。

Architecture Overview Architecture Overview

1. Online Boutiqueのデプロイ

Online BoutiqueアプリケーションをKubernetes(K3s)にデプロイし、Locustを使って人工的なトラフィックを発生させます。

2. トレースとスパン

Splunk APMの概要と使用方法

Last Modified 2024/11/20

Splunk APMのサブセクション

1. Online Boutiqueのデプロイ

15分
  • Online BoutiqueアプリケーションをKubernetes(K3s)にデプロイします
  • アプリケーションが動作していることを確認します
  • Locustを使って人工的なトラフィックを生成します
  • UI で APM のメトリクスを見ましょう

1. EC2サーバーを確認

これからの操作は、IMワークショップを実行した後で、まだEC2インスタンスにアクセスできる状態であることを想定しています。 もしアクセスできる場合は、 2. Online Boutiqueをデプロイする に進みます。 新しいインスタンスを受け取った場合は、 データを取り込む の最初の2つのセクションを実行して、システムをAPMワークショップのために準備し、次のセクションを続行してください。

2. Online Boutiqueをデプロイする

Online BoutiqueアプリケーションをK3sにデプロイするには、以下のデプロイメントを適用します。

cd ~/workshop/apm
kubectl apply -f deployment.yaml
APM Only Deployment
deployment.apps/recommendationservice created
service/recommendationservice created
deployment.apps/productcatalogservice created
service/productcatalogservice created
deployment.apps/cartservice created
service/cartservice created
deployment.apps/adservice created
service/adservice created
deployment.apps/paymentservice created
service/paymentservice created
deployment.apps/loadgenerator created
service/loadgenerator created
deployment.apps/shippingservice created
service/shippingservice created
deployment.apps/currencyservice created
service/currencyservice created
deployment.apps/redis-cart created
service/redis-cart created
deployment.apps/checkoutservice created
service/checkoutservice created
deployment.apps/frontend created
service/frontend created
service/frontend-external created
deployment.apps/emailservice created
service/emailservice created
deployment.apps/rum-loadgen-deployment created
変数未セットに関するメッセージが表示された場合

kubectl delete -f deployment.yaml コマンドを実行しAPM環境のデプロイ削除します。 次にガイド、メッセージに表示されていた変数をexportし上記のデプロイスクリプトを再実行します。

Online Boutique アプリケーションが起動していることを確認するには:

kubectl get pods
NAME                                                          READY   STATUS    RESTARTS   AGE
splunk-otel-collector-k8s-cluster-receiver-56585564cc-xclzj   1/1     Running   0          84s
splunk-otel-collector-agent-hkshj                             1/1     Running   0          84s
svclb-frontend-external-c74n6                                 1/1     Running   0          53s
currencyservice-747b74467f-xxrl9                              1/1     Running   0          52s
redis-cart-74594bd569-2jb6c                                   1/1     Running   0          54s
adservice-6fb948b8c6-2xlrc                                    0/1     Running   0          53s
recommendationservice-b5df8776c-sbt4h                         1/1     Running   0          53s
shippingservice-6d6f7b8d87-5lg9g                              1/1     Running   0          53s
svclb-loadgenerator-jxwct                                     1/1     Running   0          53s
emailservice-9dd74d87c-wjdqr                                  1/1     Running   0          53s
checkoutservice-8bcd56b46-bfj7d                               1/1     Running   0          54s
productcatalogservice-796cdcc5f5-vhspz                        1/1     Running   0          53s
paymentservice-6c875bf647-dklzb                               1/1     Running   0          53s
frontend-b8f747b87-4tkxn                                      1/1     Running   0          53s
cartservice-59d5979db7-bqf64                                  1/1     Running   1          53s
loadgenerator-57c8b84966-7nr4f                                1/1     Running   3          53s
Info

通常、ポッドがRunning状態に移行するのに1分30秒程度かかります。


3. UIで検証する

Splunk UIでInfrastructure infrastructure button infrastructure button をクリックします。Infrastructure Overviewダッシュボードに遷移しますので、 Kubernetes をクリックします。

Cluster のドロップダウンを使用してクラスタを選択すると、新しいポッドが開始され、コンテナがデプロイされていることが確認できます。

Splunk UI で Cluster をクリックすると、次のような画面が表示されているはずです。

back to Cluster back to Cluster

もう一度 WORKLOADS タブを選択すると、いくつかのデプロイメントとレプリカセットがあることがわかるはずです。

HOTROD loaded HOTROD loaded


4. Online Boutique を閲覧する

Online Boutique は、EC2インスタンスのIPアドレスの81番ポートで閲覧できます。このIPアドレスは、ワークショップの冒頭でインスタンスにSSH接続したときに使用したものと同じIPアドレスです。

ウェブブラウザを開き、 http://<EC2-IP>:81/ にアクセスすると、Online Boutique が起動しているのが確認できます。

Online Boutique Online Boutique

Last Modified 2023/10/26

1. Online Boutiqueのデプロイのサブセクション

1.1 Locustでトラフィックを発生させる

5分

1. トラフィックを発生させる

Online Boutique のデプロイメントには、Locust が動作するコンテナが含まれており、これを使用してウェブサイトに対する負荷トラフィックを生成し、メトリクス、トレース、スパンを生成することができます。

Locust は、EC2インスタンスのIPアドレスの82番ポートで利用できます。ウェブブラウザで新しいタブを開き、 http://<EC2-IP>:82/ にアクセスすると、Locust が動作しているのが確認できます。

Locust Locust

Spawn rate を 2 に設定し、Start Swarming をクリックすると、アプリケーションに緩やかな負荷がかかり続けます。

Spawn Rate Spawn Rate

Statistics Statistics


それでは、 Dashboards → All Dashboards → APM Services → Service を開きましょう。

そのためには、アプリケーションの Environment 名を知る必要があります。このワークショップでは、<hostname>-workshop のような Environment 名で定義されています。

ホスト名を調べるには、AWS/EC2インスタンス上で以下のコマンドを実行します:

echo $(hostname)-workshop
bdzx-workshop

前のステップで見つけた Environment を選択し、「frontend」サービスを選択し、時間を「Past 15 minutes」に設定します。

APM Dashboard APM Dashboard

この自動生成されたダッシュボードでは、RED (Rate, Error & Duration) メトリクスを使用して、サービスの状態を監視することができます。このダッシュボードでは、パフォーマンスに関連したさまざまなチャートのほか、基盤となるホストやKubernetesポッド(該当する場合)の相関情報も提供されます。

ダッシュボードの様々なチャートを見てみましょう。


2. Splunk APM のメトリクスを確認する

画面左のメニューからAPMをクリックするとAPM Overviewダッシュボードが表示されます。

select APM select APM

右側の Explore を選択し、先ほど見つけた Environment を選択し、時間を15分に設定します。これにより、自動的に生成されたOnline BoutiqueアプリケーションのDependency/Service Mapが表示されます。

以下のスクリーンショットのように表示されます:

Online Boutique in APM Online Boutique in APM

ページの下部にある凡例では、依存関係/サービスマップでの表記について説明しています。

APM Legend APM Legend

  • サービスリクエスト、エラーレート、ルートエラーレート。
  • リクエストレート、レイテンシー、エラーレート

また、このビューでは、全体的なエラー率とレイテンシー率のタイムチャートを見ることができます。

3. OpenTelemetry ダッシュボード

Open Telemetery Collector がデプロイされると、プラットフォームは自動的に OpenTelemetry Collector のメトリクスを表示するダッシュボードを作成します。

左上のナブメニューから、 Dashboards → OpenTelemetry Collector を選択し、メトリクスとスパンが送信されていることを確認しましょう。

OpenTelemetry Collector dashboard OpenTelemetry Collector dashboard

4. OpenTelemetry zpages

送信されたトレースをデバッグするには、zpages 拡張機能を使用できます。zpages は OpenTelemetry Collector の一種で、トラブルシューティングや統計用のライブデータを提供します。これらは、EC2インスタンスのIPアドレスのポート 55679 で利用できます。Webブラウザで新しいタブを開き、 http://{==EC2-IP==}:55679/debug/tracez と入力すると、zpages の出力を見ることができます。

zpages zpages

また、シェルプロンプトから、テキストベースのブラウザを実行することもできます。

lynx http://localhost:55679/debug/tracez
Last Modified 2023/10/12

2. トレースとスパン

15分
  • APM の概要 - RED メトリクス
  • サービスマップを利用する
  • タグスポットライトの紹介
  • トレースの例
  • インフラとのリンク

トレースとスパンについて

トレースは、同じトレースIDを共有するスパンの集合体であり、アプリケーションとその構成サービスが処理する固有のトランザクションを表します。

Traces and Spans Traces and Spans

各スパンには、そのスパンでキャプチャされた操作を表す名前と、その操作がどのサービス内で行われたかを表すサービス名があります。

さらにスパンは、その親として別のスパンを参照することができ、そのトランザクションを処理するために実行されたトレースでキャプチャされた処理の関係を定義します。

各スパンには、キャプチャされたメソッド、オペレーション、コードブロックに関する以下のような多くの情報が含まれています。例えば:

  • 処理名
  • 処理の開始時間(マイクロ秒単位の精度)
  • 処理の実行時間(マイクロ秒単位の精度)
  • 処理が行われたサービスの論理名
  • 処理が行われたサービスインスタンスのIPアドレス
Last Modified 2023/02/15

2. トレースとスパンのサブセクション

2.1 サービスマップ

サービスマップ

サービスマップの paymentservice をクリックし、paymentservice の下にあるbreakdownのドロップダウンフィルタから version を選択します。これにより、カスタムスパンタグの version でサービスマップがフィルタリングされます。

これで、サービスマップが以下のスクリーンショットのように更新され、paymentservice の異なるバージョンが表示されていることがわかります。

Payment Service Payment Service

Last Modified 2023/02/13

2.2 Tag Spotlight

タグスポットライト

画面の右側にある Tag Spotlight をスクロールダウンし、ドロップダウンから Top Across All Indexed Tags を選択します。選択したら、下のスクリーンショットにあるように をクリックします。

Tag Spotlight Tag Spotlight

タグスポットライトのページが表示されます。このページでは、アプリケーションの上位のタグと、それに対応するエラー率や秒間リクエスト数を確認できます。

version スパンタグでは、バージョン 350.10 のエラー率が100%であることがわかります。また、tenant.level スパンタグでは、3つのテナント(Gold、Silver、Bronze)すべてにエラーがあることがわかります。

Tag Spotlight Dashboard Tag Spotlight Dashboard

タグスポットライトのページはインタラクティブに、目的のタグをクリックするだけでフィルタとしてタグを追加することができます。tenant.level の下の gold をクリックして、フィルターとして追加します。これを行うと、ページには tenant.levelgold のデータのみが表示されます。

Gold Tenant Gold Tenant

タグスポットライトは、データを分析して傾向を見極めるのに非常に便利です。Gold Tenantでは、リクエストの総数のうち55件がエラーであることがわかります。(この数字はワークショップの実施時刻により異なります)

これをバージョンタグと関連付けると、バージョン 350.10 が55件、バージョン 350.9 が17件のリクエストに対応していることがわかります。つまり、バージョン 350.10 を経由したリクエストは、すべてエラー状態になったということになります。

paymentservice のバージョン 350.10 からのすべてのリクエストがエラーになるというこの理論をさらに検証するために、タグセレクタを使用して、フィルタを別のテナントに変更することができます。フィルターを gold テナントから silver テナントに変更します。

Silver Tag Filter Silver Tag Filter

ここで、silver テナントのエラーのあるリクエスト数を見て、バージョン番号と相関させることで、同様の分析を行うことができます。silver テナントのエラー数は、バージョン 350.10 のリクエスト数と一致していることに注目してください。

Silver Tenant Silver Tenant

タグスポットライトでは、秒間リクエスト数やエラー率だけでなく、サービスごとのレイテンシーも見ることができます。これを行うには、レイテンシーボタンを選択し、silver テナントタグを削除することで、すべての paymentservice のレイテンシーを確認することができます。

Latency Latency

右端の Clear All の下にある X ボタンを押して、サービスマップに戻りましょう。

Last Modified 2023/02/13

2.3 サンプルトレース

サンプルトレース

右上にある「Services by Error Rate」グラフのピンク色の線上をクリックします。選択すると、サンプルトレースのリストが表示されます。Initiating Operation offrontend: POST /cart/checkout であるサンプルトレースの1つをクリックしてください。

Example Trace Example Trace

スパンとともに、選択したトレースの全体が表示されます。エラーが発生したスパンは、その横に赤い!マークが表示されます。グレーのボックスにx6などの数字が表示されている場合は、それをクリックするとpaymentservice スパンを展開することができます。

Example Trace Example Trace

赤い!マークが表示されたpaymentservice スパンの一つをクリックすると展開され、関連するメタデータやエラーの詳細が表示されます。このエラーが401エラーによるものであることがわかります。また、「テナント」や「バージョン」などの有用な情報も表示されています。

Traces and Spans Traces and Spans

エラーの原因が 無効なリクエスト であることがわかりましたが、正確なリクエストが何であるかはわかりません。ページの下部に、ログへのコンテキストリンクが表示されます。このリンクをクリックすると、このスパンに関連付けられているログが表示されます。

Logs Link Logs Link

下の画像と同様の Log Observer ダッシュボードが表示されます。

Log Observer Log Observer

フィルタを使用して、エラーログのみを表示できます。右上にあるERRORをクリックしてから、Add to filterをクリックします。

Error Filter Error Filter

severityERRORであるログエントリに絞り込まれます。

Filtered Results Filtered Results

いずれかのエントリを選択して詳細を表示します。これで、開発者が誤って本番環境にプッシュした 無効なAPIトークン の使用によってエラーがどのように発生したかを確認できます。

Error Details Error Details

おめでとうございます。これで、このAPMワークショップは完了です。

Last Modified 2023/02/15

Splunk RUM

Splunk RUM は、業界唯一のエンド・ツー・エンドで完全忠実なリアルユーザーモニタリングソリューションです。パフォーマンスを最適化し、トラブルシューティングを迅速に行い、エンドユーザーエクスペリエンスを完全に可視化するために構築されています。

Splunk RUM は、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える Web およびモバイルアプリケーションのパフォーマンス問題を特定することができます。Core Web Vitalによるページパフォーマンスのベンチマークと計測をサポートします。W3C タイミング、長時間実行されるタスクの特定、ページロードに影響を与える可能性のあるあらゆるものが含まれますが、これらに限定されるものではありません。

Splunk のエンドツーエンドモニタリング機能を使用すると、アプリケーションを構成する、サービス自身を始めとしてデータベースコール数などのインフラメトリクスやその他関与するすべてに対して、サービス間の遅延を表示することができます。

私たちの完全忠実なエンドツーエンドモニタリングソリューションは、お客様のSpanデータを100%取得します。サンプリングは行わず、フレームワークにとらわれず、Open Telemetryに標準化されています。

フロントエンドとバックエンドのアプリケーションのパフォーマンスは相互に依存していることがよくあります。バックエンドサービスとユーザーエクスペリエンスとの関連性を十分に理解し、可視化できることがますます重要になっています。 全体像を把握するために、Splunk RUM は当社のフロントエンドとバックエンドのマイクロサービス間のシームレスな相関関係を提供します。マイクロサービスやインフラストラクチャに関連する問題によって、ユーザーが Web ベースのアプリケーションで最適とは言えない状態を経験している場合、Splunk はこの問題を検出して警告することができます。

また、Splunk は、より深いトラブルシューティングと根本原因の分析を可能にするために、インコンテキストログとイベントを表示することができます。

Architecture Overview Architecture Overview

Last Modified 2023/02/15

Splunk RUMのサブセクション

1. 概要

RUM ワークショップの概要

このSplunk Real User Monitoring (RUM) ワークショップの目的は以下の通りです。

  • 素敵な商品を買えるOnline Boutiqueサイトでトラフィックを発生させ、
    RUM ユーザーセッション1を作成し、Splunk Observability Suiteで確認します

  • Application Summary Dashboard (モバイル、Web両方) で
    アプリケーション全体のパフォーマンスの概要を確認します

  • RUM メトリクスで、特定のWebサイトやモバイルアプリのパフォーマンスを検証します

  • Webサイトやバックエンドサービスの問題を調査します

  • (オプション) あなたのWebサイトへの RUM の追加方法を学びます

この目的のため、Online Boutiqueで様々な商品を注文することになります。Online Boutiqueで買い物をするとき、あなたはユーザーセッション1と呼ばれるものを作成します。

この Web サイトでいくつかの問題に遭遇することがなりますが、Splunk RUM を使用して問題を特定し、開発者が問題を解決できるようにします。

RUM 単体のワークショップの場合、ワークショップ講師が RUM を導入しているOnline BoutiqueのURLをお知らせします。

IM/APM ワークショップの一環としてこのセッションを実施する場合、講師側でRUMを有効にした後、現在お使いのOnline Boutiqueを使用することが可能です。

これらのOnline Boutiqueには、それぞれ数人の合成ユーザー(シミュレートされたユーザーセッション)が訪問しており、これによって、後で分析するためのより多くのライブデータを生成することができます。


  1. RUM ユーザーセッションは、アプリケーション上でのユーザーインタラクションの「記録」であり、基本的にはエンドユーザーのブラウザまたはモバイルアプリケーションから直接測定されたウェブサイトまたはアプリケーションのパフォーマンスを収集します。これを行うために、各ページに数行のJavaScriptが埋め込まれています。このスクリプトは、各ユーザーがページを探索する際にデータを収集し、解析のためにそのデータを転送します。 ↩︎ ↩︎

Last Modified 2023/02/15

2. Online BoutiqueでのRUMの利用例

  • Online Boutiqueのアドレスを探します
  • Online Boutiqueのウェブショップで買い物しトラフィックを生成させます

1. RUMが有効化されたOnline BoutiqueのURL

前のセクションで説明したように、RUMホスト上で動作するOnline Boutiqueを使用します。 RUMのみのワークショップに参加される方は、使用するシステムは既に準備されていますので、RUMインスタンスのURLを受け取った後、セクション4 Online Boutiqueを使ってシステムに負荷を与える まで進むことができます。

2. RUM Access Token の入手

APMワークショップでサービスをインストールしました。これから、RUM機能もデプロイメントに追加していきます。

まず、RUM Authorization スコープを持つ RUM_ACCESS_TOKEN を取得する必要があります。ワークショップのRUM Access Tokenは、 settings settings settings メニューボタンをクリックし、 Access Tokens を選択することで見つけることができます。

講師が使用するように指示したRUMワークショップトークン(例: O11y-Workshop-RUM-TOKEN )を展開し、 Show Token をクリックしてトークンを表示します。 Copy ボタンをクリックし、クリップボードにコピーしてください。 Default トークンは使用しないでください。トークンのAuthorization ScopeがRUMであることを確認してください。

Access Token Access Token

自分のトークンを作らないでください

このワークショップのために、皆さんが行う演習に適した設定をしたRUM Tokenを作成ししています。

進行中のシェルスクリプトで環境変数 RUM_TOKEN を作成し、デプロイメントをパーソナライズします。

export RUM_TOKEN=<replace_with_O11y-Workshop-RUM-TOKEN>

3. RUMを組み込んだOnline Boutiqueのデプロイ

EC2インスタンスのkubernetes(K3s)にOnline Boutiqueのアプリケーションをデプロイするには、元のデプロイメントを削除し、RUM用のapm configスクリプトを実行し、RUMのデプロイメントを適用します。

cd ~/workshop/apm
kubectl delete -f deployment.yaml
kubectl apply -f deployment.yaml
......
Adding RUM_TOKEN to deployment
deployment.apps/recommendationservice created
service/recommendationservice created
deployment.apps/productcatalogservice created
service/productcatalogservice created
deployment.apps/cartservice created
service/cartservice created
deployment.apps/adservice created
service/adservice created
deployment.apps/paymentservice created
service/paymentservice created
deployment.apps/loadgenerator created
service/loadgenerator created
deployment.apps/shippingservice created
service/shippingservice created
deployment.apps/currencyservice created
service/currencyservice created
deployment.apps/redis-cart created
service/redis-cart created
deployment.apps/checkoutservice created
service/checkoutservice created
deployment.apps/frontend created
service/frontend created
service/frontend-external created
deployment.apps/emailservice created
service/emailservice created
deployment.apps/rum-loadgen-deployment created
変数未セットに関するメッセージが表示された場合

kubectl delete -f deployment.yaml コマンドを実行しAPM環境のデプロイ削除します。 次にガイド、メッセージに表示されていた変数をexportし上記のデプロイスクリプトを再実行します。

4. Online Boutiqueを使ってシステムに負荷を与える

皆さんと一緒にOnline Boutiqueに接続し買い物をシミュレートする合成ユーザーもいます。これにより、複数の場所からのトラフィックが発生し、よりリアルなデータが得られます。

ワークショップ講師からURLを受け取っているはずです。 新しいWebブラウザを立ち上げ http://{==RUM-HOST-EC2-IP==}:81/ にアクセスするとRUMが有効化されたOnline Boutiqueが表示されます。

Online Boutique Online Boutique

5. トラフィックを発生させる

この演習の目的は、RUMが有効化されたOnline Boutiqueを閲覧し、さまざまな商品と数量の組み合わせで購入することです。 さらに別のブラウザやスマートフォンからアクセスすることもできます。

これにより複数のセッションが作成され、調査することができます。じっくりと吟味して、いろいろな商品を購入しカートに入れてください。

Cart Online Boutique Cart Online Boutique

Home Barista Kitかっこよくないですか?… ショッピングを楽しんでください!

Last Modified 2023/10/03

3. 自分のWebサイトでRUMを有効化する場合の例

  • ブラウザでOnline BoutiqueのウェブページのオリジナルのHEADセクション(またはここにある例を使用)をチェックします
  • ワークショップ Online Boutique の Webアドレスを検索します
  • Online Boutiqueに加えられた変更を確認します

1. RUMなしのOnline Boutiqueのオリジナルコードを確認する

APMセッションの一部でEC2インスタンスにOnline Boutiqueをインストールしていれば、ポート番号81でサイトにアクセスできます。

Online BoutiqueがインストールされたEC2インスタンスにアクセスできない場合は、講師からRUMがインストールされていないOnline BoutiqueのURLを教えてもらい、次のステップに進んでください。

2. RUM Access Tokenの入手

これから行うデプロイメントは、RUM ワークショップセクションの一部としても使用されます。Splunk UIからRUM Access Tokenを取得する必要があります。ワークショップのアクセストークンは、左下の » をクリックし settings settings メニューをクリックして、 Settings → Access Tokens を選択すると見つけることができます。

講師が使用するように指示したRUMワークショップトークン(例: O11y-Workshop-RUM-TOKEN )を展開し、 Show Token をクリックしてトークンを公開します。 Copy ボタンをクリックし、クリップボードにコピーしてください。 Default のトークンは使用しないでください。トークンのAuthorization ScopeがRUMであることを確認してください。

Access Token Access Token

新規にトークンを作らないでください

このワークショップのために、皆さんが行う演習に適した設定をしたRUM Tokenを作成しています。

EC2にSSHアクセスしているシェルスクリプトで環境変数 RUM_TOKEN を作成し、デプロイメントをパーソナライズします。

export RUM_TOKEN=<replace_with_O11y-Workshop-RUM-TOKEN>

2. Online Boutiqueのデプロイ

Online BoutiqueアプリケーションをK3sにデプロイするには、apm configスクリプトを実行し、デプロイを適用してください。

cd ~/workshop/apm
kubectl apply -f deployment.yaml
deployment.apps/checkoutservice created
service/checkoutservice created
deployment.apps/redis-cart created
service/redis-cart created
deployment.apps/productcatalogservice created
service/productcatalogservice created
deployment.apps/loadgenerator created
service/loadgenerator created
deployment.apps/frontend created
service/frontend created
service/frontend-external created
deployment.apps/paymentservice created
service/paymentservice created
deployment.apps/emailservice created
service/emailservice created
deployment.apps/adservice created
service/adservice created
deployment.apps/cartservice created
service/cartservice created
deployment.apps/recommendationservice created
service/recommendationservice created
deployment.apps/shippingservice created
service/shippingservice created
deployment.apps/currencyservice created
service/currencyservice created
変数未セットに関するメッセージが表示された場合

kubectl delete -f deployment.yaml コマンドを実行しAPM環境のデプロイ削除します。 次にガイド、メッセージに表示されていた変数をexportし上記のデプロイスクリプトを再実行します。

ウェブブラウザーを起動し、Online Boutiqueにアクセスします。 (以前使用したもの、または新しくワークショップ講師が提供したもの)。RUMなしのOnline Boutiqueが起動していることが確認できます。

Online Boutique Online Boutique

下記のお使いのブラウザの説明に従ってください。

1.1 Chrome, FireFox & Microsoft Edge ユーザー - ページのソースを確認

Chrome、Firefox、Microsoft Edgeでは、Online Boutiqueのサイト上で右クリックすると、 「ページのソースを表示」 のオプションが表示されます。

Chrome-see-source Chrome-see-source

これを選択すると、HTMLページのソースコードが別のタブで表示されます。

Chrome-see-html Chrome-see-html

成功すれば、 2 - 変更前のHEADセクションの確認 へ進みます。

1.2 Safari ユーザー - ページのソースを確認

Safariでは機能を有効化する必要がある場合があります。OS Xメニューバーの Safari の配下にある 「設定」 をクリックします。

Safari-1 Safari-1

ダイアログがポップアップしますので、 「詳細」 ペイン内の 「メニューバーに"開発"メニューを表示」 にチェックをいれ、ダイアログボックスを閉じます。

Safari-2 Safari-2

Online Boutiqueを右クリックすると、「ページのソースを表示する」オプションが表示されるようになります。

Safari-3 Safari-3

Online Boutiqueでそのオプションを選択すると、以下のようなHTMLソースコードが表示されます。

Safari-html Safari-html

成功すれば、 2 - 変更前のHEADセクションの確認 へ進みます。

1.3 Internet Explorer ユーザー - ページのソースを確認

Internet Explorer 11 をお使いの場合、この演習では Web/RUM 用のSplunk Open Telemetry JavaScriptの特定のバージョンが必要になるため、問題が発生する可能性があります。 ただし、Online Boutiqueサイトを右クリックすると、「ソースを表示」 のオプションが表示され、必要な変更を確認することができます。

IE-1 IE-1

Online Boutiqueでそのオプションを選択すると、以下のようなHTMLソースコードが表示されます。

IE-2 IE-2

2 - 変更前のHEADセクションの確認

RUMのための変更は、WebページのHEADセクションで実施します。以下は、あなたのローカルのBaseバージョンにあるべきオリジナルの行です。

Online Boutique Online Boutique

Splunk または Open Telemetry Beacon (RUM Metrics と Traces を送信するために使用される関数) への参照はありません。

3. RUM有効Online Boutiqueのウェブ(URL)を探す

RUMで使用するOnline Boutiqueは、RUM有効インスタンスのIPアドレスの81番ポートで見ることができます。URLはワークショップの講師から提供されます。

このRUMのセッションでは、講師が用意したRUM有効Online Boutiqueにアクセスできます。新しいウェブブラウザを開き、 http://{==RUM-HOST-EC2-IP==}:81/ にアクセスすると、RUM有効Online Boutiqueが動作しているのが見えます。ここでも、前のセクションで説明したように、HTMLページのソースを表示します。

4. RUMを有効にするために行った変更をHEADセクションで確認

RUMに必要な変更は、WebページのHEADセクションに配置されます。以下は、RUMを有効にするために必要な変更を加えたhostsの更新されたHEADセクションです。

Online Boutique Online Boutique

最初の3行(赤色でマーク)は、RUMトレースを有効にするためにWebページのHEADセクションに追加されています。最後の3行(青色でマーク)はオプションで、カスタムRUMイベントを有効にするために使用します。

<script src="https://cdn.signalfx.com/o11y-gdi-rum/latest/splunk-otel-web.js" type="text/javascript"></script>
<script>window.SplunkRum && window.SplunkRum.init({beaconUrl: "https://rum-ingest.eu0.signalfx.com/v1/rum",
        rumAuth: "1wCqZVUWIP5XSdNjPoQRFg", app: "ksnq-store", environment: "ksnq-workshop"});</script>
    <script>
    const Provider = SplunkRum.provider; 
    var tracer=Provider.getTracer('appModuleLoader');
</script>
  • 最初の行は、Splunk Open Telemetry Javascript ファイルをダウンロードする場所を指定しています。https://cdn.signalfx.com/o11y-gdi-rum/latest/splunk-otel-web.js (必要であれば、ローカルに読み込むこともできます)
  • 2行目は、Beacon URLでトレースの送信先を定義しています。 {beaconUrl: "https://rum-ingest.eu0.signalfx.com/v1/rum"
  • また、Access Tokenを追加しています。 rumAuth: "1wCqZVUWIP5XSdNjPoQRFg" (もちろんこれは例です。全てのアプリケーションに対して、複数のRUM Access Tokenを作成することができます。) *
  • また、SPLUNK RUM UIで使用するために、アプリケーション名や環境などの識別タグをRUMトレースに追加するために使用されます。 app: "ksnq-store", environment: "ksnq-workshop"}
Info

この例ではアプリ名は ksnq-store ですが、これはワークショップでは異なるでしょう。RUMセッションで使用するアプリ名と環境は講師に確認し、メモしておいてください。

上記の2行だけであなたのWebサイトでRUMを有効にすることができます。

(青色の)オプションのセクションでは、 var tracer=Provider.getTracer('appModuleLoader'); を使用して、すべてのページ変更に対してカスタムイベントを追加し、ウェブサイトのコンバージョンと使用状況をよりよく追跡できるようにします。

Last Modified 2023/10/12

4. RUMランディングページの確認

  • RUMランディングページにアクセスし、アプリケーションサマリーダッシュボード(モバイルおよびウェブベース)でRUM対応アプリケーションすべてのパフォーマンスの概要を確認します。

1. RUMランディングページにアクセス

Splunk IM/APM/RUM ウェブサイトにログインします。左側のメニューバーから RUM を選択します。 RUM-ico RUM-ico RUMのランディングページが表示されます。

このページの目的は、アプリケーションの健全性、パフォーマンス、潜在的なエラーを1つのページで明確に示し、Webページ/アプリケーションから収集したユーザーセッションに関する情報をより深く掘り下げることができるようにすることです。アクティブなRUMアプリケーションごとにペインが表示されます。(以下のビューは、デフォルトの拡張ビューです。)

RUM-App-sum RUM-App-sum

複数のアプリケーションがある場合(RUMワークショップの参加者全員が自分のec2インスタンスを使用する場合)、以下のようにペインを折りたたむことで自動的にペインビューが縮小される場合があります。

RUM-App-sum-collapsed RUM-App-sum-collapsed

アプリケーション名の前にある左側の赤い矢印で強調されている RUM-browser RUM-browser または RUM-mobile RUM-mobile アイコン(アプリケーションの種類が モバイルブラウザー かによる)をクリックすると、RUM Application Summryビューをフルダッシュボードに展開することが可能です。

まず、ワークショップに使用する適切なアプリケーションを見つけます。

単独のRUMワークショップに参加する場合、ワークショップ講師が使用するアプリケーションの名前を教えてくれます。複合ワークショップの場合、IMとAPMで使用した命名規則に従い、上のスクリーンショットの一番最後に表示されているように、 jmcj-store のようにユニークIDとしてEC2ノードの名前に従います。

2. RUM Application Summary ダッシュボード のヘッダーセクションを設定する

RUM Application Summary ダッシュボードは5つの主要なセクションで構成されています。一つ目は選択ヘッダーで、多くのオプションを設定/フィルタリングすることができます。

  • 表示対象時間のための タイム・ウィンドウ ドロップダウン(デフォルトでは過去15分間)
  • Environment1 を選択するためのドロップダウン。これにより、その環境に属するアプリケーションのサブセットのみにフォーカスすることができます。
  • 監視対象のさまざまな Apps を含むドロップダウンリスト。ワークショップ講師によって提供されたものを使用するか、あなた自身のものを選択することができます。これにより、1つのアプリケーションにフォーカスすることができます。
  • SourceBrowserMobile アプリケーションを選択するためのドロップダウン。ワークショップの場合は、 All を選択したままにしてください。
  • ヘッダーの右側にあるハンバーガーメニューで、Splunk RUM アプリケーションのいくつかの設定を行うことができます(これについては、後のセクションで説明します)。

RUM-SummaryHeader RUM-SummaryHeader

次のセクションでは「Application Summary」画面をより深く掘り下げて説明します。



  1. デプロイメント環境(Environment)は、システムまたはアプリケーションの個別のデプロイメントであり、同じアプリケーションの他のデプロイメントの設定と重複しないように設定を行うことができます。開発、ステージング、本番など、開発プロセスの段階ごとに別々のデプロイメント環境を使用することがよくあります。

    一般的なアプリケーションのデプロイメントパターンとして、互いに直接影響し合わない複数の異なるアプリケーション環境を持ち、それらをすべて Splunk APM または RUM で監視することがあります。たとえば、品質保証 (QA) 環境と本番環境、または異なるデータセンター、地域、クラウドプロバイダーでの複数の異なるデプロイメントが挙げられます。 ↩︎

Last Modified 2023/10/12

5. ブラウザーアプリケーションの健全性を一目で確認

  • ランディングページで利用できるUIとオプションに慣れる
  • ページビュー/エラー、リクエスト/エラー、およびJavaScriptエラーを1つのビューで識別しする
    Web Vitalメトリクスと、ブラウザーアプリケーションに関連して発生したディテクターを確認する

1. Application Summary ダッシュボードの概要

1.1. ヘッダーバー

前のセクションで見たように、RUM Application Summary ダッシュボードは5つの主要セクションで構成されています
。 最初のセクションは選択ヘッダーで、 RUM-browser RUM-browser ブラウザーアイコンまたはアプリケーション名の前の > を使用してペインを折りたたむことができます。また、アプリケーション名(下の例では jmcj-store )のリンクをクリックすると、Application Overview ページにアクセスできます。

また、右側のトリプルドット trippleburger trippleburger メニューから、 Application OverviewApp Health ダッシュボード を開くことができます。

RUM-SummaryHeader RUM-SummaryHeader

まず View Dashboard リンクをクリックし Browser App Health ダッシュボード を開きます(別タブで開かれます)。 次に元のRUMタブに戻り Open Application Overview リンクか、アプリの名前をクリックして、Application Overview ダッシュボードを開きます。

Application OverviewBrowser App Health ダッシュボードを次のセクションで詳しく見ていきます。

2. Application Overview

RUM Application Overview ダッシュボードでは 一目で アプリケーションの状態の概要を確認できます。

2.1. Page Views / Network Requests / Errors

最初セクションに表示されている Page Views / ErrorsNetwork Requests and Errors チャートはアプリケーション内のリクエスト数と問題の傾向を示しています。 これは、Javascriptのエラーや、バックエンドサービスへのネットワーク呼び出しに失敗した可能性があります。

RUM-chart RUM-chart

上の例では、Networkチャートではネットワーク呼び出しに失敗していないことがわかりますが、Page Viewsチャートでは多くのページで何らかのエラーが発生していることが確認できます。このようなエラーは一般ユーザーからは見えないことが多いのですが、Web サイトのパフォーマンスに重大な影響を与える可能性があります。

チャート上にカーソルをホバーすると Page Views / Network Requests / Errors の件数を確認できます。

RUM-chart-clicked RUM-chart-clicked

2.2. JavaScript Errors

2番目のセクションでは、アプリケーションで発生したJavaScriptエラーの概要と、各エラーの件数が表示されます。 RUM-javascript RUM-javascript

上の例では、3種類のJavaScriptエラーがあることがわかります。1つは選択した時間帯に29回発生し、他の2つはそれぞれ12回発生しています。

エラーの一つをクリックすると、ポップアウトが開き、時系列でエラーの概要(下図)が表示されます。また、JavaScript エラーのスタックトレースが表示され、問題が発生した場所を知ることができます(詳細については、次のセクションで説明します)。

RUM-javascript-chart RUM-javascript-chart

2.3. Web Vitals

3番目のセクションでは、Googleがランキングシステムで使用する3つのメトリクスである重要な(Google)Web Vitalsを表示しており、エンドユーザーにとってのサイトの表示速度を非常によく表しています。

WEB-vitals WEB-vitals

ご覧の通り、当サイトは3つのメトリクスすべてで Good スコアを獲得し、良好な動作をしています。これらのメトリクスは、アプリケーションの変更がもたらす影響を特定し、サイトのパフォーマンスを向上させるために使用することができます。

Web Vitalsペインに表示されているメトリクスをクリックすると、対応する Tag Spotlight ダッシュボードに移動します。例えば Largest Contentful Paint (LCP) をクリックすると、以下のスクリーンショットのようなダッシュボードが表示され、このメトリクスのパフォーマンスに関するタイムラインとテーブルビューを見ることができます。これにより、OS やブラウザーのバージョンなど、より一般的な問題の傾向を把握することができます。

WEB-vitals-tag WEB-vitals-tag

2.4. Most Recent Detectors

4番目であり最後のセクションでは、アプリケーションでトリガーされたディテクターの概要を表示することにフォーカスしています。このスクリーンショット用にディテクターを作成しているため、皆さんのペインでは何も表示されていないはずです。次のセクションで実際にディテクターを追加し、トリガーされるようにします。

detectors detectors

下のスクリーンショットでは、 RUM Aggregated View Detector のクリティカルアラートと、選択した時間ウィンドウでこのアラートが何回トリガーされたかを示す件数が表示されています。アラートが表示されている場合は、アラートの名前(青いリンクで表示されている)をクリックすると、アラートの詳細を表示するアラート概要ページに移動します(注意:この操作を行うと、現在のページから離れることになります。)

alert alert


次のセクションに進む前に、RUM Application Summaryダッシュボードとその基礎となるチャートとダッシュボードを数分間試してみてください。

Last Modified 2023/10/12

6. RUMメトリクスの分析

  • RUM UIでRUMメトリクスとセッション情報を見る
  • RUM & APM UIで相関するAPMトレースを見る

1. RUM Overview Pages

RUM Application Summaryダッシュボードの右側のトリプルドット trippleburger trippleburger メニューから Open Application Overview を選択するか、アプリケーション名のリンク(以下の例では jmcj-store )をクリックして Application Overviewページを開き、詳細情報を確認することができます。

RUM-SummaryHeader RUM-SummaryHeader

以下のような RUM Application Overview ページが表示されます。

RUM-1 RUM-1

2. RUM Browserの概要

2.1. ヘッダー

RUMのUIは、大きく6つのセクションで構成されています。一つ目は選択ヘッダーで、多くのオプションを設定/フィルタリングすることができます。

  • レビューする時間ウィンドウを選択するドロップダウン(この場合は過去15分)。
  • 比較ウィンドウを選択するためのドロップダウン(現在のパフォーマンスをローリングウィンドウで比較します - この場合は1時間前と比較)。
  • Environmentを選択するドロップダウン (ワークショップ講師が提供するもの、またはこの例のように All を選択)。
  • 様々なWebアプリのドロップダウン(ワークショップ講師が提供するものか、 All を使用)。
  • オプション ブラウザまたはモバイルメトリクスを選択するドロップダウン(ワークショップでは恐らく利用できません) RUM-Header RUM-Header

2.2. 概要ペイン

ページの左側にある概要ペインでは、ロード時間が長くなったページの概要を確認することができます。

この例では checkoutcart ページに黄色の三角形でエラーを示しており、ロード時間が 2.38 秒から 5.50 秒に増加したことがわかります。

RUM-Top RUM-Top

また、1分あたりのFrontend ErrorとBackend Errorsの件数の概要が表示され、このサイトでは3種類のJavaScriptエラーが発生していることが分かります。

RUM-Top RUM-Top

最後の2つのペインでは、Top Page ViewsTop Network Requests が表示されます。

RUM-Top RUM-Top

2.3. Key Metricsペイン

Key Metricsペインでは、毎分の JavaScript ErrorsNetwork Errors の件数、また Backend/Resource Request Duration を確認できます。これらのメトリクスはサイトで問題が発生した場合に、発生個所を特定するのに非常に便利です。

RUM-KeyMetrics RUM-KeyMetrics

2.4. Web Vitalsペイン

Web Vitalsペインは、Web Vitalのメトリクスに基づいてエンドユーザーに提供しているエクスペリエンスに関する洞察を得たい場合に使用する場所です。 Web Vitalは、ウェブ上で優れたユーザーエクスペリエンスを提供するために不可欠な品質シグナルの統一ガイダンスを提供するGoogleのイニシアチブであり、3つの主要なパラメーターに焦点を当てています。

  • Largest Contentful Paint (LCP) (最大コンテンツの描画):読み込みのパフォーマンスを測定するものです。良いユーザーエクスペリエンスを提供するために、LCPはページが読み込まれてから2.5秒以内に発生する必要があります。
  • First Input Delay (FID) (初回入力までの遅延時間):インタラクティブ性を評価するものです。良いユーザーエクスペリエンスを提供するために、ページのFIDは100ミリ秒以下であるべきです。
  • Cumulative Layout Shift (CLS) (累積レイアウトシフト数):視覚的な安定性を測定します。良いユーザーエクスペリエンスを提供するためには、CLSを 0.1 以下で維持する必要があります。

RUM-WebVitals RUM-WebVitals

2.5. Other Metricsペイン

Other Metricsペインでは、ページの初期ロード時間や完了までに時間がかかりすぎているタスクなどを中心に、その他のパフォーマンスメトリクスを確認することができます。

  • Time To First Byte (TTFB) :クライアントのブラウザーがサーバーからレスポンスの最初のバイトを受信するまでの時間を測定します。サーバーがリクエストを処理し、レスポンスを送信するまでの時間が長いほど、訪問者のブラウザーがページを表示する際の速度が遅くなります。
  • Long Task Duration :開発者がユーザーエクスペリエンス悪化を理解するために使用できるパフォーマンスメトリクスであり、問題の兆候である可能性もあります。
  • Long Task Count :長いタスクの発生頻度を示すメトリクスで、これもユーザーエクスペリエンスの調査や問題の検出に使用されます。

RUM-Other RUM-Other

2.6. Custom Eventペイン

Custom Eventペインでは、監視しているウェブページに自分で追加したイベントのメトリクスが表示されます。

RUMを有効化したサイトで見れるように、以下の2行を追加しています。

const Provider = SplunkRum.provider;
var tracer=Provider.getTracer('appModuleLoader');

これらの行は、すべての新しいページに対して自動的にカスタムイベントを作成します。また、フレームワークや作成したイベントの一部ではないカスタムコードにこれらを追加することで、アプリケーションのフローをより良く理解することができます。 Custom Event RequestsCustom Event Error RatesCustom Event Latency をサポートしています。

RUM-CustomMetrics RUM-CustomMetrics

Last Modified 2023/10/12

7. Tag Spotlightの使用

  • より深く分析のために様々なエンドポイントのメトリクスビューを調査したりTag spotlightに送信されたTagを使用します。

1. CartエンドポイントのURLを探す

RUMの概要ページから、Cart エンドポイントのURLを選択し、このエンドポイントで利用可能な情報をさらに深く掘り下げてみてください。

RUM-Cart2 RUM-Cart2

青色のURLをクリックすると、 Tag Spotlight の概要に遷移します。

RUM-Tag RUM-Tag

ここでは、RUM トレースの一部として Splunk RUM に送信されたすべてのタグが表示されます。表示されるタグは、あなたが選択した概要に関連するものです。これらはトレースが送信されたときに自動的に作成された一般的なタグと、ウェブサイトの設定の一部でトレースに追加した追加タグです。

追加タグ

既に2つの追加タグを送信しています。それは皆さんのウェブサイトに追加された Beacon url に定義されている app: “[nodename]-store”, environment: “[nodename]-workshop” です(詳しくは後で確認します)。同様の方法で、タグを追加することができます。

この例では、以下のように Document Load Latency ビューを選択しています。

RUM-Header RUM-Header

特定のメトリクスにフォーカスした以下のタグビューのいずれかを選択することができます。

RUM-views RUM-views


2. Tag Spotlight内の情報を探索

Tag Spotlightは、チャートビューで異常値を確認したり、タグで問題を特定するのに役立つように設計されています。

Document Load Latency ビューで、BrowserBrowser VersionOS Name タグビューを見ると、様々なブラウザーの種類とバージョン、そして基盤となるOSを確認することができます。 これにより、特定のブラウザやOSのバージョンに関連する問題が強調表示されるため、特定が容易になります。

RUM-Tag2 RUM-Tag2

上記の例では、Firefoxのレスポンスが最も遅く、様々なバージョンのブラウザ(Chrome)のレスポンスが異なること、Android端末のレスポンスが遅いことが分かります。

さらに、ISPや場所などに関連する問題を特定するために使用できる地域タグがあります。ここでは、Online Boutiqueにアクセスするために使用している場所を見つけることができます。以下のように、Online Boutiqueにアクセスしている都市や国をクリックしてドリルダウンしてください(City内のAmsterdam)。

RUM-click RUM-click

以下のように選択した都市に関連するトレースのみが選択されます。

RUM-Adam RUM-Adam

様々なタグを選択することでフィルターを構築することができ、現在の選択項目も確認できます。

RUM-Adam RUM-Adam

フィルタを解除してすべてのトレースを表示するには、ページ右上の Clear All をクリックしてください。

概要ページが空であるか、 RUM-Adam RUM-Adam と表示されている場合、選択したタイムスロットでトレースが受信されていないことを示します。 左上のタイムウィンドウを広げる必要があります。例えば、Last 12 hours で調べることができます。

下の図のように表示したい時間帯を選択し、小さな虫眼鏡のアイコンをクリックして時間フィルタをセットにすることができます。

RUM-time RUM-time

Last Modified 2023/10/12

8. RUM Sessionの分析

  • RUM UIでRUM Sessionの情報を調査する
  • ユーザーインタラクションのSpanでJavascriptのエラーを特定する

1. cart URLを再び選択

タイムセレクタで時間帯を選択した後、以下のように Url Nameビューから cart URLを再選択する必要があります。

RUM-Cart-3 RUM-Cart-3

上の例では http://34.246.124.162:81/cart を選択しました。

2. Sessionsにドリルダウン

Tag Spotlightで情報を分析し、トレースのサブセットをドリルダウンした後、エンドユーザーのブラウザーで実行された実際のセッションを表示することができます。

以下のように Example Sessions というリンクをクリックすることで行います。

RUM-Header RUM-Header

これにより、時間フィルタとタグプロファイルで選択したサブセットの両方に一致するセッションのリストが表示されます。

セッションIDをクリックします。最も長い時間(700 ミリ秒以上が望ましい)のものを選択するとよいでしょう。

RUM-Header RUM-Header

セッションを選択すると、セッションの詳細ページが表示されます。セッションの一部である特定のアクションを選択しているため、セッション内のどこかのインタラクションにたどり着く可能性が高いです。 先ほど選択したURL http://34.246.124.162:81/cart が、セッションストリームでフォーカスしている場所であることがわかります。

RUM-Session-Tag RUM-Session-Tag

ページを少し下にスクロールすると、以下のように操作の終わりが表示されます。

RUM-Session-info RUM-Session-info

エンドユーザーには検出されなかったか、または表示されなかった可能性のあるいくつかのJavaScript Consoleエラーが発生していることがわかります。これらのエラーを詳しく調べるには、真ん中のエラー Cannot read properties of undefined (reading ‘Prcie’) をクリックしてください。

RUM-Session-info RUM-Session-info

これによってページが展開され、このインタラクションのSpanの詳細が表示されます。このページには、問題を解決するために開発者に渡すことができる詳細な error.stack が含まれます。Online Boutiqueで商品を購入した際、最終的な合計金額が常に0ドルであることにお気づきでしょうか。

RUM-Session-info RUM-Session-info

Last Modified 2023/02/15

9. Splunk RUM と APM バックエンドサービスの相関

  • RUM UIでRUM Sessionの情報を続けます
  • APM & Log Observer UI で相関する APM トレースとログを確認します

1. バックエンドサービスの問題を発見

RUM-JS RUM-JS をクリックして、Spanビューを閉じます。 次に下にスクロールし、 POST /cart/checkout の行を見つけます。

RUM-APM-Click RUM-APM-Click

青色の RUM-APM-BLUE RUM-APM-BLUE リンクをクリックすると、エンドユーザが行ったチェックアウト操作の一部であるバックエンドサービスに関する情報を示すダイアログがポップアップ表示されます。

RUM-APM-Trace RUM-APM-Trace

このポップアップでは複数のセクションが用意されており、バックエンドサービスの挙動を素早く把握することができます。例えば、Performance Summaryセクションでは、バックエンドの呼び出し中にどこに時間が費やされたかを知ることができます。

RUM-APM-Trace-perf RUM-APM-Trace-perf

上記の例では77.9%以上が外部サービスに費やされていることがわかります。

ダイアログの一番下までスクロールすると、下図のような「トレースとサービス」セクションが表示されます。

RUM-APM-Trace-services RUM-APM-Trace-services

Checkout サービスと Payment サービスが、両方とも濃い赤色で表示されています。薄い赤はエラーを受け取ったことを意味し、濃い赤はそのサービスから発生したエラーを意味します。

RUM-APM-Trace-services-detail RUM-APM-Trace-services-detail

つまり、すでにバックエンドのサービスに問題があることは明白なのです。

調査してみましょう!

2. Backendサービスまでのトレースをたどる

Trace Idリンクをクリックすることができます。

RUM-APM-Trace-link RUM-APM-Trace-link

これにより、バックエンドサービスへの呼び出しで何が起こったかを詳細に示すウォーターフォールAPMビューが表示されます。 右側には、Trace IDと、前に見たように、Performance Summuryが表示されています。 ウォーターフォールでは、フロントエンドからの呼び出しの一部である様々なバックエンドサービスを特定することができます。

ご覧のように、 Checkout サービスと Payment サービスの前に赤いエラーインジケータ RUM-APM-error-flag RUM-APM-error-flag が見えます。

RUM-APM-waterfall RUM-APM-waterfall

paymentservice: grpc.hipstershop.PaymentService/Charge の行の後にある RUM-APM-error-flag RUM-APM-error-flag をクリックしてください。

RUM-payment-click RUM-payment-click

Spanの詳細ページが表示され、このサービスコールの詳細情報が表示されます。 401 エラーコード、つまり Invalid Request が返されたことが確認できます。

3. 関連するログを確認

Splunk Observability Cloudは、トレースメトリクスとログを自動的に関連付けるため、ページ下部の関連コンテンツバーに、このトレースに対応するログが表示されます。

RUM-payment-related-content RUM-payment-related-content

Logのリンクをクリックすると、ログが表示されます。

ログが表示されたら、ページの上部にあるフィルターにクリック元のTrace IDがセットされ、このトレースに関連するログが表示されていることに注意してください。 次にPaymentサービスのエラーを示す行の1つを選択すると右側にログメッセージが表示されます。

ここにPaymentサービスが失敗した理由が明確に示されています。サービスに対して無効なトークンを使用しているのです。

*Failed payment processing through ButtercupPayments: Invalid API Token (test-20e26e90-356b-432e-a2c6-956fc03f5609)

RUM-logs RUM-logs

4. まとめ

このワークショップではRUMをWebサイトに追加する方法を確認しました。 RUMメトリクスを使用してWebサイトのパフォーマンスを調査しました。 Tag Profileを使用して、自分のセッションを検索し、セッションウォーターフォールを使用して、2つの問題を特定しました。

  • JavaScriptのエラーにより、価格の計算が 0 になっていました。
  • 支払いバックエンドサービスに問題があり支払いに失敗することがありました。

RUMのトレースとバックエンドAPMのトレースおよびログを関連付ける機能を使用して、支払い失敗の原因を発見しました。

Last Modified 2023/02/15

10. RUMメトリクスに基づくカスタムチャートとアラート

  • RUMメトリクスを使用して、問題が発生した場合に警告するAlertsを設定する
  • RUMメトリクスに基づくカスタムチャートを作成する

SplunkのRUMは完全忠実なソリューションとして設計されているため、お客様のトレースを100%取得することができ、Webサイトの動作の変化を検知して警告することができます。また、カスタムチャートとダッシュボードを作成することで、Webサイトの挙動を正確に把握することができます。 これにより、ウェブサイト、バックエンド・サービス、基盤となるインフラストラクチャからのデータを組み合わせることができます。これにより、お客様のアプリケーションやソリューションを構成する完全なスタックを観察することができます。

RUMメトリクスのチャートまたはアラートの作成は、インフラストラクチャのメトリクスと同じ方法で行います。このセクションでは、簡単なチャート、ディテクター、およびアラートを作成します。

Splunk IM ワークショップを受講したことがある方は、このセクションをよくご存知でしょう。Splunk IM ワークショップの経験がない場合は、RUM ワークショップの終了後に ダッシュボードディテクター モジュールを参照して、機能をよりよく理解することをお勧めします。

Last Modified 2023/02/15

11. モバイルアプリケーション (紹介)

  • Mobile RUMの簡単な紹介
  • Application Summary ダッシュボードで、モバイルアプリケーションの
    • パフォーマンスの概要を確認できます

1. RUM Application Summary ダッシュボードにアクセス

左側のメニューバーから RUM RUM-ico RUM-ico を選択します。これで、RUM Application Summryページが表示されます。

このページの目的は、アプリケーションの健全性、パフォーマンス、潜在的なエラーを1つのペイン/ダッシュボードに表示し、Webサイトに対して実行されたユーザーセッションに関する情報を深く掘り下げることができるようにすることです。

アクティブな RUM アプリケーションごとにペインが表示されます。(以下のビューは、デフォルトの拡張ビューです。)

RUM-App-sum RUM-App-sum

複数のアプリケーションを使用している場合、以下のようにペインが自動的に折りたたまれ、ペインビューが縮小されることがあります。

RUM-App-sum-collapsed RUM-App-sum-collapsed

アプリケーション名の前にある左側の赤い矢印で強調されている RUM-browser RUM-browser または RUM-mobile RUM-mobile アイコン(アプリケーションの種類が モバイルブラウザー かによる)をクリックすると、RUM Application Summryビューをフルダッシュボードに展開することが可能です。

2. RUM Mobileの概要

Splunk RUM は Apple iPhone と Android Phone 向けの Native Mobile RUM をサポートしています。スマートフォンのネイティブアプリのエンドユーザーエクスペリエンスを確認するために使用することができます。

RUM-Header RUM-Header

上の画面は、Splunk Mobile RUM が追跡できるさまざまなメトリクスやデータを表示するものです。例えば、以下のようなものです。

  • Custom events :ブラウザーアプリケーションのものと同様です。
  • App Errors :1分あたりの アプリエラークラッシュ
  • App Lifecycle Performance :OSごとの コールドスタートアップ時間ホットスタートアップ時間
  • Request/Response :ブラウザーアプリケーションのものと同様です。

この時点では、スマートフォン上でネイティブアプリを実行するか、エミュレーションを実行する必要があるため、Mobile RUMについて深く掘り下げることはしません。必要に応じて、より詳細な情報をデモで提供することができます。

Last Modified 2023/02/15

Ninja Workshops

Pet Clinic Java ワークショップ

JavaアプリケーションをつかったSplunk Oservabilityのワークショップです

OpenTelemetry Collector

OpenTelemetry Collectorのコンセプトを学び、Splunk Observability Cloudにデータを送信する方法を理解しましょう。

Last Modified 2024/10/10

Ninja Workshopsのサブセクション

Pet Clinic Java ワークショップ

このワークショップでは、Splunk Observabilityプラットフォームの以下のコンポーネントを構成するための、基本的なステップを体験できます:

  • Splunk Infrastructure Monitoring (IM)
  • Splunk APM
    • Endpoint Performance
    • Database Query Performance
    • AlwaysOn Profiling
  • Splunk Real User Monitoring (RUM)
  • Splunk LogObserver

ワークショップの中では、Javaのサンプルアプリケーション(Spring Pet Clinic)をクローン(ダウンロード)し、アプリケーションのコンパイル、パッケージ、実行していきます。

アプリケーションを起動すると、OpenTelemetry Javaエージェントを通じて、Splunk APMでメトリクスとトレースが即座に表示されるようになります。

その後、Splunk OpenTelemetry Javascript Libraries (RUM)を使用して、Pet Clinicのエンドユーザーインターフェース(アプリケーションによってレンダリングされるHTMLページ)を計装し、エンドユーザーが実行する個々のクリックとページロードのすべてについて、RUMトレースを生成していきます。

前提条件

このワークショップは、ホスト/インスタンスが提供されるSplunk実行ワークショップ または 自前のホスト/Multipassインスタンス で行う、自己主導型のワークショップです。

ご自身のシステムには、以下のものがインストールされ、有効になっている必要があります:

  1. JDK 17
  2. ポート 8083 が開いていること(インバウンド/アウトバウンド)

PetClinic Exercise PetClinic Exercise

Last Modified 2023/11/16

Pet Clinic Java ワークショップのサブセクション

OpenTelemetry Collectorをインストールする

1. はじめに

OpenTelemetry Collectorは、インフラストラクチャーとアプリケーションを計装するためのコアコンポーネントです。 その役割は収集と送信です:

  • インフラストラクチャーのメトリクス(ディスク、CPU、メモリなど)
  • アプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)のトレース情報
  • プロファイリングに関するデータ
  • ホストおよびアプリケーションのログ

Splunk Observability Cloudでは、インフラストラクチャーとアプリケーションの両方で Collector のセットアップを案内するウィザードを提供しています。デフォルトでは、ウィザードはコレクターのインストールのみを行うコマンドのみを提供します。

2. 環境変数を設定する

すでに Splunk IM ワークショップを終了している場合は、既存の環境変数を利用することができます。そうでない場合は、ACCESS_TOKENREALMの環境変数を設定して、OpenTelemetry Collectorのインストールコマンドを実行していきます。

例えば、Realmが us1 の場合、export REALM=us1 と入力し、eu0 の場合は export REALM=eu0 と入力します。

export ACCESS_TOKEN="<replace_with_O11y-Workshop-ACCESS_TOKEN>"
export REALM="<replace_with_REALM>"
既存のOpenTelemetryコレクターをすべて削除する

同じVMインスタンスにSplunk IM ワークショップのセットアップをしている場合、Otel Collectorをインストールする前に Kubernetes で実行中の Collector を削除していることを確認してください。これは、以下のコマンドを実行することで行うことができます:

helm delete splunk-otel-collector

3. OpenTelemetry Collectorをインストールする

次に、Collectorをインストールします。インストールスクリプトに渡される追加のパラメータは --deployment-environment です。

curl -sSL https://dl.signalfx.com/splunk-otel-collector.sh > /tmp/splunk-otel-collector.sh && \
sudo sh /tmp/splunk-otel-collector.sh --deployment-environment $(hostname)-petclinic --realm $REALM -- $ACCESS_TOKEN
AWS/EC2インスタンスの場合

。 AWS/EC2インスタンス上でこのワークショップを行う場合、インスタンスのホスト名を公開するためにコレクターにパッチを適用する必要があります:

sudo sed -i 's/gcp, ecs, ec2, azure, system/system, gcp, ecs, ec2, azure/g' /etc/otel/collector/agent_config.yaml

agent_config.yaml にパッチを適用したあと、Collector を再起動してください:

sudo systemctl restart splunk-otel-collector

インストールが完了したら、Splunk Observabilityの Hosts with agent installed ダッシュボードに移動して、Dashboards → Hosts with agent installed からホストのデータを確認してみましょう。

ダッシュボードのフィルタを使用して host.nameを選択し、仮想マシンのホスト名を入力または選択します。ホストのデータが表示されたら、APMコンポーネントを使用する準備が整いました。

Last Modified 2023/06/13

OpenTelemetry Javaエージェントをインストールする

1. Spring PetClinic アプリケーションを動かす

APMをセットアップするためにまず必要なのは…そう、アプリケーションです!この演習では、Spring PetClinicアプリケーションを使用します。これはSpringフレームワーク(Spring Boot)で作られた、非常に人気のあるサンプルJavaアプリケーションです。

まずはPetClinicリポジトリをクローンし、そして、アプリケーションをコンパイル、ビルド、パッケージ、テストしていきます。

git clone https://github.com/spring-projects/spring-petclinic

spring-petclinic ディレクトリに移動します:

cd spring-petclinic

PetClinic が使用する MySQL データベースを起動します:

docker run -d -e MYSQL_USER=petclinic -e MYSQL_PASSWORD=petclinic -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=root -e MYSQL_DATABASE=petclinic -p 3306:3306 docker.io/biarms/mysql:5.7

そして、Splunk版のOpenTelemetry Java APMエージェントをダウンロードしておきましょう。

curl -L https://github.com/signalfx/splunk-otel-java/releases/latest/download/splunk-otel-javaagent.jar \
-o splunk-otel-javaagent.jar

次に、mavenコマンドを実行してPetClinicをコンパイル/ビルド/パッケージ化します:

./mvnw package -Dmaven.test.skip=true
情報

実際にアプリをコンパイルする前に、mavenが多くの依存ライブラリをダウンロードするため、初回実行時には数分かかるでしょう。2回目以降の実行はもっと短くなります。

そして、以下のコマンドでアプリケーションを実行することができます:

java -javaagent:./splunk-otel-javaagent.jar \
-Dserver.port=8083 \
-Dotel.service.name=$(hostname).service \
-Dotel.resource.attributes=deployment.environment=$(hostname),version=0.314 \
-Dsplunk.profiler.enabled=true \
-Dsplunk.profiler.memory.enabled=true \
-Dsplunk.metrics.enabled=true \
-jar target/spring-petclinic-*.jar --spring.profiles.active=mysql

アプリケーションが動作しているかどうかは、http://<VM_IP_ADDRESS>:8083 にアクセスして確認することができます。 次に、トラフィックを生成し、クリックしまくり、エラーを生成し、ペットを追加するなどしてください。

  • -Dotel.service.name=$(hostname).service では、アプリケーションの名前を定義しています。サービスマップ上のアプリケーションの名前等に反映されます。
  • -Dotel.resource.attributes=deployment.environment=$(hostname),version=0.314 では、Environmentと、versionを定義しています。
    • deployment.environment=$(hostname) は、Splunk APM UIの上部「Environment」に反映されます。
    • version=0.314 はここでは、アプリケーションのバージョンを示しています。トレースをドリルダウンしたり、サービスマップの Breakdown の機能で分析したり、Tag Spotlightを開くと version 毎のパフォーマンス分析が使えます。
  • -Dsplunk.profiler.enabled=true および splunk.profiler.memory.enabled=true では、CPUとメモリのプロファイリングを有効にしています。Splunk APM UIから、AlwaysOn Profilingを開いてみてください。
  • -Dsplunk.metrics.enabled=true では、メモリやスレッドなどJVMメトリクスの送信を有効にしています。Dashboardsから、APM java servicesを開いてみてください。

その後、Splunk APM UIにアクセスして、それぞれのテレメトリーデータを確認してみましょう!

Troubleshooting MetricSetsを追加する

サービスマップやTab Spotlightで、 version などのカスタム属性で分析できるようにするためには、Troubleshooting MetricSetsの設定をあらかじめ追加する必要があります。 左メニューの Settings → APM MetricSets で、設定を管理することができます。 もしお使いのアカウントで分析できなければ、設定を追加してみましょう。

次のセクションではカスタム計装を追加して、OpenTelemetryでは何ができるのか、さらに見ていきます。

Last Modified 2024/04/24

マニュアル計装

1. 依存ライブラリを追加する

前のセクション足したような、プロセス全体に渡る属性は便利なのですが、ときにはさらに、リクエストの内容に応じた状況を知りたくなるかもしれません。 心配ありません、OpenTelemetryのAPIを通じてそれらを計装し、データを送り、Splunk Observabilityで分析できるようになります。

最初に、JavaアプリケーションがOpenTelemetryのAPIを使えるように、ライブラリの依存を追加していきます。 もちろん、vimなどのお好みのエディタをお使い頂いても大丈夫です!

アプリケーションが起動中であれば、一旦停止しましょう。ターミナルで Ctrl-c を押すと、停止することができます。

nano pom.xml

そして、<dependencies> セクションの中(33行目)に↓を追加してください。 ファイル修正後、 ctrl-O のあとに Enter で、ファイルを保存します。次に ctrl-X で、nanoを終了します。

    <dependency>
        <groupId>io.opentelemetry</groupId>
        <artifactId>opentelemetry-api</artifactId>
    </dependency>

念のため、コンパイルできるか確かめてみましょう:

./mvnw package -Dmaven.test.skip=true
Tips: nanoの使い方と壊れたファイルの直し方

nanoはLinux環境でよく使われる、シンプルなエディタの一つです。

  • Alt-U で、アンドゥができます。Macの場合は Esc キーを押したあとに U を押してください!
  • ctrl-_ のあとに数字を入力すると、指定した行数にジャンプします。
  • ctrl-O のあとに Enter で、ファイルを保存します。
  • ctrl-X で、nanoを終了します。

もしファイルをどうしようもなく壊してしまって元に戻したい場合は、gitを使って次のようにするとよいでしょう。

git checkout pom.xml

これで、JavaのアプリケーションでOpenTelemetryのAPIが使う準備ができました。

2. Javaのコードにマニュアル計装を追加する

では、アプリケーションコードをちょっと変更して、リクエストのコンテキストのデータをスパン属性に追加してみましょう。

ここでは Pet Clinic アプリケーションの中で Find Owners が使われたときに、どのような検索文字列が指定されたのかを調査できるようにしていきます。 検索条件によってパフォーマンスが劣化してしまうケース、よくありませんか?そんなときは OwnerController に計装を追加していきましょう!

nano src/main/java/org/springframework/samples/petclinic/owner/OwnerController.java

このコードを 変更するのは2箇所 です。

まず、import jakarta.validation.Valid; の下、37行目付近に↓を足します:

import io.opentelemetry.api.trace.Span;

次に、 // find owners by last name のコメントがある箇所(おそらく95行目付近にあります)の下に、次のコードを足していきましょう:

                Span span = Span.current();
                span.setAttribute("lastName", owner.getLastName());

このコードで、Last Nameとして指定された検索条件が、スパン属性 lastName としてSplunk Observabilityに伝えるようになりました。

アプリケーションをコンパイルし直ししますが、Javaコードを多少汚してしまったかもしれません。 spring-javaformat:apply を指定しながらコンパイルしてみましょう。

./mvnw spring-javaformat:apply package -Dmaven.test.skip=true

アプリケーションを起動します。せっかくなので、バージョンを一つあげて version=0.315 としましょう。

java -javaagent:./splunk-otel-javaagent.jar \
-Dserver.port=8083 \
-Dotel.service.name=$(hostname).service \
-Dotel.resource.attributes=deployment.environment=$(hostname),version=0.315 \
-Dsplunk.profiler.enabled=true \
-Dsplunk.profiler.memory.enabled=true \
-Dsplunk.metrics.enabled=true \
-jar target/spring-petclinic-*.jar --spring.profiles.active=mysql

http://<VM_IP_ADDRESS>:8083 にアクセスして、オーナー検索をいくつか試してましょう。そしてSplunk APM UIからExploreを開き、アプリケーションのトレースを見ていきます。

さらなる情報: マニュアル計装について

マニュアル計装で何ができるか、他の言語でのやり方などは、OpenTelemetryの公式ウェブサイトにある Instrumentation ページをご覧ください。

検証が完了したら、ターミナルで Ctrl-c を押すと、アプリケーションを停止することができます。

次のセクションでは、RUMを使ってブラウザ上のパフォーマンスデータを収集してみましょう。

Last Modified 2023/11/16

Real User Monitoring

1. RUMを有効にする

Real User Monitoring (RUM)計装のために、Open Telemetry Javascript https://github.com/signalfx/splunk-otel-js-web スニペットをページ内に追加します。再度ウィザードを使用します Data Management → Add Integrationボタン → Monitor user experience(画面上部タブ) → Browser Instrumentationを開きます。

ドロップダウンから設定済みの RUM ACCESS TOKEN を選択し、Next をクリックします。以下の構文で App nameEnvironment を入力します:

次に、ワークショップのRUMトークンを選択し、 App nameとEnvironmentを定義します。ウィザードでは、ページ上部の <head> セクションに配置する必要のある HTML コードの断片が表示されます。この例では、次のように記述していますが、ウィザードでは先程入力した値が反映されてるはずです。

  • Application Name: <hostname>-petclinic-service
  • Environment: <hostname>-petclinic-env

ウィザードで編集済みコードスニペットをコピーするか、以下のスニペットをコピーして適宜編集してください。ただし:

  • [hostname]-petclinic-service - [hostname] をお使いのホスト名に書き換えてください
  • [hostname]-petclinic-env - [hostname] をお使いのホスト名に書き換えてください
  <script src="https://cdn.signalfx.com/o11y-gdi-rum/latest/splunk-otel-web.js" crossorigin="anonymous"></script>
  <script>
  SplunkRum.init({
      beaconUrl: "https://rum-ingest.<REALM>.signalfx.com/v1/rum",
      rumAuth: "<RUM_ACCESS_TOKEN>",
      app: "<hostname>.service",
      environment: "<hostname>"
    });
  </script>

Spring PetClinicアプリケーションでは、1つのHTMLページを「レイアウト」ページとして使用し、アプリケーションのすべてのページで再利用しています。これは、Splunk RUM計装ライブラリを挿入するのに最適な場所であり、すべてのページで自動的に読み込まれます。

では、レイアウトページを編集してみましょう:

nano src/main/resources/templates/fragments/layout.html

そして、上で生成したスニップをページの <head> セクションに挿入してみましょう。さて、アプリケーションを再構築して、再び実行する必要があります。

2. PetClinicを再ビルドする

mavenコマンドを実行して、PetClinicをコンパイル/ビルド/パッケージ化します:

./mvnw package -Dmaven.test.skip=true

そして、アプリケーションを動かしてみましょう。バージョンを version=0.316 とするのをお忘れなく。

java -javaagent:./splunk-otel-javaagent.jar \
-Dserver.port=8083 \
-Dotel.service.name=$(hostname).service \
-Dotel.resource.attributes=deployment.environment=$(hostname),version=0.316 \
-Dsplunk.profiler.enabled=true \
-Dsplunk.profiler.memory.enabled=true \
-Dsplunk.metrics.enabled=true \
-jar target/spring-petclinic-*.jar --spring.profiles.active=mysql
versionを自動で設定する

ここまできて version を毎回変えるためにコマンドラインを修正するのは大変だと思うことでしょう。実際、修正が漏れた人もいるかもしれません。 本番環境では、環境変数でアプリケーションバージョンを与えたり、コンテナイメージの作成時にビルドIDを与えたりすることになるはずです。

次に、より多くのトラフィックを生成するために、アプリケーションに再度アクセスしてみましょう。 http://<VM_IP_ADDRESS>:8083 にアクセスすると、今度はRUMトレースが報告されるはずです。

RUMにアクセスして、トレースとメトリクスのいくつかを見てみましょう。左のメニューから RUM を選ぶと、Spring Pet Clinicでのユーザー(あなたです!)が体験したパフォーマンスが表示されます。

Last Modified 2023/11/16

Log Observer

このセクションでは、Spring PetClinicアプリケーションをファイルシステムのファイルにログを書き込むように設定し、 Splunk OpenTelemetry Collectorがそのログファイルを読み取り(tail)、Splunk Observability Platformに情報を報告するように設定していきます。

1. FluentDの設定

Splunk OpenTelemetry Collectorを、Spring PetClinicのログファイルをtailし Splunk Observability Cloudエンドポイントにデータを報告するように設定する必要があります。

Splunk OpenTelemetry Collectorは、FluentDを使用してログの取得/報告を行い、 Spring PetClinicのログを報告するための適切な設定を行うには、 デフォルトディレクトリ(/etc/otel/collector/fluentd/conf.d/)にFluentDの設定ファイルを追加するだけです。

以下は、サンプルのFluentD設定ファイル petclinic.conf を新たに作成し、

sudo nano /etc/otel/collector/fluentd/conf.d/petclinic.conf

ファイル /tmp/spring-petclinic.logを読み取るよう設定を記述します。

<source>
  @type tail
  @label @SPLUNK
  tag petclinic.app
  path /tmp/spring-petclinic.log
  pos_file /tmp/spring-petclinic.pos_file
  read_from_head false
  <parse>
    @type none
  </parse>
</source>

このとき、ファイル petclinic.conf のアクセス権と所有権を変更する必要があります。

sudo chown td-agent:td-agent /etc/otel/collector/fluentd/conf.d/petclinic.conf
sudo chmod 755 /etc/otel/collector/fluentd/conf.d/petclinic.conf

ファイルが作成されたら、FluentDプロセスを再起動しましょう。

sudo systemctl restart td-agent

3. Logbackの設定

Spring Pet Clinicアプリケーションは、いくつかのJavaログライブラリを使用することができます。 このシナリオでは、logbackを使ってみましょう。

リソースフォルダに logback.xml という名前のファイルを作成して…

nano src/main/resources/logback.xml

以下の設定を保存しましょう:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE xml>
<configuration scan="true" scanPeriod="30 seconds">
  <contextListener class="ch.qos.logback.classic.jul.LevelChangePropagator">
      <resetJUL>true</resetJUL>
  </contextListener>
  <logger name="org.springframework.samples.petclinic" level="debug"/>
  <appender name="file" class="ch.qos.logback.core.rolling.RollingFileAppender">
    <file>/tmp/spring-petclinic.log</file>
    <rollingPolicy class="ch.qos.logback.core.rolling.TimeBasedRollingPolicy">
      <fileNamePattern>springLogFile.%d{yyyy-MM-dd}.log</fileNamePattern>
      <maxHistory>5</maxHistory>
      <totalSizeCap>1GB</totalSizeCap>
    </rollingPolicy>
    <encoder>
      <pattern>
      %d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} - %logger{36} - %msg trace_id=%X{trace_id} span_id=%X{span_id} trace_flags=%X{trace_flags} service.name=%property{otel.resource.service.name}, deployment.environment=%property{otel.resource.deployment.environment} %n
      </pattern>
    </encoder>
  </appender>
  <root level="debug">
    <appender-ref ref="file" />
  </root>
</configuration>

その後、アプリケーションを再構築して再度実行していきます。

./mvnw package -Dmaven.test.skip=true
java -javaagent:./splunk-otel-javaagent.jar \
-Dserver.port=8083 \
-Dotel.service.name=$(hostname).service \
-Dotel.resource.attributes=deployment.environment=$(hostname),version=0.317 \
-Dsplunk.profiler.enabled=true \
-Dsplunk.profiler.memory.enabled=true \
-Dsplunk.metrics.enabled=true \
-jar target/spring-petclinic-*.jar --spring.profiles.active=mysql

これまで通り、アプリケーション http://<VM_IP_ADDRESS>:8083 にアクセスしてトラフィックを生成すると、ログメッセージが報告されるようになります。

左側のLog Observerアイコンをクリックして、ホストとSpring PetClinicアプリケーションからのログメッセージのみを選択するためのフィルタを追加できます。

  1. Add Filter → Field → host.name → <あなたのホスト名>
  2. Add Filter → Field → service.name → <あなたのホスト名>.service

4. まとめ

これでワークショップは終了です。 これまでに、Splunk Observability Cloudにメトリクス、トレース、ログ、データベースクエリのパフォーマンス、コードプロファイリングが報告されるようになりました。 おめでとうございます!

Last Modified 2023/11/16

OpenTelemetryでクラウドネイティブ環境のオブザーバビリティを実現する

概要

OpenTelemetry を使い始める場合は、バックエンドに直接データを送ることから始めるかもしれません。最初のステップとしてはよいですが、OpenTelemetry Collector をオブザーバビリティのアーキテクチャとして使用するのは多くの利点があり、本番環境では Collector を使ったデプロイを推奨しています。

このワークショップでは、OpenTelemetry Collector を使用することに焦点を当て、Splunk Observability Cloud で使用するためのレシーバー、プロセッサー、エクスポーターを定義し、実際にテレメトリデータを送信するためのパイプラインを設定することで、環境に合わせて Collector を活用を学びます。また、分散プラットフォームのビジネスニーズに対応するための、カスタムコンポーネントを追加できるようになるまでの道のりを進むことになります。

Ninja セクション

ワークショップの途中には、展開できる Ninja セクション があります。これらはより実践的で、ワークショップ中、もしくは自分の時間を使って、さらに技術的な詳細に取り組むことができます。

OpenTelemetry プロジェクトは頻繁に開発されているため、Ninjaセクションの内容が古くなる可能性があることに注意してください。コンテンツが古い場合には更新のリクエストを出すこともできますので、必要なものを見つけた場合はお知らせください。


このワークショップを完了すると、正式に OpenTelemetry Collector ニンジャになります!


対象者

このワークショップは、OpenTelemetry Collector のアーキテクチャとデプロイメントについてさらに学びたいと考えている開発者やシステム管理者を対象としています。

前提条件

  • データ収集に関する基本的な理解
  • コマンドラインとvim/viの経験
  • Ubuntu 20.04 LTSまたは22.04 LTSが稼働するインスタンス/ホスト/VM
    • 最小要件はAWS/EC2 t2.micro(1 CPU、1GB RAM、8GBストレージ)

学習目標

このセッションの終わりまでに、参加者は以下を行うことができるようになります:

  • OpenTelemetry のコンポーネントを理解する
  • レシーバー、プロセッサー、エクスポーターを使用してデータを収集・分析する
  • OpenTelemetry を使用する利点を特定する
  • 自分たちのビジネスニーズに対応するカスタムコンポーネントを構築する

OpenTelemetry のアーキテクチャー

%%{
  init:{
    "theme":"base",
    "themeVariables": {
      "primaryColor": "#ffffff",
      "clusterBkg": "#eff2fb",
      "defaultLinkColor": "#333333"
    }
  }
}%%

flowchart LR;
    subgraph Receivers
    A[OTLP] --> M(Receivers)
    B[JAEGER] --> M(Receivers)
    C[Prometheus] --> M(Receivers)
    end
    subgraph Processors
    M(Receivers) --> H(Filters, Attributes, etc)
    E(Extensions)
    end
    subgraph Exporters
    H(Filters, Attributes, etc) --> S(OTLP)
    H(Filters, Attributes, etc) --> T(JAEGER)
    H(Filters, Attributes, etc) --> U(Prometheus)
    end
Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collectorのサブセクション

OpenTelemetry Collector Contrib をインストールする

OpenTelemetry Collector の Contrib ディストリビューションをダウンロードする

OpenTelemetry Collector のインストールのために、まずはダウンロードするのが最初のステップです。このラボでは、 wget コマンドを使って OpenTelemetry の GitHub リポジトリから .deb パッケージをダウンロードしていきます。

OpenTelemetry Collector Contrib releases page から、ご利用のプラットフォーム用の .deb パッケージを入手してください。

wget https://github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-releases/releases/download/v0.80.0/otelcol-contrib_0.80.0_linux_amd64.deb

OpenTelemetry Collector の Contrib ディストリビューションをインストールする

dpkg を使って、 .deb パッケージをインストールします。下記の dpkg Output のようになれば、インストールは成功です!

sudo dpkg -i otelcol-contrib_0.80.0_linux_amd64.deb
Selecting previously unselected package otelcol-contrib.
(Reading database ... 64218 files and directories currently installed.)
Preparing to unpack otelcol-contrib_0.75.0_linux_amd64.deb ...
Unpacking otelcol-contrib (0.75.0) ...
Setting up otelcol-contrib (0.75.0) ...
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/otelcol-contrib.service → /lib/systemd/system/otelcol-contrib.service.
Last Modified 2023/11/22

1. インストールのサブセクション

OpenTelemetry Collector Contribをインストールする

Collector が動作していることを確認する

これで、Collector が動いているはずです。root権限で systemctl コマンドを使って、それを確かめてみましょう。

sudo systemctl status otelcol-contrib
● otelcol-contrib.service - OpenTelemetry Collector Contrib
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/otelcol-contrib.service; enabled; vendor preset: enabled)
     Active: active (running) since Tue 2023-05-16 08:23:23 UTC; 25s ago
   Main PID: 1415 (otelcol-contrib)
      Tasks: 5 (limit: 1141)
     Memory: 22.2M
        CPU: 125ms
     CGroup: /system.slice/otelcol-contrib.service
             └─1415 /usr/bin/otelcol-contrib --config=/etc/otelcol-contrib/config.yaml

May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]: NumberDataPoints #0
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]: Data point attributes:
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]:      -> exporter: Str(logging)
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]:      -> service_instance_id: Str(df8a57f4-abdc-46b9-a847-acd62db1001f)
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]:      -> service_name: Str(otelcol-contrib)
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]:      -> service_version: Str(0.75.0)
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]: StartTimestamp: 2023-05-16 08:23:39.006 +0000 UTC
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]: Timestamp: 2023-05-16 08:23:39.006 +0000 UTC
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]: Value: 0.000000
May 16 08:23:39 ip-10-0-9-125 otelcol-contrib[1415]:         {"kind": "exporter", "data_type": "metrics", "name": "logging"}
Tips: status 表示を中止するには

systemctl status コマンドの表示を中止するときは q キーを押してください。

サービスを停止するときは、 stop コマンドを使います。

sudo systemctl stop otelcol-contrib

更新した設定ファイルを読み込ませるときは、 restart コマンドでサービスの再起動をしましょう。

sudo systemctl restart otelcol-contrib

このパートでは、お使いのシステムに以下のものがインストールされている必要があります:

  • Go (latest version)

    cd /tmp
    wget https://golang.org/dl/go1.20.linux-amd64.tar.gz
    sudo tar -C /usr/local -xzf go1.20.linux-amd64.tar.gz

    .profile を編集して、次の環境変数をセットします:

    export GOROOT=/usr/local/go
    export GOPATH=$HOME/go
    export PATH=$GOPATH/bin:$GOROOT/bin:$PATH

    そして、シェルのセッションを更新します:

    source ~/.profile

    Go のバージョンを確認します:

    go version
  • ocb のインストール

    • ocb バイナリーを project releases からダウンロードして、次のコマンドを実行します:

      mv ocb_0.80.0_darwin_arm64 /usr/bin/ocb
      chmod 755 /usr/bin/ocb

      別のアプローチとして、Go のツールチェーンを使ってバイナリをローカルにビルドする方法もあります:

      go install go.opentelemetry.io/collector/cmd/builder@v0.80.0
      mv $(go env GOPATH)/bin/builder /usr/bin/ocb
  • (Optional) Docker

なぜ独自のコレクターをビルドするの?

コレクターのデフォルトのディストリビューション(core および contrib)は、含まれれるコンポーネントが少なすぎたり、もしくは多すぎたりします。

本番環境で contrib コレクターを実行することはできますが、インストールされているコンポーネントの量が多く、デプロイに必要ではないものも含まれるため、一般的には推奨されません。

独自のコレクターをビルドする利点は?

独自のコレクターバイナリー(通常は「ディストリビューション」と呼ばれる)を作成することで、必要なものだけをビルドすることができます。

メリットは次のとおりです:

  1. バイナリーのサイズが小さい
  2. 一般的な Go の脆弱性スキャナーを利用できる
  3. 組織独自のコンポーネントを組み込むことができる

カスタムコレクターをビルドするときの注意事項は?

さて、これは Ninja ゾーンの人たちにあえて言うことではないかもしれませんが:

  1. Go の開発経験を、必須ではないが、推奨される
  2. Splunk の サポートがない
  3. ディストリビューションのライフサイクルを管理しなければならない

プロジェクトは安定性に向けて進んでいますが、行われた変更がワークフローを壊す可能性があることに注意してください。Splunk チームは、より高い安定性とサポートを提供し、デプロイメントニーズに対応するためのキュレーションされた経験を提供しています。

Ninja ゾーン

必要なツールをすべてインストールしたら、以下のディレクトリ構造に従い、 otelcol-builder.yaml という新しいファイルを作成します:

.
└── otelcol-builder.yaml

ファイルを作成したら、インストールするコンポーネントのリストと追加のメタデータを追加する必要があります。

この例では、導入設定に必要なコンポーネントのみをインストールするためのビルダーマニフェストを作成します:

dist:
  name: otelcol-ninja
  description: A custom build of the Open Telemetry Collector
  output_path: ./dist

extensions:
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/extension/ballastextension v0.80.0
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/extension/zpagesextension  v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/extension/httpforwarder v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/extension/healthcheckextension v0.80.0

exporters:
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/exporter/loggingexporter v0.80.0
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/exporter/otlpexporter v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/exporter/splunkhecexporter v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/exporter/signalfxexporter v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/exporter/sapmexporter v0.80.0

processors:
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/processor/batchprocessor v0.80.0
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/processor/memorylimiterprocessor v0.80.0

receivers:
- gomod: go.opentelemetry.io/collector/receiver/otlpreceiver v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/receiver/hostmetricsreceiver v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/receiver/jaegerreceiver v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/receiver/prometheusreceiver v0.80.0
- gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/receiver/zipkinreceiver v0.80.0

ocb のためのyamlファイルを作成して更新したら、 次のコマンドを実行します:

ocb --config=otelcol-builder.yaml

すると、次のようなディレクトリ構造が作成されます:

├── dist
│   ├── components.go
│   ├── components_test.go
│   ├── go.mod
│   ├── go.sum
│   ├── main.go
│   ├── main_others.go
│   ├── main_windows.go
│   └── otelcol-ninja
└── otelcol-builder.yaml

最後に、 ./dist/otelcol-ninja を実行すれば、独自ビルドのCollectorが動作することがわかります。このコマンドを実行する前に、 otelcol-contrib サービスが停止していることを確認してください。

./dist/otelcol-ninja --config=file:/etc/otelcol-contrib/config.yaml

この設定ファイルで記述されているコンポーネントは、ビルドに含まれていないかもしれません。エラーの内容を含めて、何が起こるかを見てみましょう

リファレンス

  1. https://opentelemetry.io/docs/collector/custom-collector/

デフォルト設定

OpenTelemetry Collector は YAML ファイルを使って設定をしていきます。これらのファイルには、必要に応じて変更できるデフォルト設定が含まれています。提供されているデフォルト設定を見てみましょう:

cat /etc/otelcol-contrib/config.yaml
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44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
extensions:
  health_check:
  pprof:
    endpoint: 0.0.0.0:1777
  zpages:
    endpoint: 0.0.0.0:55679

receivers:
  otlp:
    protocols:
      grpc:
      http:

  opencensus:

  # Collect own metrics
  prometheus:
    config:
      scrape_configs:
      - job_name: 'otel-collector'
        scrape_interval: 10s
        static_configs:
        - targets: ['0.0.0.0:8888']

  jaeger:
    protocols:
      grpc:
      thrift_binary:
      thrift_compact:
      thrift_http:

  zipkin:

processors:
  batch:

exporters:
  logging:
    verbosity: detailed

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [otlp, opencensus, prometheus]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

  extensions: [health_check, pprof, zpages]

おめでとうございます!OpenTelemetry Collector のダウンロードとインストールに成功しました。あなたは OTel Ninja になる準備ができました。しかしまずは、設定ファイルと OpenTelemetry Collector の異なるディストリビューションについて見ていきましょう。

メモ

Splunk は、自社で完全にサポートされた OpenTelemetry Collector のディストリビューションを提供しています。このディストリビューションは、Splunk GitHub Repository からインストールするか、Splunk Observability Cloud のウィザードを使用して、簡単なインストールスクリプトを作成し、コピー&ペーストすることで利用できます。このディストリビューションには、OpenTelemetry Collector Contrib ディストリビューションにはない追加機能や強化が含まれています。

  • Splunk の OpenTelemetry Collector ディストリビューションは本番環境でテスト済みであり、多くの顧客が本番環境で使用しています。
  • このディストリビューションを使用する顧客は、公式の Splunk サポートから、SLA の範囲内で直接支援を受けることができます。
  • メトリクスとトレース収集のコア構成体験に将来的な破壊的変更がないことを心配せずに、Splunk の OpenTelemetry Collector ディストリビューションを使用または移行することができます(OpenTelemetry ログ収集の設定はベータ版です)。Collector 自身のメトリクスに破壊的変更がある可能性はあります。

このセクションでは、ホストメトリクスを Splunk Observability Cloud に送信するために、設定ファイルの各セクションを詳しく見ていき、変更する方法について説明します。

Last Modified 2023/12/20

OpenTelemetry Collector エクステンション

さて、OpenTelemetry Collector はインストールできました。次は OpenTelemetry Collector のエクステンション(拡張機能)を見てみましょう。エクステンションはオプションで、主にテレメトリーデータの処理を伴わないタスクで使用できます。例としては、ヘルスモニタリング、サービスディスカバリ、データ転送などがあります。

%%{
  init:{
    "theme": "base",
    "themeVariables": {
      "primaryColor": "#ffffff",
      "clusterBkg": "#eff2fb",
      "defaultLinkColor": "#333333"
    }
  }
}%%

flowchart LR;
    style E fill:#e20082,stroke:#333,stroke-width:4px,color:#fff
    subgraph Receivers
    A[OTLP] --> M(Receivers)
    B[JAEGER] --> M(Receivers)
    C[Prometheus] --> M(Receivers)
    end
    subgraph Processors
    M(Receivers) --> H(Filters, Attributes, etc)
    E(Extensions)
    end
    subgraph Exporters
    H(Filters, Attributes, etc) --> S(OTLP)
    H(Filters, Attributes, etc) --> T(JAEGER)
    H(Filters, Attributes, etc) --> U(Prometheus)
    end
Last Modified 2023/12/19

2. エクステンションのサブセクション

OpenTelemetry Collector エクステンション

Health Check エクステンション

他のコンポーネントと同様に、エクステンションは config.yaml ファイルで設定できます。ここでは実際に config.yaml ファイルを編集して、エクステンションを設定していきましょう。デフォルトの config.yaml では、すでに pprof エクステンションと zpages エクステンションが設定されていることを確認してみてください。このワークショップでは、設定ファイルをアップデートして health_check エクステンションを追加し、ポートを解放し、外部ネットワークからコレクターのヘルスチェックにアクセスできるようにしていきます。

sudo vi /etc/otelcol-contrib/config.yaml
extensions:
  health_check:
    endpoint: 0.0.0.0:13133

コレクターを起動します:

sudo systemctl restart otelcol-contrib

このエクステンションはHTTPのURLを公開し、OpenTelemetory Collectorの稼働状況をチェックするプローブを提供します。このエクステンションはKubernetes環境でのLiveness/Readinessプローブとしても使われています。 curl コマンドの使い方は、curl man page を参照してください。

次のコマンドを実行します:

curl http://localhost:13133
{"status":"Server available","upSince":"2023-04-27T10:11:22.153295874+01:00","uptime":"16m24.684476004s"}
Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collector エクステンション

Performance Profiler エクステンション

Performance Profiler エクステンションは、Go の net/http/pprof エンドポイントを有効化します。これは通常、開発者がパフォーマンスプロファイルを収集し、サービスの問題を調査するために使用します。このワークショップでは詳しく紹介はしません

Last Modified 2023/11/22

OpenTelemetry Collector エクステンション

zPages エクステンション

zPages は、外部エクスポータに代わるプロセス内部の機能です。有効化すると、バックグラウンドでトレースとメトリクス情報を収集し、集計し、どのようなデータを扱ったかの Web ページを公開します。zpages は、コレクターが期待どおりに動作していることを確認するための非常に便利な診断機能です。

ServiceZ は、コレクターサービスの概要と、pipelinez、extensionz、featurez zPages へのクイックアクセスを提供します。このページでは、ビルドとランタイムの情報も提供します。

URL: http://localhost:55679/debug/servicez (localhost は、適切なホスト名に切り替えてください)

ServiceZ ServiceZ

PipelineZ は、コレクターで実行中のパイプラインに関する情報を提供します。タイプ、データが変更されているか、各パイプラインで使用されているレシーバー、プロセッサー、エクスポーターの情報を見ることができます。

URL: http://localhost:55679/debug/pipelinez (localhost は、適切なホスト名に切り替えてください)

PipelineZ PipelineZ

ExtensionZ は、コレクターで有効化されたエクステンションを確認できます。

Example URL: http://localhost:55679/debug/extensionz (localhost は、適切なホスト名に切り替えてください)

ExtensionZ ExtensionZ


これをこなうには、ディストリビューションに file_storage エクステンションモジュールがインストールされていることを確認する必要があります。確認するには、otelcol-contrib components コマンドを実行します:

otelcol-contrib components
# ... truncated for clarity
extensions:
  - file_storage
buildinfo:
    command: otelcol-contrib
    description: OpenTelemetry Collector Contrib
    version: 0.80.0
receivers:
    - prometheus_simple
    - apache
    - influxdb
    - purefa
    - purefb
    - receiver_creator
    - mongodbatlas
    - vcenter
    - snmp
    - expvar
    - jmx
    - kafka
    - skywalking
    - udplog
    - carbon
    - kafkametrics
    - memcached
    - prometheus
    - windowseventlog
    - zookeeper
    - otlp
    - awsecscontainermetrics
    - iis
    - mysql
    - nsxt
    - aerospike
    - elasticsearch
    - httpcheck
    - k8sobjects
    - mongodb
    - hostmetrics
    - signalfx
    - statsd
    - awsxray
    - cloudfoundry
    - collectd
    - couchdb
    - kubeletstats
    - jaeger
    - journald
    - riak
    - splunk_hec
    - active_directory_ds
    - awscloudwatch
    - sqlquery
    - windowsperfcounters
    - flinkmetrics
    - googlecloudpubsub
    - podman_stats
    - wavefront
    - k8s_events
    - postgresql
    - rabbitmq
    - sapm
    - sqlserver
    - redis
    - solace
    - tcplog
    - awscontainerinsightreceiver
    - awsfirehose
    - bigip
    - filelog
    - googlecloudspanner
    - cloudflare
    - docker_stats
    - k8s_cluster
    - pulsar
    - zipkin
    - nginx
    - opencensus
    - azureeventhub
    - datadog
    - fluentforward
    - otlpjsonfile
    - syslog
processors:
    - resource
    - batch
    - cumulativetodelta
    - groupbyattrs
    - groupbytrace
    - k8sattributes
    - experimental_metricsgeneration
    - metricstransform
    - routing
    - attributes
    - datadog
    - deltatorate
    - spanmetrics
    - span
    - memory_limiter
    - redaction
    - resourcedetection
    - servicegraph
    - transform
    - filter
    - probabilistic_sampler
    - tail_sampling
exporters:
    - otlp
    - carbon
    - datadog
    - f5cloud
    - kafka
    - mezmo
    - skywalking
    - awsxray
    - dynatrace
    - loki
    - prometheus
    - logging
    - azuredataexplorer
    - azuremonitor
    - instana
    - jaeger
    - loadbalancing
    - sentry
    - splunk_hec
    - tanzuobservability
    - zipkin
    - alibabacloud_logservice
    - clickhouse
    - file
    - googlecloud
    - prometheusremotewrite
    - awscloudwatchlogs
    - googlecloudpubsub
    - jaeger_thrift
    - logzio
    - sapm
    - sumologic
    - otlphttp
    - googlemanagedprometheus
    - opencensus
    - awskinesis
    - coralogix
    - influxdb
    - logicmonitor
    - signalfx
    - tencentcloud_logservice
    - awsemf
    - elasticsearch
    - pulsar
extensions:
    - zpages
    - bearertokenauth
    - oidc
    - host_observer
    - sigv4auth
    - file_storage
    - memory_ballast
    - health_check
    - oauth2client
    - awsproxy
    - http_forwarder
    - jaegerremotesampling
    - k8s_observer
    - pprof
    - asapclient
    - basicauth
    - headers_setter

このエクステンションは、エクスポーターが設定されたエンドポイントにデータを送信できない事象が発生したときに、データをディスクにキューイングする機能をエクスポーターに提供します。

このエクステンションを設定するには、以下の情報を含むように設定を更新する必要があります。まず、 /tmp/otel-data ディレクトリを作成し、読み取り/書き込み権限を与えてください:

extensions:
...
  file_storage:
    directory: /tmp/otel-data
    timeout: 10s
    compaction:
      directory: /tmp/otel-data
      on_start: true
      on_rebound: true
      rebound_needed_threshold_mib: 5
      rebound_trigger_threshold_mib: 3

# ... truncated for clarity

service:
  extensions: [health_check, pprof, zpages, file_storage]

なぜキューデータをディスクに書くの?

コレクターはネットワークの不調(および、コレクターの再起動)を乗り切って、アップストリームプロバイダーに確実にデータを送信できるようになります。

キューデータをディスクに書く時の注意事項は?

ディスクの性能により、データスループットの性能に影響を与える可能性があります

参照

  1. https://community.splunk.com/t5/Community-Blog/Data-Persistence-in-the-OpenTelemetry-Collector/ba-p/624583
  2. https://github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/tree/main/extension/storage/filestorage

設定を確認しましょう

さて、エクステンションについて説明したので、設定の変更箇所を確認していきましょう。


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extensions:
  health_check:
    endpoint: 0.0.0.0:13133
  pprof:
    endpoint: 0.0.0.0:1777
  zpages:
    endpoint: 0.0.0.0:55679

receivers:
  otlp:
    protocols:
      grpc:
      http:

  opencensus:

  # Collect own metrics
  prometheus:
    config:
      scrape_configs:
      - job_name: 'otel-collector'
        scrape_interval: 10s
        static_configs:
        - targets: ['0.0.0.0:8888']

  jaeger:
    protocols:
      grpc:
      thrift_binary:
      thrift_compact:
      thrift_http:

  zipkin:

processors:
  batch:

exporters:
  logging:
    verbosity: detailed

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [otlp, opencensus, prometheus]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

  extensions: [health_check, pprof, zpages]

さて、エクステンションについて復習したところで、ワークショップのデータパイプラインの部分に飛び込んでみましょう。パイプラインとは、コレクター内でデータがたどる経路を定義するもので、レシーバーから始まり、追加の処理や変更をし、最終的にエクスポーターを経由してコレクターを出ます。

OpenTelemetry Collector のデータパイプラインは、レシーバー、プロセッサー、エクスポーターで構成されています。まずは、レシーバーから見ていきましょう。

Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collector レシーバー

レシーバーワークショップへようこそ!OpenTelemetry Collectorのデータパイプラインのスタート地点です。さあ、始めましょう。

レシーバーはデータをCollectorに取り込む方法で、プッシュベースとプルベースのものがあります。レシーバーは1つ以上のデータソースをサポートします。一般的に、レシーバーは指定されたフォーマットでデータを受け入れ、内部フォーマットに変換し、該当するパイプラインで定義されたプロセッサやエクスポータにデータを渡します。

プッシュまたはプルベースのレシーバは、データをCollectorに取り込む方法です。レシーバは 1 つまたは複数のデータソースをサポートします。通常、レシーバは指定されたフォーマットでデータを受け入れ、内部フォーマットに変換し、該当するパイプラインで定義されたプロセッサーや エクスポーターにデータを渡します。

%%{
  init:{
    "theme":"base",
    "themeVariables": {
      "primaryColor": "#ffffff",
      "clusterBkg": "#eff2fb",
      "defaultLinkColor": "#333333"
    }
  }
}%%

flowchart LR;
    style M fill:#e20082,stroke:#333,stroke-width:4px,color:#fff
    subgraph Receivers
    A[OTLP] --> M(Receivers)
    B[JAEGER] --> M(Receivers)
    C[Prometheus] --> M(Receivers)
    end
    subgraph Processors
    M(Receivers) --> H(Filters, Attributes, etc)
    E(Extensions)
    end
    subgraph Exporters
    H(Filters, Attributes, etc) --> S(OTLP)
    H(Filters, Attributes, etc) --> T(JAEGER)
    H(Filters, Attributes, etc) --> U(Prometheus)
    end
Last Modified 2023/12/19

3. レシーバーのサブセクション

OpenTelemetry Collector レシーバー

Host Metrics レシーバー

Host Metrics レシーバー は、さまざまなソースからスクレイピングされたホストシステムに関するメトリクスを生成します。これは、コレクターがエージェントとしてデプロイされるときに使用さます。

etc/otel-contrib/config.yaml ファイルを更新して、hostmetrics レシーバーを設定してみましょう。以下の YAML を receivers セクションの下に挿入します。

sudo vi /etc/otelcol-contrib/config.yaml
Tips: vi or nano

vi/vimの操作に慣れていない場合は、nano もお試しいただくと良いかもしれません。nanoはLinux環境でよく使われる、シンプルなエディタの一つです。

sudo nano /etc/otelcol-contrib/config.yaml
  • Alt-U で、アンドゥができます。Macの場合は Esc キーを押したあとに U を押してください!
  • ctrl-_ のあとに数字を入力すると、指定した行数にジャンプします。
  • ctrl-O のあとに Enter で、ファイルを保存します。
  • ctrl-X で、nanoを終了します。
receivers:
  hostmetrics:
    collection_interval: 10s
    scrapers:
      # CPU utilization metrics
      cpu:
      # Disk I/O metrics
      disk:
      # File System utilization metrics
      filesystem:
      # Memory utilization metrics
      memory:
      # Network interface I/O metrics & TCP connection metrics
      network:
      # CPU load metrics
      load:
      # Paging/Swap space utilization and I/O metrics
      paging:
      # Process count metrics
      processes:
      # Per process CPU, Memory and Disk I/O metrics. Disabled by default.
      # process:
Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collector レシーバー

Prometheus レシーバー

Prometheus のレシーバーも、もちろんあります。Prometheus は OpenTelemetry Collector で使われているオープンソースのツールキットです。このレシーバーは、OpenTelemetry Collector 自身からメトリクスをスクレイピングするためにも使われます。これらのメトリクスは、コレクタの健全性をモニタリングするために使用できる。

ここでは、prometheus レシーバーを変更して、コレクター自身からメトリクスを収集できるようにしてみます。レシーバーの名前を prometheus から prometheus/internal に変更して、レシーバーが何をしているのかをより明確しましょう。設定ファイルを以下のように更新します:

prometheus/internal:
  config:
    scrape_configs:
    - job_name: 'otel-collector'
      scrape_interval: 10s
      static_configs:
      - targets: ['0.0.0.0:8888']

上記の設定では、OpenTelemetry Collector 自身が公開している Prometheus エンドポイントをスクレイピングしています。どのような情報が得られるか、curl コマンドで試すことができます:

curl http://localhost:8888/metrics
Tips: コンポーネントに名前をつける

レシーバー、プロセッサー、エクスポーター、パイプラインなどのコンポーネントは、 otlpotlp/2 のように、 type[/name] 形式に従った識別子によって定義されます。識別子が一意である限り、与えられたタイプのコンポーネントを複数回定義することができるようになります。

ここでは prometheus/internal という識別子でこのコンポーネントを特定できるようにしたので、別の prometheus レシーバーを追加して、監視対象インスタンスの Prometheus エンドポイントをスクレイピングさせることもできます。

ダッシュボード例 - Prometheus メトリクス

このスクリーンショットは、 prometheus/internal レシーバーが OpenTelemetry Collector から収集したメトリクスの、spmeのダッシュボードの例です。ここではスパン・メトリクス・ログの、それぞれの受信および送信の様子を見ることができます。

メモ

このダッシュボードはSplunk Observability Cloud にある組み込みダッシュボードで、Splunk OpenTelemetry Collector のインストールの状況を簡単にモニタリングできます。

otel-charts otel-charts

Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collector レシーバー

その他のレシーバー

デフォルトの設定には、他のレシーバーがあることに気づくはずです。 otlpopencensusjaegerzipkin が定義されています。これらは他のソースからテレメトリーデータを受信するために使われます。このワークショップでは、これらのレシーバーについては取り上げませんので、そのままにしておきましょう。


dockerコンテナ、kubernetesポッド、sshセッションのような短時間のタスクを観測するために、receiver creator レシーバーと observer エクステンションを使って、対象のサービスが起動するタイミングで新しいレシーバーを作成することができます。

何が必要なの?

receiver creator とそれに関連する observer エクステンションの使用を開始するには、collector build manifest に追加する必要があります。

詳細は installation を参照してください。

注意事項はある?

短命なタスクの中には、usernamepassword のような追加設定を必要とするものがあります。それらの値は環境変数 を参照したり、 ${file:./path/to/database/password} のようなスキーム展開構文を使うこともできます。

組織における機密情報の取り扱い規定に従って、どのような方法を取るかを検討してください。

Ninja ゾーン

この Ninja ゾーンに必要なものは2つだけです:

  1. builder manifestに、 receiver creator レシーバーと observer エクステンションを追加する
  2. 検出されたエンドポイントを検出するように、設定を作成する

次のようにすると、設定をテンプレート化できます:

receiver_creator:
  watch_observers: [host_observer]
  receivers:
    redis:
      rule: type == "port" && port == 6379
      config:
        password: ${env:HOST_REDIS_PASSWORD}

他の例は receiver creator’s examples にあります。


設定を確認しましょう

これで、レシーバーをカバーできました。ここで、設定のの変更内容をチェックしてみましょう。


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extensions:
  health_check:
    endpoint: 0.0.0.0:13133
  pprof:
    endpoint: 0.0.0.0:1777
  zpages:
    endpoint: 0.0.0.0:55679

receivers:
  hostmetrics:
    collection_interval: 10s
    scrapers:
      # CPU utilization metrics
      cpu:
      # Disk I/O metrics
      disk:
      # File System utilization metrics
      filesystem:
      # Memory utilization metrics
      memory:
      # Network interface I/O metrics & TCP connection metrics
      network:
      # CPU load metrics
      load:
      # Paging/Swap space utilization and I/O metrics
      paging:
      # Process count metrics
      processes:
      # Per process CPU, Memory and Disk I/O metrics. Disabled by default.
      # process:
  otlp:
    protocols:
      grpc:
      http:

  opencensus:

  # Collect own metrics
  prometheus/internal:
    config:
      scrape_configs:
      - job_name: 'otel-collector'
        scrape_interval: 10s
        static_configs:
        - targets: ['0.0.0.0:8888']

  jaeger:
    protocols:
      grpc:
      thrift_binary:
      thrift_compact:
      thrift_http:

  zipkin:

processors:
  batch:

exporters:
  logging:
    verbosity: detailed

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [otlp, opencensus, prometheus/internal]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

  extensions: [health_check, pprof, zpages]

これで、レシーバーを通して OpenTelemetry Collector にデータがどのように取り込まれるかを確認しました。次に、コレクターが受信したデータをどのように処理するかを見てみましょう。

警告

ここではコレクターを再起動しないでください/etc/otelcol-contrib/config.yaml の変更はまだ完了していません。

Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collector プロセッサー

プロセッサーは、レシーバーとエクスポーターとの間で、データに対して実行される処理です。プロセッサーはオプションですが、いくつかは推奨されています。OpenTelemetry Collector Contrib には多数のプロセッサーが含まれています。

%%{
  init:{
    "theme":"base",
    "themeVariables": {
      "primaryColor": "#ffffff",
      "clusterBkg": "#eff2fb",
      "defaultLinkColor": "#333333"
    }
  }
}%%

flowchart LR;
    style Processors fill:#e20082,stroke:#333,stroke-width:4px,color:#fff
    subgraph Receivers
    A[OTLP] --> M(Receivers)
    B[JAEGER] --> M(Receivers)
    C[Prometheus] --> M(Receivers)
    end
    subgraph Processors
    M(Receivers) --> H(Filters, Attributes, etc)
    E(Extensions)
    end
    subgraph Exporters
    H(Filters, Attributes, etc) --> S(OTLP)
    H(Filters, Attributes, etc) --> T(JAEGER)
    H(Filters, Attributes, etc) --> U(Prometheus)
    end
Last Modified 2023/12/19

4. プロセッサーのサブセクション

OpenTelemetry Collector プロセッサー

Batch プロセッサー

デフォルトでは、batch プロセッサーだけが有効になっています。このプロセッサーは、データをエクスポートする前にバッチ処理して、エクスポーターへのネットワーク・コールの回数を減らすために使われます。このワークショップではデフォルトの設定を使用します:

  • send_batch_size (デフォルト = 8192): タイムアウトに関係なく、バッチを送信するスパン、メトリクスデータポイント、またはログレコードの数。パイプラインの次のコンポーネントに送信されるバッチサイズを制限する場合には、 send_batch_max_size を使います。
  • timeout (デフォルト = 200ms): サイズに関係なく、バッチが送信されるまでの時間。ゼロに設定すると、send_batch_size の設定を無視して send_batch_max_size だけが適用され、データは直ちに送信されます。
  • send_batch_max_size (デフォルト = 0): バッチサイズの上限。0 を設定すると、バッチサイズの上限がないことして扱われます。この設定は、大きなバッチが小さなユニットに分割されることを保証します。send_batch_size 以上でなければななりません。
Last Modified 2023/11/27

OpenTelemetry Collector プロセッサー

Resource Detection プロセッサー

resourcedetection プロセッサーは、ホストからリソース情報を検出して、テレメトリーデータ内のリソース値をこの情報で追加または上書きすることができます。

デフォルトでは、可能であればホスト名を FQDN に設定し、そうでなければ OS が提供するホスト名になります。このロジックは hostname_sources オプションを使って変更できます。FQDN を取得せず、OSが提供するホスト名を使用するには、hostname_sourcesosに設定します。

processors:
  batch:
  resourcedetection/system:
    detectors: [system]
    system:
      hostname_sources: [os]

If the workshop instance is running on an AWS/EC2 instance we can gather the following tags from the EC2 metadata API (this is not available on other platforms). ワークショップのインスタンスが AWS/EC2 インスタンスで実行されている場合、EC2 のメタデータ API から以下のタグを収集します(これは他のプラットフォームでは利用できないものもあります)。

  • cloud.provider ("aws")
  • cloud.platform ("aws_ec2")
  • cloud.account.id
  • cloud.region
  • cloud.availability_zone
  • host.id
  • host.image.id
  • host.name
  • host.type

これらのタグをメトリクスに追加するために、別のプロセッサーとして定義してみましょう。

processors:
  batch:
  resourcedetection/system:
    detectors: [system]
    system:
      hostname_sources: [os]
  resourcedetection/ec2:
    detectors: [ec2]
Last Modified 2023/11/27

OpenTelemetry Collector プロセッサー

Attributes プロセッサー

attribute プロセッサーを使うと、スパン、ログ、またはメトリクスの属性を変更できます。また、このプロセッサーは、入力データをフィルタリングし、マッチさせ、指定されたアクションに含めるべきか、除外すべきかを決定する機能もサポートしています。

アクションを設定するには、指定された順序で実行されるアクションのリストを記述します。サポートされるアクションは以下の通りです:

  • insert: その属性がない場合に、新しい属性値を挿入します。
  • update: その属性がある場合に、その属性値を更新します。
  • upsert: insert または update を実行します。属性がない場合には新しい属性値を挿入し、属性がある場合にはその値を更新します。
  • delete: 入力データから属性値を削除します。
  • hash: 属性値をハッシュ化 (SHA1) します。
  • extract: 入力キーの値を正規表現ルールを使って抽出し、対象キーの値を更新します。対象キーがすでに存在する場合は、その値は上書きされます。

次の例のように、attribute プロセッサーを使って、キーは participant.name、あたいはあなたの名前(例: marge_simpson)という新しい属性を追加してみましょう。

警告

INSERT_YOUR_NAME_HERE の箇所は、自分の名前に置き換えてください。また、自分の名前に スペースを使わない ようにしてください。

このワークショップの後半では、この属性を使用して Splunk Observability Cloud でメトリクスをフィルタリングします。

processors:
  batch:
  resourcedetection/system:
    detectors: [system]
    system:
      hostname_sources: [os]
  resourcedetection/ec2:
    detectors: [ec2]
  attributes/conf:
    actions:
      - key: participant.name
        action: insert
        value: "INSERT_YOUR_NAME_HERE"

最近追加されたものの一つとして、connector というコンセプトがあります。これを使うと、あるパイプラインの出力を別のパイプラインの入力に結合できるようになります。

利用シーンとして、送信するデータポイントの量、エラーステータスを含むログの数をメトリクスをとして出力するサービスがあります。他には、あるデプロイ環境から送信されるデータ量のメトリクスを生成するサービスがあります。このような場合に、count コネクターですぐに対応できます。

プロセッサーではなくコネクターなのはなぜ?

プロセッサーは、処理したデータを次に渡すものであり、追加の情報を出力することはできません。コネクターはレシーバーで受け取ったデータを出力せずに、私たちが求める洞察を作り出す機会を提供します。

たとえば、count コネクターを使うと、環境変数 deployment を持たないログ、メトリクス、トレースの数をカウントすることができます。

また、非常にシンプルな例として、deployment 別にデータ使用量を分解して出力することもできます。

コネクターの注意事項

コネクターは、あるパイプラインからエクスポートされ、別のパイプラインでレシーバーで定義されたデータのみを受け入れます。コレクターをどう構築してどう利用するか、設定を検討する必要があります。

参照

  1. https://opentelemetry.io/docs/collector/configuration/#connectors
  2. https://github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/tree/main/connector/countconnector

設定を確認しましょう

これで、プロセッサーがカバーできました。ここで、設定のの変更内容をチェックしてみましょう。


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extensions:
  health_check:
    endpoint: 0.0.0.0:13133
  pprof:
    endpoint: 0.0.0.0:1777
  zpages:
    endpoint: 0.0.0.0:55679

receivers:
  hostmetrics:
    collection_interval: 10s
    scrapers:
      # CPU utilization metrics
      cpu:
      # Disk I/O metrics
      disk:
      # File System utilization metrics
      filesystem:
      # Memory utilization metrics
      memory:
      # Network interface I/O metrics & TCP connection metrics
      network:
      # CPU load metrics
      load:
      # Paging/Swap space utilization and I/O metrics
      paging:
      # Process count metrics
      processes:
      # Per process CPU, Memory and Disk I/O metrics. Disabled by default.
      # process:
  otlp:
    protocols:
      grpc:
      http:

  opencensus:

  # Collect own metrics
  prometheus/internal:
    config:
      scrape_configs:
      - job_name: 'otel-collector'
        scrape_interval: 10s
        static_configs:
        - targets: ['0.0.0.0:8888']

  jaeger:
    protocols:
      grpc:
      thrift_binary:
      thrift_compact:
      thrift_http:

  zipkin:

processors:
  batch:
  resourcedetection/system:
    detectors: [system]
    system:
      hostname_sources: [os]
  resourcedetection/ec2:
    detectors: [ec2]
  attributes/conf:
    actions:
      - key: participant.name
        action: insert
        value: "INSERT_YOUR_NAME_HERE"

exporters:
  logging:
    verbosity: detailed

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [otlp, opencensus, prometheus]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

  extensions: [health_check, pprof, zpages]

Last Modified 2023/12/01

OpenTelemetry Collector エクスポーター

エクスポーターは、プッシュまたはプルベースであり、一つ以上のバックエンド/デスティネーションにデータを送信する方法です。エクスポーターは、一つまたは複数のデータソースをサポートすることがあります。

このワークショップでは、otlphttp エクスポーターを使用します。OpenTelemetry Protocol (OTLP) は、テレメトリーデータを伝送するためのベンダーニュートラルで標準化されたプロトコルです。OTLP エクスポーターは、OTLP プロトコルを実装するサーバーにデータを送信します。OTLP エクスポーターは、gRPC および HTTP/JSON プロトコルの両方をサポートします。

%%{
  init:{
    "theme":"base",
    "themeVariables": {
      "primaryColor": "#ffffff",
      "clusterBkg": "#eff2fb",
      "defaultLinkColor": "#333333"
    }
  }
}%%

flowchart LR;
    style Exporters fill:#e20082,stroke:#333,stroke-width:4px,color:#fff
    subgraph Receivers
    A[OTLP] --> M(Receivers)
    B[JAEGER] --> M(Receivers)
    C[Prometheus] --> M(Receivers)
    end
    subgraph Processors
    M(Receivers) --> H(Filters, Attributes, etc)
    E(Extensions)
    end
    subgraph Exporters
    H(Filters, Attributes, etc) --> S(OTLP)
    H(Filters, Attributes, etc) --> T(JAEGER)
    H(Filters, Attributes, etc) --> U(Prometheus)
    end
Last Modified 2023/12/19

5. エクスポーターのサブセクション

OpenTelemetry Collector エクスポーター

OTLP HTTP エクスポーター

Splunk Observability Cloud へ HTTP 経由でメトリックスを送信するためには、otlphttp エクスポーターを設定する必要があります。

/etc/otelcol-contrib/config.yaml ファイルを編集し、otlphttp エクスポーターを設定しましょう。以下の YAML を exporters セクションの下に挿入し、例えば2スペースでインデントしてください。

また、ディスクの容量不足を防ぐために、ロギングエクスポーターの詳細度を変更します。デフォルトの detailed は非常に詳細です。

exporters:
  logging:
    verbosity: normal
  otlphttp/splunk:

次に、metrics_endpoint を定義して、ターゲットURLを設定していきます。

メモ

Splunk 主催のワークショップの参加者である場合、使用しているインスタンスにはすでに Realm 環境変数が設定されています。その環境変数を設定ファイルで参照します。それ以外の場合は、新しい環境変数を作成して Realm を設定する必要があります。例えば:

export REALM="us1"

使用するURLは https://ingest.${env:REALM}.signalfx.com/v2/datapoint/otlp です。(Splunkは、データの居住地に応じて世界中の主要地域に Realm を持っています)。

otlphttp エクスポーターは、traces_endpointlogs_endpoint それぞれのターゲットURLを定義することにより、トレースとログを送信するようにも設定できますが、そのような設定はこのワークショップの範囲外とします。

exporters:
  logging:
    verbosity: normal
  otlphttp/splunk:
    metrics_endpoint: https://ingest.${env:REALM}.signalfx.com/v2/datapoint/otlp

デフォルトでは、すべてのエンドポイントで gzip 圧縮が有効になっています。エクスポーターの設定で compression: none を設定することにより、圧縮を無効にすることができます。このワークショップでは圧縮を有効にしたままにし、データを送信する最も効率的な方法としてデフォルト設定を使っていきます。

Splunk Observability Cloud にメトリクスを送信するためには、アクセストークンを使用する必要があります。これは、Splunk Observability Cloud UI で新しいトークンを作成することにより行うことができます。トークンの作成方法についての詳細は、Create a token を参照してください。トークンは INGEST タイプである必要があります。

メモ

Splunk 主催のワークショップの参加者である場合、使用しているインスタンスにはすでにアクセストークンが設定されています(環境変数として設定されています)ので、その環境変数を設定ファイルで参照します。それ以外の場合は、新しいトークンを作成し、それを環境変数として設定する必要があります。例えば:

export ACCESS_TOKEN=<replace-with-your-token>

トークンは、設定ファイル内で headers: セクションの下に X-SF-TOKEN: ${env:ACCESS_TOKEN} を挿入することにで定義します:

exporters:
  logging:
    verbosity: normal
  otlphttp/splunk:
    metrics_endpoint: https://ingest.${env:REALM}.signalfx.com/v2/datapoint/otlp
    headers:
      X-SF-TOKEN: ${env:ACCESS_TOKEN}

設定を確認しましょう

これで、エクスポーターもカバーできました。設定を確認していきましょう:


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extensions:
  health_check:
    endpoint: 0.0.0.0:13133
  pprof:
    endpoint: 0.0.0.0:1777
  zpages:
    endpoint: 0.0.0.0:55679

receivers:
  hostmetrics:
    collection_interval: 10s
    scrapers:
      # CPU utilization metrics
      cpu:
      # Disk I/O metrics
      disk:
      # File System utilization metrics
      filesystem:
      # Memory utilization metrics
      memory:
      # Network interface I/O metrics & TCP connection metrics
      network:
      # CPU load metrics
      load:
      # Paging/Swap space utilization and I/O metrics
      paging:
      # Process count metrics
      processes:
      # Per process CPU, Memory and Disk I/O metrics. Disabled by default.
      # process:
  otlp:
    protocols:
      grpc:
      http:

  opencensus:

  # Collect own metrics
  prometheus/internal:
    config:
      scrape_configs:
      - job_name: 'otel-collector'
        scrape_interval: 10s
        static_configs:
        - targets: ['0.0.0.0:8888']

  jaeger:
    protocols:
      grpc:
      thrift_binary:
      thrift_compact:
      thrift_http:

  zipkin:

processors:
  batch:
  resourcedetection/system:
    detectors: [system]
    system:
      hostname_sources: [os]
  resourcedetection/ec2:
    detectors: [ec2]
  attributes/conf:
    actions:
      - key: participant.name
        action: insert
        value: "INSERT_YOUR_NAME_HERE"

exporters:
  logging:
    verbosity: normal
  otlphttp/splunk:
    metrics_endpoint: https://ingest.${env:REALM}.signalfx.com/v2/datapoint/otlp
    headers:
      X-SF-TOKEN: ${env:ACCESS_TOKEN}

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [otlp, opencensus, prometheus]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

  extensions: [health_check, pprof, zpages]

もちろん、OTLP プロトコルをサポートする他のソリューションを指すように metrics_endpoint を簡単に設定することができます。

次に、config.yaml のサービスセクションで、今設定したレシーバー、プロセッサー、エクスポーターを有効にしていきます。

Last Modified 2023/12/19

OpenTelemetry Collector サービス

Service セクションでは、レシーバー、プロセッサー、エクスポーター、およびエクステンションにある設定に基づいて、コレクターで有効にするコンポーネントを設定していきます。

情報

コンポーネントが設定されていても、Service セクション内で定義されていない場合、そのコンポーネントは有効化されません

サービスのセクションは、以下の3つのサブセクションで構成されています:

  • extensions(拡張機能)
  • pipelines(パイプライン)
  • telemetry(テレメトリー)

デフォルトの設定では、拡張機能セクションが health_checkpprofzpages を有効にするように設定されており、これらは以前のエクステンションのモジュールで設定しました。

service:
  extensions: [health_check, pprof, zpages]

それでは、メトリックパイプラインを設定していきましょう!

Last Modified 2023/11/27

6. サービスのサブセクション

OpenTelemetry Collector サービス

Hostmetrics レシーバー

ワークショップのレシーバー部分で振り返ると、ホストシステムに関するメトリクスを生成するために、様々なソースからスクレイピングする Host Metrics レシーバーを定義しました。このレシーバーを有効にするためには、メトリクスパイプラインに hostmetrics レシーバーを含める必要があります。

metrics パイプラインで、メトリクスの receivers セクションに hostmetrics を追加します。

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [hostmetrics, otlp, opencensus, prometheus]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]
Last Modified 2023/11/27

OpenTelemetry Collector サービス

Prometheus Internal レシーバー

ワークショップの前半で、prometheus レシーバーの名前を変更し、コレクター内部のメトリクスを収集していることを反映して、prometheus/internal という名前にしました。

現在、メトリクスパイプラインの下で prometheus/internal レシーバーを有効にする必要があります。metrics パイプラインの下の receivers セクションを更新して、prometheus/internal を含めます:

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [hostmetrics, otlp, opencensus, prometheus/internal]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]
Last Modified 2023/11/27

OpenTelemetry Collector サービス

Resource Detection プロセッサー

また、コレクターがインスタンスのホスト名やAWS/EC2のメタデータを取得できるように、resourcedetection/system および resourcedetection/ec2 プロセッサーを追加しました。これらのプロセッサーをメトリクスパイプライン下で有効にする必要があります。

metrics パイプラインの下の processors セクションを更新して、resourcedetection/system および resourcedetection/ec2 を追加します:

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [hostmetrics, otlp, opencensus, prometheus/internal]
      processors: [batch, resourcedetection/system, resourcedetection/ec2]
      exporters: [logging]
Last Modified 2023/11/27

OpenTelemetry Collector サービス

Attributes プロセッサー

また、このワークショップのプロセッサーセクションでは、attributes/conf プロセッサーを追加し、コレクターがすべてのメトリクスに participant.name という新しい属性を挿入するようにしました。これをメトリクスパイプライン下で有効にする必要があります。

metrics パイプラインの下の processors セクションを更新して、attributes/conf を追加します:

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [hostmetrics, otlp, opencensus, prometheus/internal]
      processors: [batch, resourcedetection/system, resourcedetection/ec2, attributes/conf]
      exporters: [logging]
Last Modified 2023/11/27

OpenTelemetry Collector サービス

OTLP HTTP エクスポーター

ワークショップのエクスポーターセクションでは、otlphttp エクスポーターを設定して、メトリクスを Splunk Observability Cloud に送信するようにしました。これをメトリクスパイプライン下で有効にする必要があります。

metrics パイプラインの下の exporters セクションを更新して、otlphttp/splunk を追加します:

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [hostmetrics, otlp, opencensus, prometheus/internal]
      processors: [batch, resourcedetection/system, resourcedetection/ec2, attributes/conf]
      exporters: [logging, otlphttp/splunk]

コレクターは、その動作に関する内部シグナルを捕捉しています。これには実行中のコンポーネントからの追加されるシグナルも含まれます。これは、データの流れに関する決定を行うコンポーネントが、その情報をメトリクスやトレースとして表面化する方法を必要とするためです。

なぜコレクターを監視するの?

これは「監視者を監視するのは誰か?」という種類の問題ですが、このような情報を表面化できることは重要です。コレクターの歴史の興味深い部分は、GoメトリクスのSDKが安定と考えられる前に存在していたことで、コレクターは当面の間、この機能を提供するために Prometheus エンドポイントを公開しています。

注意点

組織内で稼働している各コレクターの内部使用状況を監視することは、新しいメトリクス量(MTS)を大幅な増加させる可能性があります。Splunkディストリビューションはこれらのメトリクスをキュレーションしており、増加を予測するのに役立ちます。

Ninja ゾーン

コレクターの内部オブザーバビリティを公開するためには、いくつかの設定を追加することがあります:

service:
  telemetry:
    logs:
      level: <info|warn|error>
      development: <true|false>
      encoding: <console|json>
      disable_caller: <true|false>
      disable_stacktrace: <true|false>
      output_paths: [<stdout|stderr>, paths...]
      error_output_paths: [<stdout|stderr>, paths...]
      initial_fields:
        key: value
    metrics:
      level: <none|basic|normal|detailed>
      # Address binds the promethues endpoint to scrape
      address: <hostname:port>
service:
  telemetry:
    logs: 
      level: info
      encoding: json
      disable_stacktrace: true
      initial_fields:
        instance.name: ${env:INSTANCE}
    metrics:
      address: localhost:8888 

参照

  1. https://opentelemetry.io/docs/collector/configuration/#service

完成した設定


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extensions:
  health_check:
    endpoint: 0.0.0.0:13133
  pprof:
    endpoint: 0.0.0.0:1777
  zpages:
    endpoint: 0.0.0.0:55679

receivers:
  hostmetrics:
    collection_interval: 10s
    scrapers:
      # CPU utilization metrics
      cpu:
      # Disk I/O metrics
      disk:
      # File System utilization metrics
      filesystem:
      # Memory utilization metrics
      memory:
      # Network interface I/O metrics & TCP connection metrics
      network:
      # CPU load metrics
      load:
      # Paging/Swap space utilization and I/O metrics
      paging:
      # Process count metrics
      processes:
      # Per process CPU, Memory and Disk I/O metrics. Disabled by default.
      # process:
  otlp:
    protocols:
      grpc:
      http:

  opencensus:

  # Collect own metrics
  prometheus/internal:
    config:
      scrape_configs:
      - job_name: 'otel-collector'
        scrape_interval: 10s
        static_configs:
        - targets: ['0.0.0.0:8888']

  jaeger:
    protocols:
      grpc:
      thrift_binary:
      thrift_compact:
      thrift_http:

  zipkin:

processors:
  batch:
  resourcedetection/system:
    detectors: [system]
    system:
      hostname_sources: [os]
  resourcedetection/ec2:
    detectors: [ec2]
  attributes/conf:
    actions:
      - key: participant.name
        action: insert
        value: "INSERT_YOUR_NAME_HERE"

exporters:
  logging:
    verbosity: normal
  otlphttp/splunk:
    metrics_endpoint: https://ingest.${env:REALM}.signalfx.com/v2/datapoint/otlp
    headers:
      X-SF-TOKEN: ${env:ACCESS_TOKEN}

service:

  pipelines:

    traces:
      receivers: [otlp, opencensus, jaeger, zipkin]
      processors: [batch]
      exporters: [logging]

    metrics:
      receivers: [hostmetrics, otlp, opencensus, prometheus/internal]
      processors: [batch, resourcedetection/system, resourcedetection/ec2, attributes/conf] 
      exporters: [logging, otlphttp/splunk]

  extensions: [health_check, pprof, zpages]

ヒント

コレクターを再起動する前に、設定ファイルを検証することをお勧めします。これは、組み込みの validate コマンドを使用して行うことができます:

otelcol-contrib validate --config=file:/etc/otelcol-contrib/config.yaml
Error: failed to get config: cannot unmarshal the configuration: 1 error(s) decoding:

* error decoding 'processors': error reading configuration for "attributes/conf": 1 error(s) decoding:

* 'actions[0]' has invalid keys: actions
2023/06/29 09:41:28 collector server run finished with error: failed to get config: cannot unmarshal the configuration: 1 error(s) decoding:

* error decoding 'processors': error reading configuration for "attributes/conf": 1 error(s) decoding:

* 'actions[0]' has invalid keys: actions

動作する設定ができたので、コレクターを起動し、その後 zPages が報告している内容を確認しましょう。

sudo systemctl restart otelcol-contrib

pipelinez-full-config pipelinez-full-config

Last Modified 2023/12/19

データの可視化

Splunk Observability Cloud

OpenTelemetry Collector を設定して Splunk Observability Cloud にメトリクスを送信するようにしたので、Splunk Observability Cloud でデータを見てみましょう。Splunk Observability Cloud への招待を受け取っていない場合は、講師がログイン資格情報を提供します。

その前に、もう少し興味深くするために、インスタンスでストレステストを実行しましょう。これにより、ダッシュボードが活性化されます。

sudo apt install stress
while true; do stress -c 2 -t 40; stress -d 5 -t 40; stress -m 20 -t 40; done

Splunk Observability Cloudにログインしたら、左側のナビゲーションを使用して Dashboards に移動します:

menu-dashboards menu-dashboards

検索ボックスで OTel Contrib を検索します:

search-dashboards search-dashboards

情報

ダッシュボードが存在しない場合は、講師が迅速に追加します。このワークショップの Splunk 主催版に参加していない場合、インポートするダッシュボードグループはこのページの下部にあります。

OTel Contrib Dashboard ダッシュボードをクリックして開きます:

otel-dashboard otel-dashboard

ダッシュボードの上部にある Filter 欄に「participant」の途中まで入力し、候補に出る participant.name を選択します:

search-filter search-filter

participant.name で、config.yaml 内で設定したあなたの名前を入力するか、リストから選択することができます:

select-conf-attendee-name select-conf-attendee-name

これで、OpenTelemetry Collector を設定したホストの、ホストメトリクスを確認することができます。

ダッシュボードJSONのダウンロード方法
Last Modified 2024/03/01

OpenTelemetry Collector を開発する

カスタムコンポーネントの開発

Open Telemetry Collectorのためのコンポーネントを構築するには、以下の3つの主要な部分が必要です:

  1. Configuration - ユーザーが設定できる値は何か
  2. Factory - 提供された値を使ってコンポーネントを作成する
  3. Business Logic - コンポーネントが実行する必要があること

これについて、プロジェクトの重要なDevOpsメトリクスを追跡するためにJenkinsと連携するコンポーネントを構築する例を考えていきます。

測定しようとしているメトリクスは次のとおりです:

  1. 変更に対するリードタイム - 「コミットが本番環境に入るまでにかかる時間」
  2. 変更失敗率 - 「本番環境での障害を引き起こすデプロイの割合」
  3. デプロイ頻度 - 「[チーム]が本番環境に成功してリリースする頻度」
  4. 平均復旧時間 - 「[チーム]が本番環境の障害から復旧するのにかかる時間」

これらの指標は Google の DevOps Research and Assessment (DORA) チームによって特定されたもので、ソフトウェア開発チームのパフォーマンスを示すのに役立ちます。Jenkins CI を選択した理由は、私たちが同じオープンソースソフトウェアエコシステムに留まり、将来的にベンダー管理のCIツールが採用する例となることができるためです。

計装 🆚 コンポーネント

組織内でオブザーバビリティを向上させる際には、トレードオフが発生するため、考慮する点があります。

長所短所
(自動)計装1システムを観測するために外部APIが不要計装を変更するにはプロジェクトの変更が必要
システム所有者/開発者は可観測性の変更が可能ランタイムへの追加の依存が必要
システムの文脈を理解し、Exemplar とキャプチャされたデータを関連付けることが可能システムのパフォーマンスに影響を与える可能性がある
コンポーネントデータ名や意味の変更をシステムのリリースサイクルから独立した展開が可能APIの破壊的な変更の可能性があり、システムとコレクター間でリリースの調整が必要
その後の利用に合わせて収集されるデータの更新/拡張が容易キャプチャされたデータの意味がシステムリリースと一致せず、予期せず壊れる可能性がある

  1. 計装(instrument, インストゥルメント)とは、アプリケーションなどのシステムコンポーネントに対して、トレースやメトリクス、ログなどのテレメトリーデータを出力させる実装。計装ライブラリを最低限セットアップするだけで一通りのトレースやメトリクスなどを出力できるような対応を「自動計装」と呼びます。 ↩︎

Last Modified 2023/12/01

8. Developのサブセクション

OpenTelemetry Collector を開発する

プロジェクトのセットアップ Ninja

メモ

このワークショップのセクションを完了する時間は経験によって異なる場合があります。

完成したものはこちらにあります。詰まった場合や講師と一緒に進めたい場合に利用してください。

新しい Jenkins CI レシーバーの開発を始めるため、まずは Go プロジェクトのセットアップから始めていきます。 新しい Go プロジェクトを作成する手順は以下の通りです:

  1. ${HOME}/go/src/jenkinscireceiver という名前の新しいディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。
    1. 実際のディレクトリ名や場所は厳密ではありません。自分の開発ディレクトリを自由に選ぶことができます。
  2. go mod init splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver を実行して、Go のモジュールを初期化します。
    1. 依存関係を追跡するために使用される go.mod というファイルが作成されます。
    2. インポートされている依存関係のチェックサム値が go.sum として保存されます。

`` text module splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver

go 1.20

Last Modified 2023/12/01

OpenTelemetry Collector を開発する

Configuration の構築

コンポーネントの Configuration 部分は、ユーザーがコンポーネントに対する入力を行う方法であり、設定に使用される値は以下のようである必要があります:

  1. そのフィールドが何を制御するのか、ユーザーが直感的に理解できる
  2. 必須項目とオプション項目が明確である
  3. 共通の名前とフィールドを再利用する
  4. オプションをシンプルに保つ
---
# Required Values
endpoint: http://my-jenkins-server:8089
auth:
    authenticator: basicauth/jenkins
# Optional Values
collection_interval: 10m
metrics:
    example.metric.1:
        enabled: true
    example.metric.2:
        enabled: true
    example.metric.3:
        enabled: true
    example.metric.4:
        enabled: true
---
jenkins_server_addr: hostname
jenkins_server_api_port: 8089
interval: 10m
filter_builds_by:
    - name: my-awesome-build
      status: amber
track:
    values:
        example.metric.1: yes
        example.metric.2: yes
        example.metric.3: no
        example.metric.4: no

悪い例では、Configuration のベストプラクティスに反するとコンポーネントが使いにくくなってしまうことが理解できるはずです。 フィールドの値が何であるべきかを明確ではなく、既存のプロセッサーに移譲できる機能を含み、コレクター内の他のコンポーネントと比較してフィールドの命名に一貫性がありません。

良い例では、必要な値をシンプルに保ち、他のコンポーネントからのフィールド名を再利用し、コンポーネントが Jenkins とコレクター間の相互作用にのみ焦点を当てています。

設定値の中には、このコンポーネントで独自に追加するものと、コレクター内部の共有ライブラリによって提供されているものがあります。これらはビジネスロジックに取り組む際にさらに詳しく説明します。Configuration は小さく始めるべきで、ビジネスロジックに追加の機能が必要になったら、設定も追加していきましょう。

コードを書く

Configuration に必要なコードを実装するために、config.go という名前の新しいファイルを以下の内容で作成します:

package jenkinscireceiver

import (
    "go.opentelemetry.io/collector/config/confighttp"
    "go.opentelemetry.io/collector/receiver/scraperhelper"

    "splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver/internal/metadata"
)

type Config struct {
    // HTTPClientSettings contains all the values
    // that are commonly shared across all HTTP interactions
    // performed by the collector.
    confighttp.HTTPClientSettings `mapstructure:",squash"`
    // ScraperControllerSettings will allow us to schedule 
    // how often to check for updates to builds.
    scraperhelper.ScraperControllerSettings `mapstructure:",squash"`
    // MetricsBuilderConfig contains all the metrics
    // that can be configured.
    metadata.MetricsBuilderConfig `mapstructure:",squash"`
}
Last Modified 2023/12/01

OpenTelemetry Collector を開発する

コンポーネントを検討する

Jenkinsからメトリクスを取得するために必要なコンポーネントの種類をおさらいしましょう:

エクステンションが解決するビジネスユースケースは以下の通りです:

  1. 実行時の設定が必要な共有機能を持つ
  2. コレクターの実行時間の観察に間接的に役立つ

詳細については、エクステンションの概要を参照してください。

レシーバーが解決するビジネスユースケースは以下の通りです:

  • リモートソースからのデータの取得
  • リモートソースからのデータの受信

これらは一般的に pullpush ベースのデータ収集と呼ばれ、詳細についてはレシーバーの概要で読むことができます。

プロセッサーが解決するビジネスユースケースは以下の通りです:

  • データ、フィールド、または値の追加または削除
  • データの観察と意思決定
  • バッファリング、キューイング、および並べ替え

プロセッサーを通過するデータタイプは、下流のコンポーネントに同じデータタイプを転送する必要があることを覚えておいてください。 詳細については、プロセッサーの概要をご覧ください。

エクスポーターが解決するビジネスユースケースは以下の通りです:

  • データをツール、サービス、またはストレージに送信する

OpenTelemetryコレクターは「バックエンド」、すべてを一元化した観測可能性スイートを目指すのではなく、OpenTelemetryの創設原則に忠実であり続けることを目指しています。つまり、ベンダーに依存しない全ての人のための観測可能性です。詳細については、エクスポーターの概要をお読みください。

コネクターは比較的新しいコンポーネントで、このワークショップではあまり触れていません。 コネクターは、異なるテレメトリタイプやパイプラインをまたいで使用できるプロセッサーのようなものだといえます。たとえば、コネクターはログとしてデータを受け取り、メトリクスとして出力したり、あるパイプラインからメトリクスを受け取り、テレメトリーデータに関するメトリクスを提供したりすることができます。

コネクターが解決するビジネスケースは以下の通りです:

  • 異なるテレメトリタイプ間の変換
    • ログからメトリクスへ
    • トレースからメトリクスへ
    • メトリクスからログへ
  • 受信したデータを観察し、自身のデータを生成する
    • メトリクスを受け取り、データの分析メトリクスを生成する。

Ninjaセクションの一部としてプロセッサーの概要内で簡単に概要が説明されています。

これらのコンポーネントについて考えると、Jenkins に対応する場合はプルベースのレシーバーを開発する必要があることがわかります。

Last Modified 2023/12/01

OpenTelemetry Collector を開発する

メトリクスを設計する

レシーバーによってキャプチャされるメトリクスを定義し、エクスポートするために、コレクターのために開発された mdatagen を使って、yaml で定義したメトリクスをコードに変換していきます。

---
# Type defines the name to reference the component
# in the configuration file
type: jenkins

# Status defines the component type and the stability level
status:
  class: receiver
  stability:
    development: [metrics]

# Attributes are the expected fields reported
# with the exported values.
attributes:
  job.name:
    description: The name of the associated Jenkins job
    type: string
  job.status:
    description: Shows if the job had passed, or failed
    type: string
    enum:
    - failed
    - success
    - unknown

# Metrics defines all the pontentially exported values from this receiver. 
metrics:
  jenkins.jobs.count:
    enabled: true
    description: Provides a count of the total number of configured jobs
    unit: "{Count}"
    gauge:
      value_type: int
  jenkins.job.duration:
    enabled: true
    description: Show the duration of the job
    unit: "s"
    gauge:
      value_type: int
    attributes:
    - job.name
    - job.status
  jenkins.job.commit_delta:
    enabled: true
    description: The calculation difference of the time job was finished minus commit timestamp
    unit: "s"
    gauge:
      value_type: int
    attributes:
    - job.name
    - job.status
// To generate the additional code needed to capture metrics, 
// the following command to be run from the shell:
//  go generate -x ./...

//go:generate go run github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/cmd/mdatagen@v0.80.0 metadata.yaml
package jenkinscireceiver

// There is no code defined within this file.

次のセクションに進む前に、これらのファイルをプロジェクトフォルダ内に作成してください。

Factory の構築

Factory はソフトウェアデザインパターンの一種で、提供された Configuration を使って、動的にオブジェクト(この場合は jenkinscireceiver)を作成するものです。現実的な例では、携帯電話店に行って、あなたの正確な説明に合った携帯電話を求め、それを提供されるようなものです。

コマンド go generate -x ./... を実行すると、定義されたメトリクスをエクスポートするために必要なすべてのコードを含む新しいフォルダ jenkinscireceiver/internal/metadata が作成されます。生成されるコードは以下の通りです:

package jenkinscireceiver

import (
    "errors"

    "go.opentelemetry.io/collector/component"
    "go.opentelemetry.io/collector/config/confighttp"
    "go.opentelemetry.io/collector/receiver"
    "go.opentelemetry.io/collector/receiver/scraperhelper"

    "splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver/internal/metadata"
)

func NewFactory() receiver.Factory {
    return receiver.NewFactory(
        metadata.Type,
        newDefaultConfig,
        receiver.WithMetrics(newMetricsReceiver, metadata.MetricsStability),
    )
}

func newMetricsReceiver(_ context.Context, set receiver.CreateSettings, cfg component.Config, consumer consumer.Metrics) (receiver.Metrics, error) {
    // Convert the configuration into the expected type
    conf, ok := cfg.(*Config)
    if !ok {
        return nil, errors.New("can not convert config")
    }
    sc, err := newScraper(conf, set)
    if err != nil {
        return nil, err
    }
    return scraperhelper.NewScraperControllerReceiver(
        &conf.ScraperControllerSettings,
        set,
        consumer,
        scraperhelper.AddScraper(sc),
    )
}
package jenkinscireceiver

import (
    "go.opentelemetry.io/collector/config/confighttp"
    "go.opentelemetry.io/collector/receiver/scraperhelper"

    "splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver/internal/metadata"
)

type Config struct {
    // HTTPClientSettings contains all the values
    // that are commonly shared across all HTTP interactions
    // performed by the collector.
    confighttp.HTTPClientSettings `mapstructure:",squash"`
    // ScraperControllerSettings will allow us to schedule 
    // how often to check for updates to builds.
    scraperhelper.ScraperControllerSettings `mapstructure:",squash"`
    // MetricsBuilderConfig contains all the metrics
    // that can be configured.
    metadata.MetricsBuilderConfig `mapstructure:",squash"`
}

func newDefaultConfig() component.Config {
    return &Config{
        ScraperControllerSettings: scraperhelper.NewDefaultScraperControllerSettings(metadata.Type),
        HTTPClientSettings:        confighttp.NewDefaultHTTPClientSettings(),
        MetricsBuilderConfig:      metadata.DefaultMetricsBuilderConfig(),
    }
}
package jenkinscireceiver

type scraper struct {}

func newScraper(cfg *Config, set receiver.CreateSettings) (scraperhelper.Scraper, error) {
    // Create a our scraper with our values 
    s := scraper{
        // To be filled in later
    }
    return scraperhelper.NewScraper(metadata.Type, s.scrape)
}

func (scraper) scrape(ctx context.Context) (pmetric.Metrics, error) {
    // To be filled in
    return pmetrics.NewMetrics(), nil
}
---
dist:
  name: otelcol
  description: "Conf workshop collector"
  output_path: ./dist
  version: v0.0.0-experimental

extensions:
  - gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/extension/basicauthextension v0.80.0
  - gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/extension/healthcheckextension v0.80.0

receivers:
  - gomod: go.opentelemetry.io/collector/receiver/otlpreceiver v0.80.0
  - gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/receiver/jaegerreceiver v0.80.0
  - gomod: github.com/open-telemetry/opentelemetry-collector-contrib/receiver/prometheusreceiver v0.80.0
  - gomod: splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver v0.0.0
    path: ./jenkinscireceiver

processors:
  - gomod: go.opentelemetry.io/collector/processor/batchprocessor v0.80.0

exporters:
  - gomod: go.opentelemetry.io/collector/exporter/loggingexporter v0.80.0
  - gomod: go.opentelemetry.io/collector/exporter/otlpexporter v0.80.0
  - gomod: go.opentelemetry.io/collector/exporter/otlphttpexporter v0.80.0

# This replace is a go directive that allows for redefine
# where to fetch the code to use since the default would be from a remote project.
replaces:
- splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver => ./jenkinscireceiver
├── build-config.yaml
└── jenkinscireceiver
    ├── go.mod
    ├── config.go
    ├── factory.go
    ├── scraper.go
    └── internal
      └── metadata

これらのファイルがプロジェクトに作成されたら、go mod tidy を実行します。すると、すべての依存ライブラリが取得され、go.mod が更新されます。

Last Modified 2023/12/01

OpenTelemetry Collector を開発する

ビジネスロジックを作る

この時点では、何も行っていないカスタムコンポーネントが作成されています。ここから、Jenkins からデータを取得するための必要なロジックを追加していきましょう。

ここからのステップは以下の通りです:

  1. Jenkinsに接続するクライアントを作成する
  2. 設定されたすべてのジョブをキャプチャする
  3. 設定されたジョブの最後のビルドのステータスを報告する
  4. コミットタイムスタンプとジョブ完了の時間差を計算する

変更を scraper.go に加えていきます。

Jenkinsサーバーに接続するために、パッケージ “github.com/yosida95/golang-jenkins” を使用します。これには、Jenkinsサーバーからデータを読み取るために必要な機能が提供されています。

次に、“go.opentelemetry.io/collector/receiver/scraperhelper” ライブラリのいくつかのヘルパー関数を利用して、コンポーネントの起動が完了したらJenkinsサーバーに接続できるようにするスタート関数を作成します。

package jenkinscireceiver

import (
    "context"

    jenkins "github.com/yosida95/golang-jenkins"
    "go.opentelemetry.io/collector/component"
    "go.opentelemetry.io/collector/pdata/pmetric"
    "go.opentelemetry.io/collector/receiver"
    "go.opentelemetry.io/collector/receiver/scraperhelper"

    "splunk.conf/workshop/example/jenkinscireceiver/internal/metadata"
)

type scraper struct {
    mb     *metadata.MetricsBuilder
    client *jenkins.Jenkins
}

func newScraper(cfg *Config, set receiver.CreateSettings) (scraperhelper.Scraper, error) {
    s := &scraper{
        mb : metadata.NewMetricsBuilder(cfg.MetricsBuilderConfig, set),
    }
    
    return scraperhelper.NewScraper(
        metadata.Type,
        s.scrape,
        scraperhelper.WithStart(func(ctx context.Context, h component.Host) error {
            client, err := cfg.ToClient(h, set.TelemetrySettings)
            if err != nil {
                return err
            }
            // The collector provides a means of injecting authentication
            // on our behalf, so this will ignore the libraries approach
            // and use the configured http client with authentication.
            s.client = jenkins.NewJenkins(nil, cfg.Endpoint)
            s.client.SetHTTPClient(client)
            return nil
        }),
    )
}

func (s scraper) scrape(ctx context.Context) (pmetric.Metrics, error) {
    // To be filled in
    return pmetric.NewMetrics(), nil
}

これで、Jenkinsレシーバーを初期化するために必要なすべてのコードが完成しました。

ここから先は、実装が必要な scrape メソッドに焦点を当てます。このメソッドは、設定された間隔(デフォルトでは1分)ごとに実行されます。

Jenkins サーバーの負荷状況や、どの程度のプロジェクトが実行されているかを測定するために、Jenkins で設定されているジョブの数をキャプチャしたいと考えています。これを行うために、Jenkins クライアントを呼び出してすべてのジョブをリスト化し、エラーが報告された場合はメトリクスなしでそれを返し、そうでなければメトリクスビルダーからのデータを発行します。

func (s scraper) scrape(ctx context.Context) (pmetric.Metrics, error) {
    jobs, err := s.client.GetJobs()
    if err != nil {
        return pmetric.Metrics{}, err
    }

    // Recording the timestamp to ensure
    // all captured data points within this scrape have the same value. 
    now := pcommon.NewTimestampFromTime(time.Now())
    
    // Casting to an int64 to match the expected type
    s.mb.RecordJenkinsJobsCountDataPoint(now, int64(len(jobs)))
    
    // To be filled in

    return s.mb.Emit(), nil
}

前のステップにより、すべてのジョブをキャプチャしてジョブの数をレポートできるようになりました。 このステップでは、それぞれのジョブを調査し、レポートされた値を使用してメトリクスをキャプチャしていきます。

func (s scraper) scrape(ctx context.Context) (pmetric.Metrics, error) {
    jobs, err := s.client.GetJobs()
    if err != nil {
        return pmetric.Metrics{}, err
    }

    // Recording the timestamp to ensure
    // all captured data points within this scrape have the same value. 
    now := pcommon.NewTimestampFromTime(time.Now())
    
    // Casting to an int64 to match the expected type
    s.mb.RecordJenkinsJobsCountDataPoint(now, int64(len(jobs)))
    
    for _, job := range jobs {
        // Ensure we have valid results to start off with
        var (
            build  = job.LastCompletedBuild
            status = metadata.AttributeJobStatusUnknown
        )

        // This will check the result of the job, however,
        // since the only defined attributes are 
        // `success`, `failure`, and `unknown`. 
        // it is assume that anything did not finish 
        // with a success or failure to be an unknown status.

        switch build.Result {
        case "aborted", "not_built", "unstable":
            status = metadata.AttributeJobStatusUnknown
        case "success":
            status = metadata.AttributeJobStatusSuccess
        case "failure":
            status = metadata.AttributeJobStatusFailed
        }

        s.mb.RecordJenkinsJobDurationDataPoint(
            now,
            int64(job.LastCompletedBuild.Duration),
            job.Name,
            status,
        )
    }

    return s.mb.Emit(), nil
}

最後のステップでは、コミットからジョブ完了までにかかった時間を計算して、DORA メトリクス を推測するのに役立てていきます。

func (s scraper) scrape(ctx context.Context) (pmetric.Metrics, error) {
    jobs, err := s.client.GetJobs()
    if err != nil {
        return pmetric.Metrics{}, err
    }

    // Recording the timestamp to ensure
    // all captured data points within this scrape have the same value. 
    now := pcommon.NewTimestampFromTime(time.Now())
    
    // Casting to an int64 to match the expected type
    s.mb.RecordJenkinsJobsCountDataPoint(now, int64(len(jobs)))
    
    for _, job := range jobs {
        // Ensure we have valid results to start off with
        var (
            build  = job.LastCompletedBuild
            status = metadata.AttributeJobStatusUnknown
        )

        // Previous step here

        // Ensure that the `ChangeSet` has values
        // set so there is a valid value for us to reference
        if len(build.ChangeSet.Items) == 0 {
            continue
        }

        // Making the assumption that the first changeset
        // item is the most recent change.
        change := build.ChangeSet.Items[0]

        // Record the difference from the build time
        // compared against the change timestamp.
        s.mb.RecordJenkinsJobCommitDeltaDataPoint(
            now,
            int64(build.Timestamp-change.Timestamp),
            job.Name,
            status,
        )
    }

    return s.mb.Emit(), nil
}

これらのステップがすべて完了すると、Jenkins CI レシーバーが完成します!

次は何をするの?

コンポーネントに必要な機能は、おそらく他にもたくさん思いつくでしょう。例えば:

  • ジョブで使用されたブランチ名を含めることはできますか?
  • ジョブのプロジェクト名を含めることはできますか?
  • プロジェクトのジョブの総持続時間をどのように計算しますか?
  • 変更が機能するかどうかをどのように検証しますか?

この時間を使って遊んでみたり、壊してみたり、変更してみたり、ビルドからのログをキャプチャしてみるなどしてください。

Last Modified 2023/12/08

その他のリソース

よくある質問とその回答

オブザーバビリティ、DevOps、インシデント対応、Splunk On-Callに関連する一般的な質問とその回答を集めました。

ディメンション、プロパティ、タグ

ディメンションとプロパティの比較で、どちらかを使うべきかというのはよく議論されます。

OpenTelemetryでのタグ付け

大規模な組織で OpenTelemetry を展開する際には、タグ付けのための標準化された命名規則を定義し、規則が遵守されるようにガバナンスプロセスを確立することが重要です。

Last Modified 2023/11/17

その他のリソースのサブセクション

よくある質問とその回答

オブザーバビリティ、DevOps、インシデント対応、Splunk On-Callに関連する一般的な質問とその回答を集めました。

Q: アラートとインシデント対応、インシデント管理の違いは?

A: アラート、インシデント対応、インシデント管理は関連する機能です。これらは一緒にインシデント対応および解決プロセスを構成します。

モニタリングやオブザーバビリティのツールはインシデント対応プラットフォームにアラートを送信します。これらのプラットフォームはアラートのコレクションを収集し、それらをインシデントとして相関させます。

これらのインシデントは記録のためにインシデント管理(ITSM)プラットフォームに記録されます。アラートは何かが起こったことを示すトリガーであり、インシデントへのコンテキストを提供します。

インシデントには、アラートの内容、インシデントが作成されてから関連するすべての活動、およびフォローされるオンコールポリシーが含まれます。ITSMは、インシデントがアクティブであるときおよび解決された後のインシデントを記録するシステムです。

インシデント対応および管理をより良く実践するために、これらのコンポーネントが必要になります。

On-Call

Q: オブザーバビリティはモニタリングとは違うものですか?

A: モニタリングとオブザーバビリティの主な違いは、「既知の未知」と「未知の未知」の違いです。

モニタリングでは、オペレーターは通常、システムのアーキテクチャと要素に関する事前の知識を持っています。彼らは要素間の関係とそれに関連するメタデータを確実に予測することができます。モニタリングは、頻繁に変更されない状態のインフラストラクチャに適しています。

オブザーバビリティは、オペレーターがシステム内のすべての要素とそれらの関係を予測し、追跡する能力が限定されているシステム向けです。

オブザーバビリティは、従来のメトリクスのモニタリングを含む一連のプラクティスと技術です。

これらのプラクティスと技術を組み合わせることで、オペレーターはシステムのすべての要素に関する事前の知識がなくても、頻繁に変更がある複雑な環境を理解することができます。オブザーバビリティ技術は、環境の変動やメタデータの変化(カーディナリティ)を従来のモニタリングよりもよく考慮できるため、より静的なモニタリングと比較して優れています。

Observability

Q: トレースとスパンとは何ですか?

A: トレースとスパンは、メトリクスとログと共に、現代のオブザーバビリティツールにフィードされるコアタイプのデータを構成します。それらは特定の要素と機能を持っていますが、一緒にうまく機能します。

マイクロサービスベースのアーキテクチャは分散しているため、システム内のトランザクションは完了する前に複数のサービスにアクセスします。これにより、問題の場所を正確に特定することが困難になります。トレースは、分散システム内のすべてのサービスを通るリクエストの完全なパスを追跡するための方法です。スパンは、各サービスでの時間のかかる操作です。トレースはスパンの結合したものであり、一緒になると個々のサービスプロセスについてより詳細な情報を提供します。メトリクスはシステムの健康状態の良いスナップショットを提供し、ログは問題を調査する際に深さを提供しますが、トレースとスパンはオペレーターに問題の源泉をより多くのコンテキストでナビゲートするのに役立ちます。これにより、インシデントの調査にかかる時間が節約され、現代のアーキテクチャの複雑さがサポートされます。

APM

Q: サイドカーパターンとは何ですか?

A: サイドカーパターンは、関連するサービスをインフラストラクチャによって直接接続するためのデザインパターンです。関連するサービスは、接続されているアプリケーションロジックに機能を追加したりサポートしたりすることができます。これは、管理計画に関連するエージェントをアプリケーションサービスと共に展開する方法として広く使用されます。

オブザーバビリティでは、サイドカーサービスはアプリケーションロジックであり、そのサービスからデータを収集するエージェントです。このセットアップには、アプリケーションサービスを含むコンテナと、エージェントを実行するコンテナの2つが必要です。コンテナはポッドを共有し、ディスク、ネットワーク、名前空間などのリソースを共有します。また、一緒にデプロイされ、同じライフサイクルを共有します。

Observability
Last Modified 2023/11/17

ディメンション、プロパティ、タグ

メトリクスにコンテキストを与える

ディメンションとプロパティの違いや、どちらを使うべきかというのは、よく話題にされます。それぞれの説明から始めるのではなく、私たちがどのように使い、どのように似ているのかを理解してから、それぞれの違いや、なぜどちらかを使うのかの例を見ていくことにしましょう。

ディメンションとプロパティの類似点

最も単純な答えは、ディメンションとプロパティはともに、メトリクスにコンテキスト(状況)を追加するメタデータの key:value ペアであるということです。メトリクス自体は、cpu.utilization のような標準的なインフラストラクチャメトリクスであろうと、API呼び出しの回数のようなカスタムメトリクスであろうと、実際に測定しているものなら全てに当てはまります。

cpu.utilization メトリクスの値が50%であっても、それがどこから来たのかなどのコンテキストを知らなければ、それは単なる数字であり、私たちにとって有用ではありません。少なくとも、どのホストから来たのかを知る必要があります。

現在では、個々のホストのパフォーマンスや利用率よりも、クラスターやデータセンター全体のパフォーマンスや利用率をより気にすることが多く、ホストのクラスター全体の平均 cpu.utilization、あるホストの cpu.utilization が同じサービスを実行する他のホストと比べて外れ値である場合、あるいは環境間での平均 cpu.utilization を比較することに興味を持っています。

このように cpu.utilization メトリクスをスライス、集約、またはグループ化するためには、受け取る cpu.utilization メトリクスのメタデータに、ホストが属するクラスター、ホスト上で実行されているサービス、およびそれが属する環境などの情報が必要です。このメタデータは、ディメンションまたはプロパティの key:value ペアの形で存在することができます。

例えば、ダッシュボードでフィルターを適用したり、分析関数を実行する際にグループ化機能を使用したりするとき、プロパティまたはディメンションを使用することができます。

では、ディメンションとプロパティはどう違うの?

ディメンションはメトリクスと共に取り込み時に送信されるのに対し、プロパティは取り込み後にメトリクスやディメンションに適用されます。これは、`cpu.utilization`` の値がどのホストから来ているかのような、データポイント(メトリクスの単一の報告値)をユニークにするために必要なメタデータはディメンションでなければならないことを意味します。メトリクス名 + ディメンションは MTS(メトリクスの時間系列)をユニークに定義します。

例:特定のホスト(server1)によって送信される cpu.utilization メトリクスで、ディメンション host:server1 があれば、それはユニークな時間系列と見なされます。もし 10 台のサーバーがそのメトリクスを送信していれば、メトリクス名 cpu.utilization を共有し、ディメンションのキー値ペア(host:server1, host:server2…host:server10)でユニークに識別される 10 の時間系列があります。

しかし、サーバー名がデータセンター内でのみユニークである場合、データセンターの場所を示す 2 番目のディメンション dc を追加する必要があります。これにより、可能な MTS の数は倍になります。受信された cpu.utilization メトリクスは、2 組のディメンションのキー値ペアによってユニークに識別されます。

cpu.utilizationdc:easthost:server1 を加えたものは、cpu.utilizationdc:westhost:server1 を加えたものとは異なる時間系列を作り出します。

ディメンションは不変だが、プロパティは可変である

上記で述べたように、メトリクス名 + ディメンションの組み合わせで、ユニークな MTS を作ります。したがって、ディメンションの値が変わると、メトリクス名 + ディメンション値の新しいユニークな組み合わせが生まれ、新しい MTS が作成されます。

一方、プロパティはメトリクス(またはディメンション)が取り込まれた後に適用されます。メトリクスにプロパティを適用すると、そのメトリクスが属するすべての MTS に伝播して適用されます。または、ディメンションにプロパティを適用する場合、例えば host:server1 とすると、そのホストからのすべてのメトリクスにそのプロパティが添付されます。プロパティの値を変更すると、そのプロパティが添付されているすべての MTS のプロパティ値が更新されます。これが重要な理由は何でしょうか? プロパティの歴史的な値にこだわる場合、それをディメンションにする必要があることを意味しています。

例:私たちはアプリケーションに関するカスタムメトリクスを収集しています。1つのメトリクスは latency で、アプリケーションへのリクエストのレイテンシーをカウントします。顧客ごとにレイテンシーを分類して比較できるように customer ディメンションを持っています。私たちは、顧客が使用しているバージョン別にアプリケーションの latency を分類して比較したいと考え、プロパティ versioncustomer ディメンションに添付しました。最初はすべての顧客がアプリケーションバージョン1を使用しているので、version:1 です。

現在、いくつかの顧客がアプリケーションのバージョン2を使用しているため、それらの顧客に対してプロパティを version:2 に更新します。これらの顧客の version プロパティの値を更新すると、その顧客に関連するすべての MTS に伝播します。これにより、これらの顧客が以前に version:1 を使用していたという歴史が失われるため、歴史的な期間にわたって version:1version:2latency を比較する場合、正確なデータを得ることはできません。この場合、メトリクスの時間系列をユニークにするためにアプリケーションの version が必要ではないかもしれませんが、歴史的な値にこだわるために version をディメンションにする必要があります。

結局、いつ、ディメンションじゃなくてプロパティを使うの?

メトリクスに添付したいメタデータがあるが、取り込み時にはそれを知らない場合が第一の理由です。第二の理由は、ベストプラクティスとして、ディメンションである必要がなければ、それをプロパティにすることです。なぜでしょうか?

一つの理由は、現在、分析ジョブやチャートレンダリングあたりの MTS の上限が 5K であり、ディメンションが多いほど多くの MTS を生成することです。プロパティは完全に自由形式であり、MTS の数を増やすことなく、メトリクスやディメンションに必要な情報を追加することができます。

ディメンションは各データポイントと共に送信されるため、ディメンションが多いほど、より多くのデータを送信することになります。これは、クラウドプロバイダーがデータ転送に料金を請求する場合、コストが高くなる可能性があります。

プロパティを使う良い例としては、ホスト情報の追加などがあります。 machine_type, processor, os などの情報を確認することが重要ですが、これらをディメンションとして設定し、各ホストからのすべてのメトリクスと共に送信するのではなく、プロパティとして設定し、ホストディメンションに添付することができます。

例えば host:server1 では、プロパティ machine_type:ucs, processor:xeon-5560, os:rhel71 を設定します。host:server1 というディメンションを持つメトリクスが入ってくるたびに、上記のすべてのプロパティが自動的に適用されます。

プロパティの使用例としては、各サービスのエスカレーション連絡先や、各顧客の SLA レベルを知りたい場合があります。これらの項目は、メトリクスをユニークに識別するために必要ではなく、歴史的な値にも関心がないため、プロパティにすることができます。プロパティはサービスディメンションや顧客ディメンションに追加され、これらのディメンションを持つすべてのメトリクスや MTS に適用されます。

タグについてはどうですか?

タグは、メトリクスにコンテキストを与えたり整理するのに使われる、メタデータの 3 番目のタイプです。ディメンションやプロパティとは異なり、タグは key:value ペアではありません。タグはラベルやキーワードとして考えることができます。プロパティと同様に、タグは取り込み後に UI の Catalog や API を通じてプログラム的にデータに適用されます。タグはメトリクス、ディメンション、ディテクターなどの他のオブジェクトに適用することができます。

タグを使う場面はどこですか?

タグが必要とされるのは、タグとオブジェクトの間に多対一の関係がある場合や、タグとそれに適用されるオブジェクト間に一対多の関係がある場合です。本質的に関連していないメトリクスをまとめるのに役立ちます。

例として、複数のアプリケーションを実行しているホストがある場合です。各アプリケーションに対してタグ(ラベル)を作成し、それぞれのホストに複数のタグを適用して、その上で実行されているアプリケーションをラベル付けします。

例:Server1 は 3 つのアプリケーションを実行しています。タグ app1, app2, app3 を作成し、ディメンション host:server1 にこれら 3 つのタグをすべて適用します。

上記の例を拡張すると、アプリケーションからのメトリクスも収集しているとします。作成したタグを、アプリケーション自体から来るメトリクスに適用することができます。タグに基づいてフィルタリングすることで、アプリケーションに基づいてフィルタリングしながら、アプリケーションと関連するホストメトリクスの全体像を得ることができます。

例:App1 は service:application1 というディメンションでメトリクスを送信します。service:application1 のディメンションにタグ app1 を適用します。その後、チャートやダッシュボードでタグ app1 でフィルタリングすることができます。

タグの他の使用例には、単一の可能な値を持つ二進状態があります。例として、カナリアテストを行い、カナリアデプロイを行った際に新しいコードを受け取ったホストをマークして、新しいコードを受け取らなかったホストとのパフォーマンスを比較しやすくすることがあります。単一の値 canary しかないため、key:value ペアは必要ありません。

ただし、タグでフィルタリングはできますが、groupBy 関数では使用できないことに注意してください。groupBy 関数は key:value ペアのキー部分を指定して実行され、そのキーの値に基づいて結果がグループ化されます。

さらなる情報

カスタムメトリクスのディメンションを送信する方法に関する情報については、お使いのライブラリに関するクライアントライブラリのドキュメントをご覧ください。

API を通じてメトリクスやディメンションにプロパティやタグを適用する方法については、 /metric/:name/dimension/:key/:value に関する API ドキュメントを参照してください。

UI のメタデータカタログでプロパティやタグを追加または編集する方法については、Search the Metric Finder and Metadata catalogで、​Add or edit metadata セクションをご覧ください。

Last Modified 2023/11/17

OpenTelemetryとSplunkにおける、タグ付けのための命名規則

はじめに

大規模な組織で OpenTelemetry を展開する際には、タグ付けのための標準化された命名規則を定義し、その規則が遵守されるようにガバナンスプロセスを設定することが非常に重要です。

これにより、OpenTelemetry を通じて収集される MELT データ(メトリクス、イベント、ログ、トレース)を、アラート、ダッシュボード作成、トラブルシューティングの目的で効率的に活用することが可能になります。また、Splunk Observability Cloud のユーザーが探しているデータを迅速に見つけることができます。

命名規則はまた、データを効果的に集約するためにも重要です。例えば、環境ごとのユニークなホストの数を数えたい場合、ホスト名と環境名を捉えるための標準化された規則を使用する必要があります。

属性 vs タグ

先に進む前に、用語についての注意をしておきましょう。OpenTelemetry の「タグ」は「属性(attribute)」と呼ばれます。属性は、手動または自動の計装を通じて、メトリクス、ログ、トレースに添付することができます。

属性はまた、Resource Detection processorなどのさまざまなプロセッサを使用して、OpenTelemetry コレクターレベルでメトリクス、ログ、トレースに添付することもできます。

Splunk Observability Cloud に属性付きのトレースが取り込まれると、それらは「タグ」として利用可能になります。オプションとして、トレースの一部として収集された属性は、Troubleshooting Metric Setsの作成に使用され、Tag Spotlightなどのさまざまな機能と共に使用することができます。

また、属性はMonitoring Metric Setsの作成に使用され、アラートのトリガーとして使用することもできます。

リソースに関するセマンティック規約

OpenTelemetry リソースセマンティック規約は、組織が標準化すべき属性を決定する際の出発点として使用できます。以下のセクションでは、よく使用される属性のいくつか見ていきましょう。

サービス属性

監視されるサービスを記述するために多くの属性が使用されます。

service.name はサービスの論理名を定義する必須の属性です。OpenTelemetry SDK によって自動的に追加されますが、カスタマイズすることができます。これはシンプルに保つことが最善です(例えば、inventoryserviceinventoryservice-prod-hostxyz よりも良いでしょう。他の属性を使用してサービスの他の側面を捉えることができます)。

以下のサービス属性が推奨されます:

  • service.namespace はサービスを所有するチームを識別するために使用されます
  • service.instance.id はサービスのユニークなインスタンスを識別するために使用されます
  • service.version はサービスのバージョンを識別するために使用されます

テレメトリSDK

これらの属性はSDKによって自動的に設定され、使用されている計測ライブラリに関する情報を記録します:

  • telemetry.sdk.name は通常 opentelemetry に設定されます。
  • telemetry.sdk.language は SDK の言語で、例えば java です。
  • telemetry.sdk.version は使用されている SDK のバージョンを識別します。

コンテナ

コンテナで実行されるサービスには、container.idcontainer.namecontainer.image.name など、コンテナのランタイムを記述するための多くの属性が使用されます。完全なリストはこちらで確認できます。

ホスト

これらの属性は、サービスが実行されているホストを記述し、host.idhost.namehost.arch などの属性を含みます。完全なリストはこちらで確認できます。

デプロイ環境

deployment.environment 属性は、サービスがデプロイされている環境( stagingproduction など)を識別するために使用されます。

Splunk Observability Cloud は、この属性を使用して関連コンテンツを有効する(詳細はこちら)ため、この属性を含めることが重要です。

クラウド

AWS などのパブリッククラウド環境で実行されるサービスに関する情報を捉えるための属性もあります。これには、cloud.providercloud.account.idcloud.region が含まれます。

属性の完全なリストはこちらで確認できます。

一部のクラウドプロバイダー、例えば GCP は、独自のセマンティック規則を定義しています。

Kubernetes

Kubernetesで実行されるアプリケーションにも、いくつかの標準化された属性があります。これらの多くは、Splunk の OpenTelemetry コレクター配布によって自動的に追加されます(詳細はこちら)。

属性は、例えば k8s.cluster.namek8s.node.namek8s.pod.namek8s.namespace.namekubernetes.workload.name などがあります。

カスタム属性のベストプラクティス

多くの組織では、OpenTelemetryのリソースセマンティック規約で定義されているもの以上の属性が欲しくなります。

この場合、セマンティック規約にすでに含まれている属性名との命名競合を避けることが重要です。つまり、特定の属性名を命名規則に決定する前に、セマンティック規約をチェックすると良いでしょう。

属性名の命名規則に加えて、属性値も考慮する必要があります。例えば、アプリケーションが属する特定のビジネスユニットをキャプチャしたい場合、簡単にかつ効果的にフィルタリングするために、標準化されたビジネスユニット値のリストも持ちたいでしょう。

OpenTelemetryコミュニティでは、属性の命名に従うべきガイドラインも提供しています。こちらで見つけることができます。

Recommendations for Application Developersは、私たちの議論に最も関連しています。

そこでは、以下を推奨しています:

  • com.acme.shopname のように、会社のドメイン名で属性名を接頭辞として付けること(属性が社内だけでなく外部で使用される可能性がある場合)
  • 属性が特定のアプリケーションに固有であり、組織内でのみ使用される場合は、アプリケーション名で属性名に接頭辞を付けること
  • 既存の OpenTelemetry セマンティック規約の名前を属性名の接頭辞として使用しないこと
  • 異なる組織や業界全体で一般的なニーズがある場合は、あなたの属性名を OpenTelemetry 仕様に追加する提案を検討すること
  • otel.* で始まる属性名は避けること。これは OpenTelemetry 仕様の使用に予約されています

カーディナリティに関する考慮事項

属性名と値の命名基準を決定する際に考慮すべき最後の点は、メトリクスのカーディナリティに関連しています。

のカーディナリティは、メトリクス名とそれに関連する次元の組み合わせによって生成されるユニークなメトリクス時系列(MTS: Metric Time Series)の数として定義されます。

メトリクスは、ディメンションの数とそれらのディメンションが持つユニークな値の数が多い場合に、高いカーディナリティを持つことになります。

例えば、あなたのアプリケーションが custom.metric という名前のメトリクスのデータを送信するとします。属性がない場合、custom.metric は単一のメトリクス時系列(MTS)を生成します。

一方で、custom.metriccustomer.id という属性を含み、数千の顧客ID値がある場合、これは数千のメトリクス時系列を生成し、コストやクエリ性能に影響を与える可能性があります。

Splunk Observability Cloud は、メトリクスの使用量を管理するためのレポートを提供しています。そして、望ましくないディメンションを削除するルールを作成することができます。しかし、最初の防衛線は、属性名と値の組み合わせがどのようにメトリクスのカーディナリティを増加させるかを理解することです。

まとめ

このドキュメントでは、大規模な OpenTelemetry インストゥルメンテーションの展開を開始する前に、OpenTelemetry タグの命名規則を定義することの重要性を強調しました。

OpenTelemetry のリソースセマンティック規約がいくつかの属性の命名規則を定義し、多くの属性が OpenTelemetry SDKや OpenTelemetry コレクター内で動作するプロセッサーを通じて自動的に収集される方法について説明しました。

最後に、リソースセマンティック規約が組織のニーズに十分でない場合に、属性名を作成するためのベストプラクティスを共有しました。