RUMの概要

5分

Splunk RUM は業界唯一の End to End の, NoSample RUM ソリューションです。すべての Web およびモバイルセッションに関するユーザーエクスペリエンス全体を可視化し、フロントエンドの全てのトレースをバックエンドのメトリクス、トレース、ログと一意に組み合わせることができます。IT 運用チームとエンジニアリングチームは、迅速にエラー範囲の特定、対処の優先度付け、他の問題との切り分け、実際のユーザーに対する影響の測定を行うことができます。また、すべてのユーザー操作をビデオでリプレイしながらパフォーマンス指標と相関させることでエンドユーザー体験を最適化することができます。

全てのユーザーセッションを分析する: ストリーミング分析によって、シングルページおよびマルチページアプリまで、全てのユーザーセッションをキャプチャし、すべてのリソース、画像、ルート変更、API 呼び出しが与える顧客への影響を測定します。

問題をより迅速に関連付ける: 無限のカーディナリティと完全なトランザクション分析により、複雑な分散システム全体で問題をより迅速に特定し、相関付けることができます。

遅延とエラーを特定する: それぞれのコード変更やデプロイに対して遅延、エラー、パフォーマンスが悪い状態を簡単に特定します。コンテンツ、画像、およびサードパーティの依存関係が顧客にどのような影響を与えるかを測定します。

ページパフォーマンスを取得し改善する: Core Web Vitals を活用してページロード体験、対話性、視覚的安定性を測定し、改善します。影響を及ぼす JavaScript エラーを見つけて修正し、最初に改善すべきページを簡単に理解できます。

意味のあるメトリクスを探索する: 特定のワークフロー、カスタムタグ、およびインデックス化されていないタグに関する自動提案に基づいたメトリクスによって、顧客への影響を即座に視覚化し、問題の根本原因を迅速に特定します。

エンドユーザー体験を最適化する: すべてのユーザーインタラクションをビデオリプレイで確認しながらパフォーマンスメトリクスと関連付け、エンドユーザー体験を最適化することができます。

アーキテクチャの概要 アーキテクチャの概要

Last Modified 2024/11/20

2. RUMの概要のサブセクション

RUM ホームページ

メインメニューで RUM をクリックすると、RUM のメインとなるホーム画面、ランディングページに移動します。このページでは、選択したすべての RUM アプリケーション全体のステータスを一目で確認できることに主眼が置かれています。フルサイズ、あるいは、コンパクトビューのいずれかの形式で表示することができます。

ステータスダッシュボードの表示タイプがいずれの場合でも、RUM ホームページは3つのセクションで構成されています。

RUM ページ RUM ページ

  1. オンボーディングパネル: Splunk RUM を始めるためのトレーニングビデオとドキュメンテーションへのリンク(画面のスペースが必要な場合は、このパネルを非表示にできます)
  2. フィルターパネル: 時間枠、環境、アプリケーション、ソースタイプでフィルタリングすることができます
  3. アプリケーションサマリーパネル: RUM データを送信するすべてのアプリケーションのサマリーが表示されます
RUM における 環境(Environment),アプリケーション(App),ソースタイプ(Source)
  • Splunk Observability は、RUM トレースの一部として送信される Environment タグを使用して、“Production” や “Development” などの異なる環境からのデータを区分します。
  • さらに App タグによる区分も可能です。これにより、同じ環境で動作する別々のブラウザ/モバイルアプリケーションを区別することができます。
  • Splunk RUM はブラウザとモバイルアプリケーションの両方で利用可能であり、Source を使用してそれらを区別することができます。このワークショップでは、ブラウザベースの RUM のみを使用します。
Exercise
  • 時間枠が -15m に設定されていることを確認してください
  • ドロップダウンボックスからワークショップの Environment を選択してください。命名規則は [ワークショップの名前]-workshop です(これを選択すると、ワークショップの RUM アプリケーションが表示されるはずです)
  • App を選択します。命名規則は [ワークショップの名前]-store です。SourceAll に設定したままにしてください。
  • JavaScript Errors タイルで Cannot read properties of undefined (reading ‘Prcie’) と表示される TypeError エントリをクリックし、詳細を確認してください。エラーが発生したウェブサイトのどの部分か、すぐに見つけることができるはずです。これにより迅速に問題を修正することができます。
  • パネルを閉じます。
  • 3列目のタイルには Web Vitals が表示されています。これはユーザーエクスペリエンスの3つの重要な側面であるページのローディング対話性、および視覚的安定性に焦点を当てたメトリックです。

Web Vitals メトリクスに基づいて、現在のウェブサイトのパフォーマンスをどのように評価しますか?

Web Vitals メトリクスによれば、サイトの初期ロードはOKで、良好 と評価できます

  • 最後のタイル、Most recent detectors タイルは、アプリケーションでトリガーされたアラートがあるかどうかを表示します。
  • アプリケーション名の前の下向き 矢印をクリックして、ビューをコンパクトスタイルに切り替えます。このビューでも主要な情報がすべて利用可能です。コンパクトビューの任意の場所をクリックしてフルビューに戻ります。
Additional Exercise

RUM ホームページではフロントエンドの概要をシンプルに確認することができますが、詳細なステータス確認や問題調査が必要になるケースもあるはずです。

フロントエンドの問題特定・原因調査を行う方法は、5. Splunk RUM を見てみましょう。

お時間がある方は、更にいくつかの機能を確認してみましょう。

  • [ワークショップの名前]-store をクリックします。詳細なダッシュボードビューが表示されます。
  • UX Metrics, Front-end Health, Back-end Health, Custom Events というメニュータブをそれぞれ開いてみましょう。
    • それぞれのページで、どんなメトリクスが表示されているか確認してみてください
  • Custom Events をクリックします。
    • Custom Events は、特定の操作(例:カートに商品を追加するボタンを押す、商品詳細ページを開く、など)をイベントとして記録し、集計したものです。

RUM Dashboard RUM Dashboard

Custom Events として記録された処理で、1分あたりのリクエスト回数が最も多い処理は何ですか?

AddToCartです

  • Custom Event Requests のすぐ下の see all をクリックします
  • Tag Spotlight というビューが表示されたはずです
    • Tag Spotlight は取得したテレメトリーデータに含まれるタグ情報ごとの傾向を表示・分析する機能です

RUM Tag Spotlight RUM Tag Spotlight

  • Custom Event Name というタイルの中で AddToCart という項目を探します。みつけたらクリックして Add to filter をクリックしてください
    • これにより、AddToCart 処理だけに注目をして、分析を行うことができます。RUM Tag Filtering RUM Tag Filtering

このアプリケーションに対してアクセス元として最も多い国はどこですか? またそれはどのタイルから分かりますか?

アメリカ (US) です。Countryタイルから分かります

  • User Sessions をクリックします
  • Duration をクリックして、処理時間が長い順に並べ替えます
    • AddToCart に該当する処理を実施したユーザーのセッションを確認することができます
  • 最も処理時間が長いユーザーセッションの Session ID をクリックします RUM User Sessions RUM User Sessions
  • 画面右上にある Replay ボタンを押してみたり、各処理の時間やタグ情報を確認したり、APM というリンクにカーソルを当ててみたりしましょう RUM Waterfall RUM Waterfall

次に、Splunk Application Performance Monitoring (APM) をチェックしましょう。